ヤスダウメノキゴケ 安田梅の樹木毛

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Flora of Mikawa

ウメノキゴケ Parmeliaceae カラクサゴケ属

中国名 緣白點梅衣 yuan bai dian mei yi
学 名 Parmelia isidioclada Vain.
Nipponoparmelia isidioclada (Vain.) K.H. Moon, Y. Ohmura et Kashiw
ヤスダウメノキゴケ裂片の背面
ヤスダウメノキゴケ背面の裂芽
ヤスダウメノキゴケ腹面
ヤスダウメノキゴケ
ヤスダウメノキゴケ2
分 類 子嚢地衣類(Ascolichens)
生育形 葉状地衣
大きさ 直径 2~5㎝
生育場所 樹皮、岩上
分 布 在来種  本州(岩手県以南)、四国、九州、沖縄、中国、台湾
撮 影 岡崎市   14.6.23
地衣体は背面が灰白色~灰緑色、直径2~5㎝。裂片は幅2~4(5)㎜、縁が捲れ上がり、樋状になり、縁に裂芽を多数つけ、顆粒状に粉芽化する。髄層は白色。腹面は黒色、縁は類白色~淡褐色。偽根が黒色。シリアはない。子器は直径約3㎜。子嚢は胞子が8個。胞子は無色、長さ23~30µm、幅13~16µm、隔壁なし。スポットテスト 皮層:K+黄色 髄層:K+赤色, C-, KC-, P+橙色~赤色。二次代謝物質はアトラノリン、クロアトラノリン、サラチン酸、コンサラチン酸を含む。
 キウラゲジゲジゴケ Heterodermia obscurataは裂片が幅1~2㎜、捲れ上がった腹側にソラリアをつけ、腹面は錆びた又は黄色を帯びた褐色のフェルト状。偽根は黒色。
 チヂレウラジロゲジゲジゴケ Heterodermia microphylla は縁が裂芽状に細裂し、顆粒状になることもある。腹面が白色~灰色。偽根は白色。皮層:K+黄色 , C- , KC- , P+黄色、髄層:K+黄色 , C- , P+淡黄色。二次代謝物質はアトラノリン、ゼオリンを含み、ノルスチクチン酸を欠く。他にaipolic acidなどの痕跡もある。