ハコネサルオガセ 箱根猿麻桛

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Flora of Mikawa

サルオガセ Usneaceae サルオガセ属

学 名 Usnea hakonensis Asah.
ハコネサルオガセ石上2
ハコネサルオガセ3
ハコネサルオガセ
分 類 子嚢地衣類(Ascolichens)
生育形 樹枝状
大きさ 長さ 5~8㎝
生育場所 樹枝、岩上
分 布 在来種  本州、四国、九州、朝鮮、台湾
撮 影 豊田市  14.3.12
サルオガセ類は分枝の型で、次の3型に分類されている。
 D型(deliquessent type):主茎は基部のみ、上部は2叉分枝を繰り返す。
 E型(excurrent type):主茎が先端まで続き、仮軸となる。
 F型(filamentose type):主茎はすぐに2叉分枝し、さらに2叉分枝し、枝が長く伸び、短い側枝をつける。
 ハコネサルオガセはトゲサルオガセと近縁であるが、E型分枝。地衣体は樹枝状、新鮮なときは灰緑色、基部が上部と同色又は黒色。側枝は直径0.7~1.6㎜、表面に光沢があり、わずかに乳頭状突起があり、末端の分枝の先端が細い。ソラリアは凸状円形、多数の裂芽状突起がある。皮層は半径の6.8~9.9~11.4%。髄層は半径の22.9~29.0~34.5 %。中軸はAQ値(直径に対して)17.6~22.4~31.4%。子器は見られない。二次代謝物質はノルスチクチン酸、ウスニン酸、プロトセトラール酸、サラチン酸を含む。髄層に2種の未同定物質がある。
 トゲサルオガセUsnea aciculifera はD型分枝。微小な点状~針状の粉芽をつける。ウスニン酸、スチクチン酸を含む。