アオゾメサネゴケ 青染さね木毛

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Flora of Mikawa

サネゴケ Pyrenulaceae  サネゴケ属

別 名 サネゴケ
学 名 Pyrenula japonica Kurok.
アオゾメサネゴケ2
アオゾメサネゴケ3
アオゾメサネゴケ
分 類 子嚢地衣類(Ascolichens)
生育形 痂状
生育場所 樹皮
分 布 在来種  北海道、本州、四国、九州
撮 影 新城市  14.4.2
地衣体は緑褐色~黄褐色、平滑、亀裂状~連続、白色の結晶のパッチがあり、厚さ110~120µm。共生藻は緑藻類(trentepohlia)。子器は単生まれに2個、直径0.75~1.1㎜、高さ0.6㎜以下、1/2~1/3が現れた半球形、高さ0.2~0.3㎜がむき出しになる。果殻は完全に炭化し、厚さ90~150µm。孔口は黒色、子嚢果内菌糸はIKI-。側糸は枝分かれせず、太さ約1µm。子嚢は長さ115~140µm、幅10~15µm、胞子は8個。胞子は褐色、長さ15~22µm、幅10~12µm、4室。スポットテスト K-/+淡橙色 , C- , P- , KC-。二次代謝物質は(-)。
 サネゴケ Pyrenula nitida (Weigel) Ach.はアジア、ヨーロッパ、北アメリカなどに広く分布する。地衣体は灰褐色から淡黄褐色、平滑、光沢がある。子器は被子器、黒色、直径約1㎜の半球形~半楕円形、小さな子器もよく混ざる。孔口は黒色。子嚢に胞子は8個。胞子は長さ約24µm、幅9µm、3~5隔壁。K- , C- , P-。
 チチサネゴケ Pyrenula mamillana (Ach.) Trevis. は褐色~オリーブ色。被子器は単生、直径0.7~1.5㎜。子器壁は結晶がなく、厚さ約100µm。子嚢は8胞子。胞子は淡褐色、3隔壁、長さ15~20µm、4.5~7.5µm。ポットテストは全て(-)。
 アカメサネゴケ Pyrenula concatervans (Nyl.) R.C.Harris は地衣体が褐色~黄緑色、新鮮なうちは緑色を帯びる。子器は単生し、直径0.3~0.5㎜、埋没するかやや突出する。被子器の壁には結晶があり、厚さ約100µm。子嚢は8胞子。胞子は灰色~褐色、3~5隔壁、長さ24~32µ、幅10~15µm。スポットテストは全て(-)。