ママコノシリヌグイ 継子の尻拭

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Flora of Mikawa

タデ科 Polygonaceae イヌタデ属

別 名 トゲソバ
中国名 刺蓼 ci liao
英 名 prickly knotweed , many-spiny knotweed
学 名 Persicaria senticosa (Meisn.) H. Gross
 synonym Polygonum senticosum (Meisn.) Franch. et Sav.
ママコノシリヌグイの花
ママコノシリヌグイの果実
ママコノシリヌグイの托葉
ママコノシリヌグイの葉
ママコノシリヌグイの茎
ママコノシリヌグイ
ママコノシリヌグイ枝の刺
ママコノシリヌグイ果実
ママコノシリヌグイ葉裏
花 期 5~10月
高 さ 1~2㎝、つる状(長さ1~2m)
生活型 1年草
生育場所 山の斜面、湿った谷、混交林、道端
分 布 在来種 日本全土、朝鮮、中国、台湾、ロシア
撮 影 三ヶ根山  01.6.4
タデ科イヌタデ属の刺のある雑草、茎の刺の量は変異が大きい。花はミゾソバにそっくりの頭状花序。
 1年草。茎は匍匐または斜上し、長さ1~2m、高さ1~2㎝になり、よく分枝し、角()があり、角に沿って下向きの刺(逆刺)がある。葉柄は葉縁につき、長さ2~7㎝、下向きの刺がある。葉身は三角形または狭三角形、長さ4~8㎝×幅2~7㎝、両面に毛があり、下面の葉脈に沿ってまばらに下向きの刺があり、基部は矛形または広心形、縁には下向きの刺があり、先は尖鋭形。托葉鞘は筒状、短く長さ5~10㎜、膜質、先端に緑色の草質の腎状円形の翼を持ち、縁は全縁、縁毛がある。花序は頂生または腋生の頭状花序。花序柄は枝分かれし、短い腺毛がある。苞は狭卵形、縁毛がある。小花柄は苞より短く、長さ1.5~2.5㎜、無毛。花被はピンク色で、5深裂する。花被片は長円形、長さ3~4㎜。雄しべは8本、2輪につく。花柱は3本、中央より下まで合着する。柱頭は頭状。痩果は黒色、光沢がなく鈍く、ほぼ球形、直径2.5~3㎜。花期は(5)6~7(10)月。果期は7~9(10)月。2n=24。
 別名をトゲソバといい、白花をシロバナトゲソバという。茎に刺の無いママコノシリヌグイもあり、トゲナシママコノシリヌグイというが、茎の刺の量は変異が大きく、変種としては認められていない。
 イシミカワも茎に逆刺があり葉が三角形である。葉の三角の先がやや丸く、葉柄が葉縁でなくやや内側につく。