トゲシバリ
Flora of Mikawa
ハナゴケ Cladoniaceae トゲシバリ属
学 名 | Cladia aggregata (Sw.) Nyl. |
分 類 | 子嚢地衣類(Ascolichens) |
生育形 | 小鱗片状~樹枝状 |
大きさ | 直径 1~8㎝ |
生育場所 | 低地~山地の地上、岩上 |
分 布 | 在来種 本州(関東以西)、四国、九州、アジア、オーストラリア、ニュージーランド、ハワイ、南アメリカ、南アフリカ |
撮 影 | 設楽町 04.9.24 |
カラタチの枝によく似た樹枝状地衣で、しばしば、直径5~20㎝の大きなマットを形成する。基本葉体は小鱗片状、皮層があり、早期に消滅する。擬子柄
pseudopodetia は高さ(1)2~5(8)㎝、ストロー状の中空、光沢があり、鱗片をつけることはなく、乾くともろく、背面は緑色、光があたらない腹側は無色~淡色、腹面に楕円形の穿孔が多い。乾燥標本は黄褐色になる。不稔の擬子柄は角状、乾くと硬く、大きさは極端に変わり、幅は0.2~3(8)㎜、2又~不規則に分枝を繰り返し、曲がりくねり、平伏又は斜上し、基部付近は仮軸を形成し、先は細い刺状の小さい枝になる。稔性の擬子柄は不稔の擬子柄より大きく、厚く、穿孔も多い。
子器 は単一又は複数つき、幅0.3㎜以下、やや凹面~平面の円盤形、黒褐色~黒色。子嚢胞子は長さ12~15µm、幅4~5µm。粉子器 は黒褐色、細粒状、長さ約320µm、幅約120
µmの惰円形。粉子は 長さ約5µm、幅1µm。皮層は厚さ140µm、軸に平行な菌糸が集まり、筒状になる。スポットテスト 地衣体:K-, C-,
KC-, P-。二次代謝物質はバルバチン酸 , 4‐O‐デメチルバルバチン酸 , fumarprotocetraric acid , ウルソール酸,
不明のトリテルペン, 不詳の13物質を含む。