タニヘゴ 谷桫欏

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Flora of Mikawa

オシダ科 Dryopteridaceae オシダ属

中国名 东京鳞毛蕨 dong jing lin mao jue
[英名] Tokyo wood fern
学 名 Dryopteris tokyoensis (Matsum. ex Makino) C.Chr
タニヘゴの葉表
タニヘゴの包膜
タニヘゴの包膜
タニヘゴの葉柄の鱗片
タニヘゴ
タニヘゴ羽片
タニヘゴの葉裏
高 さ 100~150㎝
生活型 夏緑性
生育場所 明るい湿地
分 布 在来種 北海道、本州、四国、九州、朝鮮、中国
撮 影 豊田市  06.7.2
根茎は短く、太く、直立し、葉は叢生する。葉柄は長さ20~25㎝、基部の鱗片はやや密につき、大型で、暗褐色~淡褐色の全縁、膜質。オシダ属は袋状の鱗片は無い。葉身は長さ60~85㎝、幅12~15㎝の倒披針形 単羽状複生。羽片は30~40対つき、下部で著しく短縮し、最下部では長いものの1/6程度になる。 羽片は線形~線状披針形で、最下裂片は大きく、耳垂状。葉脈は羽軸付近の基部で、裂片ごとに集まり、弓状に曲がる。ソーラスは羽片の中肋寄りにつく。包膜は円腎形、全縁。
 オオクジャクシダ Dryopteris dickinsii は下部の羽片がタニヘゴほど小さくならず、1/2程度であり、ソーラスが縁寄りに多数、散在する。
 オオバショリマ Thelypteris quelpaertensis は羽片が深裂し、葉脈の先が分岐して、縁に達し、ソーラスが縁寄りにつく。
 イワヘゴ Dryopteris cycadina は下部の羽片がほとんど縮小せず、鱗片が黒色~黒褐色。