ハクモウイノデ 白毛猪の手

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Flora of Mikawa

イワデンダ科  Woodsiaceae オオシケシダ属

中国名 东亚对囊蕨 dong ya dui nang jue
学 名 Deparia orientalis (Z.R.Wang et J.J.Chien) Nakaike
Deparia albosquamata (M.Kato) Nakaike
Deparia pycnosora (Christ) M.Kato var. albosquamata M.Kato
Deparia jiulungensis (Ching) Z. R. Wang var. albosquamata (M. Kato) Z. R. Wang
ハクモウイノデの葉表
ハクモウイノデの葉表2
ハクモウイノデの葉裏
ハクモウイノデ
高 さ 50~100㎝
生活型 夏緑性
生育場所 山地の林中、湿った場所
分 布 在来種  本州、四国、九州、中国、台湾
撮 影 作手村  04.9.18
ミヤマシケシダとハクモウイノデを併せて広義に、ミヤマシケシダと呼ぶこともあったが、現在はミヤマシケシダ類はハクモウイノデ、ウスゲミヤマシケシダ、ミヤマシケシダ の3種に分けられている。Flora of China では中国に分 布する Deparia jiulungensis 九龙对囊蕨 (jiu long dui nang jue) の変種に分類されている。
 根茎は直立し、叢生する。葉柄は太く、葉身よりかなり短く、わら色で赤褐色を帯びることが多く、茶褐色と白色の鱗片をつける。中軸にも白色の鱗片がある。葉質は柔らかい草質。葉身は2回羽状深裂、倒披針形で、下部がしだいに細くなり、中間が最も幅広い。羽片は線状披針形で重なり合うように密につき、裏面に腺毛がつくことがある。羽片の裂片は長楕円形、鈍頭~円頭で、ほぼ全縁。ソーラスは中肋に接してつく。包膜は長楕円形が普通、稀に鍵状になり、全縁又は浅い不規則な鋸歯縁となる。
 ミヤマシケシダ Deparia pycnosora は葉柄が長く、羽片の間隔も広く、鱗片が中軸の上部ではほとんど無く、葉裏に腺毛がつくことはない。
 ウスゲミヤマシケシダ Deparia mucilagina は葉柄基部の鱗片が少なく、薄い膜質で圧着する。