オッタチカタバミ  おっ立ち片喰、おっ立ち酢漿草
[英名] slender yellow woodsorrel, upright yellow wood sorrel,,southern wood sorrel
[学名] Oxalis dillenii Jacq.
Oxalis stricta auct. non L.
カタバミ科 Oxalidaceae カタバミ属
三河の植物観察
オッタチカタバミの花
オッタチカタバミの花茎の毛
オッタチカタバミの托葉
オッタチカタバミの葉
オッタチカタバミの葉
オッタチカタバミの果実の中
オッタチカタバミ
オッタチカタバミの種子
オッタチカタバミの根
 和名の由来は茎が立ち上がることから。乾いた道端や、アスファルトの隙間などで見られるが、栄養に富んだ畑の縁でもよく見かけられる。基部が太くなった直根はなく、根茎は浅く横に伸びる。ただし、ほとんど直根だけの場合もある。茎は基部で2~8個に分枝して、先が5~25(40)㎝直立し、細かい上向きの白毛がある。立ち上がった茎はカタバミより太く、短い節間で花柄を出す。茎葉も1箇所から2個ずつ出ることが多く、葉が多数、密集してついたように見える。托葉は明瞭だが、節が膨らみ不明瞭な場合もある。散形状に花を(1)2~3(4、まれに8)個つける。花弁は長さ5~11㎜。花柄に上向きの伏せた白毛が密生する。果柄は水平~下垂する。果実は長さ12~20(25)㎜。種子は長さ約1㎜とカタバミより小型で、表面に白い破線の皺が10本ある。この白い破線は種子が外種皮から飛び出したときには白くなく、付着している液が乾くとともに数秒で白くなる。2n = 18, 20, 22, 20~24。
 カタバミにも茎が立ち上がるタチカタバミといわれる品種のものがあり、茎が立っているかどうかだけでは判別できない。直立した茎の節間が短く、葉が密集するのがオッタチカタバミであり、種子が見つかれば確実に判別できる。草株が小さく、基部からの茎の分枝が少ないと葉が密集した典型的な丸い草株となる。(タチカタバミ参照。)
 エゾタチカタバミ Oxalis fontana Bunge=Oxalis stricta L はアジア、北アメリカ、ヨーロッパ原産であり、英名はyellow wood sorrel、中国名は直酢浆草(zhi cu jiang cao)といい、よく似ている。日本では北海道、本州(中部地方以北)の山間部の道端や林縁に生える。茎は基部では普通分枝せず(まれに2~3に分枝)、大きいものは高さ40(60)㎝になる。托葉が不明瞭。地下茎が細長く、太い根がない。花序に花が(3)5~7(15)個つき、果柄が下屈しない。茎の毛に隔壁のある毛(septate hair)がある。種子が長さ約1.2㎜、普通、均一な褐色、横しわが10~14本あり、まれに溝が白くなる。2n=18, 24。
 オッタチカタバミとエゾタチカタバミは非常によく似ていて、混同されていたことがある。日本のエゾタチカタバミOxalis fontanaはOxalis strictaと同一とされているが、花数が3個以下である。
[花期] 4~10月
[草丈] 10~25(40)㎝
[生活型] 多年草
[生育場所] 畑地、道端、草地
[分布] 帰化種  北アメリカ原産
[撮影] 豊川市 09.10.16
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