カンナ  
[英名] canna, canna-lily
[学名] Canna indica hybrid
カンナ科 Cannaceae  カンナ属
三河の植物観察
カンナの蕾
カンナの花横
カンナの花の内部
カンナの果実
カンナの葉
カンナ
カンナ花
カンナ未熟な種子
 カンナは観賞用のためハナカンナとも呼ばれている。19世紀半ばからヨーロッパやアメリカなどで、多くの園芸品種が作られている。カンナ科はカンナ属1属だけからなり、約50種あり、様々な種の交配が行われている。主体になった原種はCanna indicaなどである。主な園芸種の系統はフレンチカンナの系統とイタリアンカンナの系統があるが、今では品種が多く、交雑を繰り返しているため、Canna indica hybridと総称されている。アメリカではCanna indicaとアメリカ在来種のmaraca amarilla(Canna glauca)や golden canna (Canna. flaccida)との交配種をCanna ×generalis 又はCanna X orchiodes といい、現在では他の交配種も含めてCanna ×generalisとしていることもある。
 フレンチカンナ系統のカンナは草丈がやや低く、1~1.5m、花が大きく、花弁は基部まで分かれ、反転しない。よく結実する。イタリアンカンナ系統は草丈が2~2.5m。花がやや小さく、花弁の基部が筒状、花弁が反転し、花がランに似ている。ほとんど結実しないが、性質が強く、半野生化することも多い。
 日本には昭和初期に渡来し、花色も赤色、黄色、橙色、白色、ピンクなどがあり、葉に班紋があるものなど変化に富んでいる。高さが50㎝以下の矮性種もある。
 カンナは地下に根茎をもつ。葉は互生し、楕円形、先が尖り、基部は茎を抱く。花は総状花序につき、長さ約10㎝。小花柄は長さ約1㎝、3稜形。苞は長さ約1㎝。萼片は淡緑色、3個、長さ約1.7㎝。花冠筒部は仮雄しべの筒部と合着して肉圧、長さ約2.5㎝、花冠裂片は3個、長さ約4㎝の披針形、先が尖る。子房下位。大きな花弁のように見えるものは仮雄しべ(staminode)。外側3個は大きく、長さ7~8㎝、斑点模様がない。内側の2個は長さ約6㎝、約7㎝、斑点模様があり、小さいものは片側の縁が厚くなり、葯が1個つく雄しべ。葯は長さ約5㎜。雌しべはへら状である。子房は長さ約1㎝。(数値は実測、カンナの花の構造参照)
 ダンドク Canna indica L..はカリブ諸島、熱帯アメリカ原産。園芸種のカンナの原種のひとつ。これも世界各地で野生化している。日本には江戸時代初期に観賞用として渡来した。花は黄色、赤色、花が小さい。2n=18
 ショクヨウカンナCanna edulis Ker Gawl.は西インド諸島や南アメリカが原産。Queensland arrowroot とか achira と呼ばれている。花は赤色~橙色、大型で根茎が太くでんぷんが多い。日本には江戸時代に渡来したが、あまり利用されていない。ただし、USDAなどではCanna edulis も Canna indica と同種としている。
[花期] 6~10月
[草丈] 40~200㎝
[生活型] 多年草
[生育場所] 庭、草地
[分布] 園芸種
[撮影] 幸田町 13.6.29
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