コナカワラゴケ 粉瓦木毛

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Flora of Mikawa

カワラゴケ Coccocarpiaceae カワラゴケ属

英 名 coccocarpia lichen
学 名 Coccocarpia palmicola (Spreng.) Arv. et D.J.Galloway
コナカワラゴケ背面
コナカワラゴケの円柱状の裂芽
コナカワラゴケサンゴ状の裂芽
コナカワラゴケ腹面
コナカワラゴケ
コナカワラゴケ2
分 類 子嚢地衣類(Ascolichens)
生育形 葉状
大きさ 直径  2~7 (12)㎝
生育場所 岩上、樹皮上
分 布 在来種  北海道、本州、四国、九州、熱帯、亜熱帯に広く分布
撮 影 設楽町  14.5.29
葉状の蓝藻地衣。地衣体は分裂し、直径2~7 (12)㎝、同心円状の縞があることがある。裂片は幅1~4 (7) ㎜、基部より先の幅が広く、先端は円い。 背面は乾いた時、暗い鉛色、湿った時は青緑色~黒褐色、裂芽がある。裂芽は初期には顆粒状、後に円筒状~サンゴ状になる、上皮層は無色~淡黄色、厚さ12~20 µm。髄層は白色~淡黄色、厚さ30~60µm。腹面は普通、淡褐色~黒色。偽根は白色~淡褐色~暗褐色~黒色。子器はまれ、幅1~3 (4.5)㎜、縁は薄い。盤は淡赤褐色~黒色。果殻は透明~淡褐色、厚さ110µm以下。子嚢上層は淡黄色~褐色~黒色、厚さ4~9 µm。子嚢層は無色、高さ40~70 µm。子嚢脚層は淡褐色~黒色、厚さ100 µm以下。子嚢は8胞子、長さ40~60µm、幅8~1 µm。胞子は透明、単室、長さ7~14µm、幅3~5µm。粉子は長さ2~4µm、幅約1µm。スポットテストは全て(-)。二次代謝物質は検出されない。
 シラチャカワラゴケ(カワラゴケ)Coccocarpia erythroxyli (Spreng.) Swinsc. et Krog は裂芽をつけない。
 チヂレバカワラゴケCoccocarpia pellita (Ach.) Mull.Arg. は小裂片をつける。