カンヒザクラ  寒緋桜
[別名] ヒカンザクラ、サツマザクラ、ヒザクラ
[中国名] 钟花樱桃 zhong hua ying tao
[英名] bellflower cherry , Formosan cherry , Taiwan cherry
[学名] Cerasus campanulata (Maximowicz) A. N. Vassiljeva
Prunus campanulata Maxim.
バラ科 Rosaceae  サクラ属
三河の植物観察
カンヒザクラ花序
カンヒザクラの花
カンヒザクラの雄しべ
カンヒザクラの萼
カンヒザクラの若葉
カンヒザクラの葉柄の蜜腺
カンヒザクラの幹
カンヒザクラ
カンヒザクラの花序
カンヒザクラの葉
カンヒザクラの葉表の鋸歯
カンヒザクラの葉裏の鋸歯
 サクラ属(Prunusではサクラ亜属)。中国原産のサクラの原種の一つ。日本では栽培種であり、カンヒザクラ系統の園芸品種も多い。沖縄では野生化が知られ、1月から開花する。
 樹皮は黒褐色。小枝は灰褐色~紫褐色。若い小枝は緑色、無毛。冬芽は卵形、無毛。托葉は、早落性。葉柄は長さ0.8~1.3㎝、無毛、先に2個の蜜腺がある。葉身は卵形~卵状楕円形~倒卵j状楕円形、長さ4~7㎝、幅2~3.5㎝、葉裏は緑色、無毛、基部は円形、縁は鋭く、普通やや不規則な鋸歯縁、先は尖鋭形、側脈は8~12対。花序は散形花序、2~4個花をつける。総苞片は楕円形、長さ約5㎜、幅約3㎜、両面に伏した長軟毛がある。花序柄は長さ2~4㎜。苞は褐色、まれに緑褐色、長さ1.5~2㎜、縁は腺のある鋸歯状。花は直径1.5~2㎝、葉の展開前に開花する。花柄は長さ1~1.3㎝、果時に長さ1.5~2.5㎝、先がわずかに膨れ、無毛又はまばらな短毛がある。花托筒は鐘形、長さ約6㎜、幅約3㎜、外面は無毛又はごくまばらに長毛があり、基部はわずかに膨れる。萼片は長楕円形、長さ約2.5㎜、果時にも宿存し、先は鈍形。花弁はピンク色、倒卵状長楕円形、先は濃くなり、凹頭又はまれに全縁。雄しべは39~41個。花柱は雄しべより長くまれに短く、無毛。核果は赤色、卵形、長さ約10㎜、幅5~6㎜。 
 カンヒザクラ系の品種は多く、早咲きも多い。 
 ●カワヅザクラ(河津桜) オオシマザクラとの自然交雑種。南伊豆町湊で発見され、原木がある。花は淡紅色、花柄が有毛。
 ●オカメザクラ(阿亀桜) マメザクラとの交配種。イギリスの桜研究家イングラムが作った品種。
 ●カンザクラ(寒桜) ヤマザクラとの交雑種と推定されている。熱海桜ともいわれる。
 ●オオカンザクラ(大寒桜)ヤマザクラ又はオオシマザクラとの交雑種と推定されている。発見された埼玉県川口市安行の地名に因み、安行(あんぎょう)寒桜ともいわれる。
 ●ツバキカンザクラ(椿寒桜) カラミザキラとの交雑種と考えられている。原木は愛媛県松山市の椿宮にある。花色が濃く、雄しべが目立つ。
 ●フルサトザクラ(古里桜) カラミザクラとの交配種。古里は「はままつフラワーパーク」初代園長・古里和夫博士の名から。
 ●ケイオウザクラ(啓翁桜) カラミザキラとの交配種。啓翁は作出者の吉永啓太郎氏の名から。花色が濃い。
 ●ヨウコウ( 陽光) アマギヨシノの交配種。愛媛県の高岡正明さんが開発した。種苗登録147号。花は鮮やかなピンク色(緋色)。アマギヨシノはオオシマザクラとエドヒガンの交配種。
 他にも多くの品種が作り出されている。
[花期] 2~3月
[樹高] 3~8m
[生活型] 落葉小高木
[生育場所] 果樹園、公園、庭
[分布] 帰化種  中国、台湾、ベトナム原産
[撮影] 豊橋市   16.3.22
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