ダンドク 檀特

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Flora of Mikawa

カンナ科 Cannaceae カンナ属

中国名 美人蕉 mei ren jiao
英 名 African arrowroot , edible canna , Indian-shot , purple arrowroot , Queensland arrowroot , Sierra Leone arrowroot
学 名 Canna indica L.

 synonym Canna indica L. var. orientalis (Roscoe) Baker

ダンドクの花序
ダンドクの花
ダンドクの果実
ダンドクの種子
ダンドクの種子2
ダンドク
ダンドク葉
花 期 (6)9~10(11)月
高 さ 50~200(250)㎝
生活型 多年草
生育場所 庭、草地
分 布 外来種 南アメリカ、メキシコ、カリブ諸島原産
撮 影 西尾市(園芸栽培品) 13.11.17
園芸種のカンナの原種のひとつであり、世界各地に帰化している。日本には江戸時代初期に観賞用として渡来した。花は黄色~赤色、カンナより花が小さい。写真はダンドク系の園芸品種。
多年草。高さ50~200(250)㎝。地下に塊茎がある。葉柄は短い。葉は互生し、葉柄は短い。葉身は上面が緑色五、下面と縁は緑色または紫色、卵状長円形~長円形、長さ30~60㎝×幅10~20㎝、先端が尖り、基部は茎を抱く。葉鞘は緑色~紫色。花序は頂生、さそり形花序(cincinni)からなる総状花序。苞は薄紫色、卵形、長さ約8㎜。花はさそり形花序に1~2個ずつつく。萼片は長さ約1.5㎝の披針形、淡紫色を帯びた緑色。花冠の筒部は長さ約1.5㎝、橙黄色(アプリコット黄色)。花冠裂片は直立し、長さ約4㎝、赤色~先が紫色を帯びた橙黄色。花弁のような仮雄しべは2(又は3)個つき、赤色、基部は橙黄色(アプリコット黄色)、長さ4~5.5㎝×幅7~10㎜の倒披針形、先は凹形。唇弁は長さ約4.5㎝の披針形、赤色、ときに黄色の斑点がある。稔性の雄しべは花糸が赤橙黄色(赤味を帯びたアプリッコット黄色)、披針形、長さ約4.2㎝。葯は長さ約9㎜。子房は緑色、球形、直径約6㎜、いぼ状。花柱は赤色~アプリッコット黄色、狭く、長さ約6㎝、基部は仮雄しべの柱につく。蒴果は長さ1.2~1.8㎝の広卵形。種子は硬く、黒色、直径5~7㎜の球形。2n=18。花期は(6)9~10(11)月
 キバナダンドク(var. flava)、ムラサキダンドク(var. warszewiczii)など変種に分類されていたが、Kewscienceでは下位分類を認めず、キバナダンドクやムラサキダンドクをsynonymとしている。
品種) 'Alberich' , 'Anchiras' , 'Belize' , 'Caixiao' , 'Caixui' , 'Corsica' , 'Cream Prapanpong' , 'Gran Canaria' , 'Huamei 1' , 'King Albert' red , 'Kreta' (Island Series) , 'Louis Cottin' , 'Orange Siranut' , 'Pink Peeranuch' , 'Purpurea' , 'Red King Rupert' , 'Rhodos' , 'Rosea' , 'Russian Red' , 'Singapore Orange' , 'Sunset' , 'Taroudant' , Tropicanna Gold = 'Mactro' (PBR) , 'Xuhong' , 'Yellow Arunee'
 カンナ(ハナカンナ)は日本には昭和初期に渡来し、花色も赤色、黄色、橙色、白色、ピンクなどがあり、花が大きい。葉に班紋があるものなど変化に富んでいる。高さが50㎝以下の矮性種もある。
 ショクヨウカンナ Canna edulis Ker Gawl.は南アメリカ(ペルー、ボリビア、アルゼンチン)、中央アメリカ(パナマ)、メキシコ原産。英名はAfrican arrowroot , Indian-shot , purple arrowroot , Queensland arrowroot , Sierra Leone arrowroot。北部の高地の湿った森林に生える。 Kewscienceではダンドク(Canna indica L.)のsynonymとしている。日本には江戸時代に渡来したが、あまり利用されていない。
 高さ2~3m。根茎が太くでんぷんが多い。全体に無毛。葉は卵形~楕円形、先は鋭形~尖鋭形、基部は広く鈍形でその後急に短く鞘に向かって沿下し、長さ30~65㎝×幅15~20㎝。花序は基部から1~2回分岐し、かなり長い小花柄をもつ大きな花を多数対つける。萼片は長さ1.0~1.2cm。子房はこん棒形、長さ0.8~0.9㎝。花冠は赤色~橙色、長さ4.5~5.0㎝、花冠裂片は長円状楕円形、直立またはほぼ直立し、花弁基部の筒部は萼片より短く、明るい赤色~橙色。仮雄しべは長円状倒披針形、長さ6~8㎝、基部近くまで自由で、赤色。蒴果は広楕円形、長さ約5cm、太さ2.0~2.5㎝、密に刺のある微細突起がある(spinose- muricate)。