ナンブアザミ 南部薊

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Flora of Mikawa

キク科 Asteraceae アザミ属

学 名 Cirsium makinoi Kadota

 synonym Cirsium nipponicum sensu Makino, excl. basion.

 synonym Cirsium nipponicum (Maxim.) Makino var. amplexicaule (Nakai) Kitam.

 synonym Cirsium tonense Nakai
ナンブアザミの花
ナンブアザミ花横
ナンブアザミ総苞
ナンブアザミ総苞片
ナンブアザミ葉の刺針
ナンブアザミ
ナンブアザミ
花 期 8~10月
高 さ 100~200㎝
生活型 多年草
生育場所 山野
分 布 在来種  本州(中部地方以北)
撮 影 美ケ原高原 09.8.29
和名は南部地方(奥羽地方)の薊という意から。東北地方で普通にみられる。分布範囲が東北地方~関東地方~中部地方(日本海側に偏る)と広く、変異が多い。変種にタイアザミ(トネアザミ)やヨシノアザミなどがある。ナンブアザミの学名は長い間、Cirsium nipponicum とされてきたが、基準標本のCirsium nipponicum は頭花が直立するものであることがわかり、キタカミアザミと改名された。これに伴いナンブアザミはCirsium makinoiを採用することになった。
 高さ1~2m。茎は直立し、よく分枝する。花期に根生葉がない。葉の基部は茎を抱かない。頭花は直径2.5~3㎝、中型、枝先に多数、下向き。総苞は鐘形、少し粘る。総苞片は(7)8~9列、開出して反り返る。雌性両全性異株で雌性株が分布域の南部で多く見られる。花期は8~10月。2n=68(4倍体)。
 キタカミアザミ Cirsium nipponicum (Maxim.) Makino は青森県、岩手県に分布し、高さ2m以下。茎は中部で広角度に広がって分枝する。葉は広卵形、羽状中裂~深裂、ときに全裂、基部はほとんど茎を抱かない。頭花は中型、直立、上向き。総苞は鐘形。総苞片は8~9列、開出、反り返る。2n=68(4倍体)。花期は(8)9~10月。
 トネアザミ(タイアザミ) Cirsium nipponicum var. incomptum は関東地方、中部地方南部に分布し、ナンブアザミより葉の切れ込みが深く、総苞や葉の刺針が長い。
 イガアザミCirsium nipponicum var. comosum は関東地方の海岸近くに分布し、葉や総苞片の刺針がタイアザミより太くて長く、長さ1~2㎝ある。頭花は無柄~短柄で密集してつく。
 ヨシノアザミ Cirsium nipponicum var. yoshino は中国地方、近畿地方、四国に分布し、頭花がやや小さく、多数つき、総苞片が短く、やや反り返る程度、ときに粘る。
 アズマヤマアザミ Cirsium microspicatum は関東地方、中部地方に分布し、葉が浅裂~中裂。頭花が葉腋に2~3個まとまってつき、無柄~短柄。総苞は狭い筒形、くも毛が多い。総苞片が短く、反り返らない。