ヤノネシダ 矢の根羊歯

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Flora of Mikawa

ウラボシ科 Polypodiaceae クリハラン属

中国名 鳞果星蕨 lin guo xing jue
学 名 Neocheiropteris subhastata (Bak.) Tagawa
Lepidomicrosorium buergerianum (Miq.) Ching et K. H. Shing
Leptochilus buergerianus (Miq.) Bosman
ヤノネシダの葉片
ヤノネシダの若い葉
ヤノネシダの葉基部
ヤノネシダ
高 さ 10~20㎝
生活型 常緑性
生育場所 谷沿い、林下、岩上、樹幹
分 布 在来種  本州(千葉県以西)、四国、九州、中国、ベトナム
撮 影 鳳来寺山   04.4.17
クリハラン属 Neocheiropteris からオキノクリハラン属(薄唇蕨属 )Leptochilus に分類を変更する説もある。日本ではオキノクリハランはLeptochilus decurrens からオキナワクリハラン属のParaleptochilus decurrens に変更され、Leptochilus (薄唇蕨属 )をヤノネシダ属とする説もあり、分類が複雑になっている。Flora of China では鳞果星蕨(=ヤノネシダ)属 Lepidomicrosorium に分類されている。
 根茎は直径1.5~2.5㎜、細長く、這い、鱗片で被われる。鱗片は長さ1.5~4.5㎜、幅0.5~1㎜の披針形、褐色~暗褐色。葉身は厚い紙質、緑色、脈は不明瞭、単葉、多形、長さ10~20㎝、幅1.5~5㎝の三角形~三角状菱形~鉾形、葉が波打つ。葉身の基部が翼状に次第に細くなり、葉柄は普通短い。中肋は両面から見え、小さな鱗片がある。栄養葉は幅が広く、胞子葉は栄養葉より幅が狭い。ソーラスは直径1~1.5㎜、長い場合は2~2.5㎜の円形~長楕円形、葉裏に散在する。若いソーラスは緑色を帯び、楯状の鱗片に被われる。