ナミガタウメノキゴケ 波形梅の樹木毛
Flora of Mikawa
ウメノキゴケ Parmeliaceae ウメノキゴケ属
英 名 | Pacific parmotrema lichen |
学 名 | Parmotrema austrosinense (Zahlbr.) Hale Parmelia austrosinensis Zahlbr. |
分 類 | 子嚢地衣類(Ascolichens) |
生育形 | 葉状 |
大きさ | 直径 3~10㎝ |
生育場所 | 平地や山地の樹幹、樹枝、岩上 |
分 布 | 在来種 本州、四国、九州、朝鮮、中国、スリランカ、スペイン、ポルトガル、オーストラリア、アフリカ、南北アメリカ |
撮 影 | 幸田町 14.3.8 |
山間部に多く、都市部では見られない。梅の木では特によく見られ、ウメノキゴケと混生していることも多い。和名の由来はウメノキゴケ似ており、葉体の縁が波打つことから。葉体の裂片が斜上し、縁に粉芽がついて縁が厚く見え、裏面の白色が見えるのが特徴。
葉状地衣。地衣体は直径3~10㎝、多くの裂片に深裂し、裂片は幅10~30㎜、縁にシリアは無く、縁がフリル状に波打ち、斜上~直立し、立ち上がった裂片の縁に粉芽がつく。裂芽はつけない。背面は灰白色。腹面は縁が褐色~白色、中央部は褐色~黒色、偽根を散生する。スポットテスト 皮層:K+黄色, C-, KC-, P- 髄層: K- , C+赤色, KC+赤色 , P-。二次代謝物質は皮層にアトラノリン、クロロアトラノリンを含み、髄層にレカノール酸を含む。
チヂレマツゲゴケは関東地方以南の低地の樹枝に着生する。背面に裂芽があり、縁に長さ1~2㎜のシリアがある。髄層: K+黄色 , C- , P+赤色、アトラノリン、スチクチン酸を含む。
オオチヂレマツゲゴケは関東以西、温帯に広く分布し、樹幹、樹枝、岩上に着生する。縁にシリアがあり、裂芽がある。背面に白斑や亀裂がある。裏面の周囲が褐色、偽根はやや密で、縁近くまである。髄層: K-又は赤色, KC+赤色。アトラノリン、ノルバリドン、サラチン酸を含む。
マツゲゴケは関東以西に分布し、樹幹、岩上に着生する。表面に目立たないマキラ(網目模様)があり、縁に枕形のソラリア(粉芽塊)をつけ、その裏側は白くなる。ソラリアのない縁にはシリアがつき、腹面は褐色~黒色。髄層: K+黄色後に血赤色 , P+深黄色。アトラノリン、サラチン酸を含む。
ニセマツゲゴケはマツゲゴケに似て、同様な場所に生える。縁のシリアが目立ち、裂片の縁付近の裂芽が粉芽化する。ソラリアはない。髄層: K- , C- , KC+紅色, P- 、アトラノリン、アレクトーロン酸、ロドフィシンを含む。
葉状地衣。地衣体は直径3~10㎝、多くの裂片に深裂し、裂片は幅10~30㎜、縁にシリアは無く、縁がフリル状に波打ち、斜上~直立し、立ち上がった裂片の縁に粉芽がつく。裂芽はつけない。背面は灰白色。腹面は縁が褐色~白色、中央部は褐色~黒色、偽根を散生する。スポットテスト 皮層:K+黄色, C-, KC-, P- 髄層: K- , C+赤色, KC+赤色 , P-。二次代謝物質は皮層にアトラノリン、クロロアトラノリンを含み、髄層にレカノール酸を含む。
チヂレマツゲゴケは関東地方以南の低地の樹枝に着生する。背面に裂芽があり、縁に長さ1~2㎜のシリアがある。髄層: K+黄色 , C- , P+赤色、アトラノリン、スチクチン酸を含む。
オオチヂレマツゲゴケは関東以西、温帯に広く分布し、樹幹、樹枝、岩上に着生する。縁にシリアがあり、裂芽がある。背面に白斑や亀裂がある。裏面の周囲が褐色、偽根はやや密で、縁近くまである。髄層: K-又は赤色, KC+赤色。アトラノリン、ノルバリドン、サラチン酸を含む。
マツゲゴケは関東以西に分布し、樹幹、岩上に着生する。表面に目立たないマキラ(網目模様)があり、縁に枕形のソラリア(粉芽塊)をつけ、その裏側は白くなる。ソラリアのない縁にはシリアがつき、腹面は褐色~黒色。髄層: K+黄色後に血赤色 , P+深黄色。アトラノリン、サラチン酸を含む。
ニセマツゲゴケはマツゲゴケに似て、同様な場所に生える。縁のシリアが目立ち、裂片の縁付近の裂芽が粉芽化する。ソラリアはない。髄層: K- , C- , KC+紅色, P- 、アトラノリン、アレクトーロン酸、ロドフィシンを含む。