コフキカラタチゴケ  粉吹枳殻木毛

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Flora of Mikawa

サルオガセ Usneaceae カラタチゴケ属

英 名 Peruvian cartilage lichen
学 名 Ramalina peruviana Ach.
Ramalina intermediella Vain.
コフキカラタチゴケ2
コフキカラタチゴケ粉芽
コフキカラタチゴケ3
コフキカラタチゴケ
分 類 子嚢地衣類(Ascolichens)
生育形 樹枝状
大きさ 長さ 2~10㎝
生育場所 低地~低山の樹皮、岩上、石垣
分 布 在来種  本州(太平洋岸)、四国、九州、沖縄、世界に広く分布
撮 影 鳳来町  05.5.29
Ramalina intermediella は世界に広く分布する Ramalina peruvianaの異名とされている。
 地衣体は中実、樹枝状、岩上及び樹皮着生であり、垂れ下がるように直立する。長いものは長さ5~10㎝になり、中実、扁平、不規則に複雑に分枝し、分枝の幅0.5~1㎜、緑白色~灰緑色。分枝の縁にソラリアsoralia(粉芽soredia の塊)をつける。皮層は均一、長軸に沿う菌糸からなる。髄はくもの巣状、軟骨質の中軸を欠く。スポットテスト 皮層:K-, C-, KC+黄色 ,P- 髄層:K-, C-, KC-, P- 。二次代謝物質は皮層にウスニン酸を含み、髄層に石花酸、ホモ石花酸、 4'-O-methylnorhomosekikaic acid 、4'-O-methylnorsekikaic、を含む。
 ニセカラタチゴケRamalina commixtaは樹皮着生、中実、扁平、コフキカラタチゴケに似るが、粉芽がない。K-、エベルン酸、オブツザート酸を含む。
 カラタチゴケ Ramalina calicaris var. japonica は樹皮着生、中実、扁平、粉芽がない。分枝のところどころに縦の溝がある。表面は光沢があり、白色の擬盃点が少数ある。K+赤色(又はK-) , P+黄色、サラチン酸、石花酸
 ハマカラタチゴケ Ramalina siliquosa (サラチン酸含有)は岩上着生、中実、扁平、粉芽がなく、幅が5~10㎜、分枝がほとんどない。K+赤色(又はK-)、P+黄色
 イソカタタチゴケ Ramalina litoralis(サラチン酸を含無)は岩上着生、扁平、粉芽がなく、幅が1~2㎜。擬盃点がある。髄層ははくもの巣状。ジバリカート酸、蓚酸石灰を含む。
 イワカラタチゴケ Ramalina yasudae は岩上着生、粉芽がある。エベルン酸、オブツザート酸、ウスニン酸を含む。
 ホソカラタチゴケRamalina exilis は岩上着生。地衣体は黄緑色~わら色、長さ1~3.㎝、分枝は円柱状、中実、長さ2㎜以下、直径0.2~0.8㎜。ソラリアがある。皮層は不明瞭。ウスニン酸、サラチン酸(salazinic acid)) を含む。