ホウキギクとヒロハホウキギクの比較

Flora of Mikawa
ホウキギクとヒロハホウキギクの外観
ホウキギクとヒロハホウキギクは開花期には葉が少なくなっていることが多く、ホウキギクをよく知らないと区別が難しい。海岸の造成地の水溜りのできたやや湿る場所に混生していたため、比較して観察することができた。雑種のムラサキホウキギクもところどころにあった。葉は花期であり、残っているものが少なく比較できなかった。
水田の畔などでよく見られるヒロハホウキギクは茎もあまり赤くないが、ここのものは上まで赤いものが多い。花序枝も中部以下は60~90度であり、花序の上部が丸い。ホウキギクは茎の下部はヒロハホウキギクと同じように赤いが、花序の先の茎は赤くならず、緑色が多く、花序枝の角度も鋭角で、花序の先が尖って見える。
ヒロハホウキギクの頭花はは薄いピンク(淡紅紫)色でやや大きくて目立つ。ホウキギクの頭花は白色からほんのわずかに青色を帯び、大きさはヒロハホウキギクのやや小さいものと同じくらいの大きさのものが最大で、かなり小さいのが普通である。
ムラサキホウキギクは頭花が淡紫色といわれているが、咲いている花は淡青紫色で、しぼむと紫色に見える。普通は色が薄いが、かなり青色の濃いものが少しあり、違いに気がついた。草丈の高いものは倒れており、痩果はすべて秕(しいな)だった。
             左側がヒロハホウキギク、右側がホウキギク。
             左側がヒロハホウキギク、右側がホウキギク。
            
             左側の緑色の茎のものがホウキギク、赤い茎のものがヒロハホウキギク。ホウキギクは箒(ほうき)のように見えるが、ヒロハホウキギクは見えない。
             左側の緑色の茎のものがホウキギク、赤い茎のものがヒロハホウキギク。ホウキギクは箒(ほうき)のように見えるが、ヒロハホウキギクは見えない。
            
		
            
              
                
            
                
		
            
              
                
	
 水田の畔などでよく見られるヒロハホウキギクは茎もあまり赤くないが、ここのものは上まで赤いものが多い。花序枝も中部以下は60~90度であり、花序の上部が丸い。ホウキギクは茎の下部はヒロハホウキギクと同じように赤いが、花序の先の茎は赤くならず、緑色が多く、花序枝の角度も鋭角で、花序の先が尖って見える。
ヒロハホウキギクの頭花はは薄いピンク(淡紅紫)色でやや大きくて目立つ。ホウキギクの頭花は白色からほんのわずかに青色を帯び、大きさはヒロハホウキギクのやや小さいものと同じくらいの大きさのものが最大で、かなり小さいのが普通である。
ムラサキホウキギクは頭花が淡紫色といわれているが、咲いている花は淡青紫色で、しぼむと紫色に見える。普通は色が薄いが、かなり青色の濃いものが少しあり、違いに気がついた。草丈の高いものは倒れており、痩果はすべて秕(しいな)だった。


頭花の比較
| ホウキギク | ヒロハホウキギク | ムラサキホウキギク | 
|---|---|---|
|  |  |  | 
| ほぼ白色、小さい | 薄いピンク | 薄い青紫色 | 
総苞の比較
| ホウキギク | ヒロハホウキギク | ムラサキホウキギク |  |  |  | 
|---|---|---|
| 花が小さくても、総苞が長く、総苞片の幅が広い。 | 総苞片の幅が狭く、数が多い。総苞は短いものが多い。 | 総苞片の幅がやや広く、総苞もやや長い。 |