コツブキンエノコロ  小粒金狗尾草
[中国名] 褐毛狗尾草 he mao gou wei cao
[英名] cattail grass, Queensland pigeon grass
[学名] Setaria pumila (Poir.) Roem. et Schult. subsp. pallidefusca Schumach.
Setaria pallidefusca (Schumach.) Stapf et C.E.Hubb.
イネ科 Poaceae  エノコログサ属
三河の植物観察
コツブキンエノコロ逆光の中
コツブキンエノコロ穂
コツブキンエノコロ葉鞘
コツブキンエノコロ小穂
コツブキンエノコロとアキノエノコログサの小穂
コツブキンエノコロ小花と果実
コツブキンエノコロ
コツブキンエノコロの花序
コツブキンエノコロ小穂
 道端などで普通に見られる。全体に小さく、花序も短いことが多いが、大きいものではキンエノコロより花序も細くて長くなり、草丈も高くなる。群生したときに小さい花序のものが混じることもよくある。エノコログサやアキノエノコログサより花穂の出るのが遅い。フシネキンエノコロ(アメリカエノコログサ)Setaria parviflora やキンエノコロ Setaria pumila とよく似ており分類が難しく、分布がはっきりしていない。
 葉は無毛、基部だけに長毛があり、表面がややざらつき、裏面は平滑で光沢がある。花序は円柱形。小穂の基部に赤褐色~黄金色の剛毛(総苞毛)が密生する。花序が短いと赤味を帯び、長いと黄金色となることが多く、濁った色になることもある。小穂は長さ2.1~2.8㎜、 幅1~1.7 ㎜、厚さ0.9~1.3 ㎜、長さ/幅比の平均1.8。第1苞頴は3脈があり、長さ約1㎜、第2苞頴は5脈があり長さ約1.5㎜。第3苞頴(退化した第1小花の護頴)は小穂とほぼ同長。第2苞頴が短いため、護頴の先が半分ほど見える。果実が熟して小穂が落ちても、総苞毛は黄金色のまま残り、美しい。果実(頴果)は長さ1.4~2㎜。
 花序の大きさは図鑑により全く違う。日本イネ科植物図譜(1)では5~15㎝、神奈川県植物誌(2)では1.5~6㎝、野に咲く花(3)では2.5~4㎝である。花序の大きいものから小さいものまで写真の4個を採取し、花序の長さと、小穂の長さを測定した。その結果、花序は長さ1.5~10.5㎝であった。普通は8㎝長くらいまでである。小穂は長さ2.7~2.8㎜で、アキノエノコログサとほぼ同長だった。
 キンエノコロ Setaria pumila は総苞毛が黄金色で、小穂がアキノエノコログサより大きく、長さ2.9~3.4 ㎜ある。
 アキノエノコログサ Setaria faberi は花穂が垂れ下がり、緑色。右側の写真で垂れ下がっているものである。小穂は長さ2.8~3㎜。
[花期] 8~10月
[草丈] 30~80㎝
[生活型] 1年草
[生育場所] 日当たりのよい道端、畑、田のあぜ
[分布] 在来種  北海道、本州、四国、九州、中国、台湾、インド、スリランカ、インドネシア、マレーシア、フィリピン、オマーン、イエメン、アフリカ
[撮影] 西浦半島  07.9.18
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