イモカタバミ 芋片喰、芋酢漿草

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Flora of Mikawa

カタバミ科 Oxalidaceae カタバミ属

別 名 フシネハナカタバミ(節根花片喰)
英 名 large-leaf wood-sorrel , pink shamrock , pink-sorrel , purple wood-sorrel , shamrock oxalis , sour-grass
学 名 Oxalis articulata Savign
イモカタバミの花
イモカタバミのがく
イモカタバミの鱗茎
イモカタバミ
イモカタバミ葉の表裏
花 期 5~7月
高 さ 10~30㎝
生活型 多年草
生育場所 道端、庭
分 布 帰化種  南アメリカ(ブラジル、アルゼンチン、パラグアイ、ウルグアイ)原産
撮 影 幸田町 02.5.11
イモカタバミはカタバミ科カタバミ属の多年草。日本へは戦後に観賞用に輸入され、野生化している。地下の塊茎によって増え、塊茎が節のように別れることから、別名をフシネハナカタバミ(節根花カタバミ)ともいう。
 多年草、無茎、根茎がある。根茎は太く、木質、不規則に小さな節の部分があり、しばしば葉柄の基部が宿存して覆う。走出枝は無く、球根(鱗茎)もない。葉は根生する。葉柄は長さ11~30㎝。小葉は3個、下面は緑色~帯紫色、上面は緑色、丸みを帯びた倒心形、長さ18~20㎜、縁は密に又は緩く縁毛があり、長さの1/5~1/3まで浅裂し、裂片の先は凸面、表面は均等に剛毛状の絨毛~剛毛状の粗毛があり、シュウ酸の堆積は縁又は表面全体の斑点に集中して起こる。花序は普通、散形状の集散花序、またはそれほど多くはないが不規則な集散花序になり、花は3~12個つく。花茎は長さ12~28㎝、まばらに剛毛がある。花は異形花柱性。萼片は先に2個のオレンジ色のカルス(tubercles;瘤)がある。花弁は普通、紫ローズ色(purplish rose)、まれに白色、長さ10~14㎜。蒴果は卵形、長さ4~8㎜、まばらに剛毛がある。2n=24。花期は3~7月。
品種) 'Alba' , 'Aureoreticulata' , 'Cherry Spritzer' , 'Delicata' ,'Festival' , f. crassipes 'Alba' , 'Foundation Pink' , 'Jill' , 'Lilacana' , 'Pink Dream' , 'Rosea'
 ムラサキカタバミは雄しべの葯が白色。花の色も薄いピンク色。花弁の基部はやや黄色を帯びる。
 類似種のレッド・オキサリス Oxalis rubra A.St.-Hil.=Oxalis articulata subsp. rubra (A. St.-Hil.) Lourteigは毛が短く、萼が楕円形(披針形でなく)で、花弁が軟毛でおおわれている。
 南アフリカ原産のハナカタバミは大型で、茎に微毛が密生し、花の基部は白く、葯は黄色。