ヒメヤグラゴケ 姫櫓木毛 

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Flora of Mikawa

ハナゴケ Cladoniaceae ハナゴケ属

中国名 寬杯石蕊 kuan bei shi rui
英 名 Rapp's cup lichen
学 名 Cladonia rappii Evans
Cladonia calycantha auct. N. Amer.
Cladonia rappii A. Evans var. exilior (Abbayes) Ahti
ヒメヤグラゴケ2
ヒメヤグラゴケ3
ヒメヤグラゴケ4
ヒメヤグラゴケ
分 類 子嚢地衣類(Ascolichens)
生育形 樹枝状
大きさ 高さ 1~5㎝
生育場所 低地~山地の地上
分 布 在来種  本州(関東地方以西)、四国、九州、沖縄、台湾、熱帯アジア、ヨーロッパ、北アメリカ、南アメリカ、オーストラリア
撮 影 上高地   05.8.1
樹状地衣。子柄は中空、直立し、高さ1~6㎝、幅1~2㎜、有盃、盃底から反復発芽し、6~7(18)段の櫓形になる。1段は高さ6㎜以下。盃は縁が水平に開き、著しく歯牙状になる傾向があり、幅3~7㎜。皮層が平滑。子器は枝先につき、小さく、レキデア型で果殻は炭化しない。子器盤は褐色。胞子は1室、惰円形。スポットテスト 地衣体:K- , P+橙赤色。二次代謝物質は フマールプロトセトラール酸を含む。
 ヤグラゴケケは盃底中央からの規則的な反復発芽で、1段の高さが約10㎜とほぼ同じ高さの5~6段の櫓となる。K+黄色、 P+橙赤色 ,アトラノリン、フマールプロトセトラール酸を含む。
 ニセヤグラゴケCladonia pseudogymnopoda はヤグラゴケに似るが段が不規則。K+黄色、 P+橙赤色又はP-、ホモ石花酸、アトラノリン、フマールプロトセトラール酸を含む。
 ホソヤグラゴケは岩上に生える。子柄は高さ約5㎝、幅1~1.5㎜、上半部が湾曲する。皮層が連続せず、髄層が裸出し、微細顆粒を散生し、下部から次第に黒変する。K- , P+橙赤色 , フマールプロトセトラール酸を含む。