ツヤナシイノデ 艶無猪の手
Flora of Mikawa
オシダ科 Dryopteridaceae イノデ属
中国名 | 卵鳞耳蕨 luan lin er jue |
学 名 | Polystichum ovatopaleaceum (Kodama) Sa.Kurata Polystichum ovatopaleaceum (Kodama) Sa.Kurata var. ovatopaleaceum |
高 さ | 60~100㎝ |
生活型 | 夏緑性 |
生育場所 | 平地、低山地に普通 |
分 布 | 在来種 本州(東北地方南部以西)、四国、九州、中国 |
撮 影 | 猿投山 04.12.24 |
葉は鮮緑色で、光沢がほとんどなく、冬には枯れてしまう。根茎は短く、直立~斜上し、褐色の線形の鱗片が密につく。葉柄は長さ19~25㎝、直径3~4㎜、淡褐色の線形~披針形の小さな鱗片と卵状の大きな鱗片をつけ、下部では大きな鱗片が密生する。葉身は長さ42~60㎝、中部の幅18~25㎝の長楕円形~長楕円状披針形、
2回羽状複葉。中軸の鱗片は横又は上向きに多数つく。羽片は23~26対、中軸に直角につく。小羽片は15~20対、卵状長楕円形、短い柄があり、やや耳垂が突き出し、鈍頭、先端はやわらかい刺状。大きな小羽片の縁には大きな切れ込みがあり、両面に長い糸状の小鱗片がある。ソーラスは小羽片の中肋の両側に1列ずつ並び、中肋と縁の中間~やや中肋寄りにつく。包膜は全縁。2n=164
類似のサカゲイノデは葉柄基部の鱗片はよく似ているが、中軸の鱗片が圧着して下向きにつく。
類似のサカゲイノデは葉柄基部の鱗片はよく似ているが、中軸の鱗片が圧着して下向きにつく。