エナシヒゴクサ 柄無し肥後草

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Flora of Mikawa

カヤツリグサ科 Cyperaceae スゲ属

中国名 匿鳞薹草 ni lin tai cao
学 名 Carex aphanolepis Franch. et Sav.
エナシヒゴクサの雄小穂
エナシヒゴクサの果期の雄小穂
エナシヒゴクサの雌小穂
エナシヒゴクサの熟した雌小穂
エナシヒゴクサ苞の基部
エナシヒゴクサ
エナシヒゴクサ基部
エナシヒゴクサ果胞と果実
エナシヒゴクサ果実
エナシヒゴクサ葉表
エナシヒゴクサ葉裏
花 期 4~6月
高 さ 20~40㎝
生活型 多年草
生育場所 道端、草地
分 布 在来種  北海道、本州、四国、九州、朝鮮、中国
撮 影 設楽町 12.6.1
和名はヒゴクサに似て、雌小穂の柄がないことから。果胞の嘴が短く、柱頭も短いなど他の相違点も多い。
 細長い根茎を横に伸ばし、まばらに叢生する。基部の鞘は淡色。葉は幅2~4(6)㎜。小穂は2~4個つく。頂小穂は雄性、長さ1.5~3㎝の線形、柄は長さ2~15㎜。雌性の側小穂は、長さ7~12(20)㎜、幅6~7㎜の円柱状、ほとんど柄が無い。最も上の雌小穂はほとんど柄がなく、上から2番目の雌小穂の柄は長さ0~1.5㎜と短い。3番目の雌小穂の柄は長さ2~5㎜。小穂は直立し、果期にも垂れ下がらず、柱頭はヒゴクサほど長くない。果期には果胞は膨らみ、軸にほぼ直角になる。果胞は長さ3~3.5㎜、嘴は短く、口部は2歯。雌鱗片は果胞より短く、鋭尖頭。果実は果胞よりかなり小さく、長さ1.8~2㎜の3稜のある倒卵形、柱頭は3岐。
 ヒゴクサは側小穂に長い柄があり、側小穂が果期に垂れ下がる。柱頭が長く、果期にも残る。果胞の嘴が長い。
 ヒメシラスゲは小穂にほとんど柄がなく、茎の上部に小穂が集まり、直立し、果期には側小穂が開出する。柱頭は短い。