デンジソウ 田字草
Flora of Mikawa
デンジソウ科 Marsileaceae デンジソウ属
中国名 | 蘋 ping |
学 名 | Marsilea quadrifolia L. |
高 さ | 5~18㎝ |
生活型 | 夏緑性、水生植物 |
生育場所 | 水田、水路 |
分 布 | 在来種 北海道、本州、四国、九州、朝鮮、中国、ヨーロッパ |
撮 影 | 西尾市(栽培) 13.7.6 |
シダ植物の水草。かつては除草の困難な水田の雑草であったが、除草剤の使用などにより激減してしまった。現在では国の絶滅危惧Ⅱ類、愛知県では絶滅危惧ⅠB類に指定されている。
根茎は細く、泥上を長く横に伸び、分枝して広がる。節間は4.8㎝まで、節から根を出し、長さ1~3㎜の短い芽を出す。葉柄は長さ10~18㎝。葉柄の先に4つ葉のクローバーに似た葉をつける。水があると水面に葉が浮かぶ。小葉は長さ0.8~1.6㎝、幅0.7~1.5㎝の倒三角形~ファン形、4個つき、田の形になるためデンジソウという。胞子嚢果は葉状体に(1)2~5(7)個つき、褐色~黒色、長さ3.5~4㎜、幅2.9~3.2㎜、厚さ約2㎜ の惰円形、早落性の毛が密生し、中に胞膜で区切られた数個の胞子嚢群がある。胞子嚢果の柄は分岐し、長さ5~12.5㎜(胞子嚢果が2~3個、柄が長さ2~8㎜のときもある)、分岐までの柄が長さ約1.5㎜。胞子嚢果の柄は根茎の節から出る葉柄につき、基部の節からやや離れた位置(上側25㎜まで)につく。胞子嚢群の中にやや小さな大胞子嚢とやや大きい小胞子嚢が混在する。それぞれ1個の雄性の大きい胞子と多数の雌雄性の小さい胞子をもつ。
ナンゴクデンジソウ Marsilea minuta L.は中国名も南国田字草 nan guo tian zi caoである。節間は6.5㎝まで。節から出る長さ1~3㎜の芽の短いものは長さ約1㎜の淡赤褐色の毛が密生することが多い。胞子嚢果が1~2個と少なく、胞子嚢果の柄のつく位置が葉柄の基部の上、5㎜までである。
根茎は細く、泥上を長く横に伸び、分枝して広がる。節間は4.8㎝まで、節から根を出し、長さ1~3㎜の短い芽を出す。葉柄は長さ10~18㎝。葉柄の先に4つ葉のクローバーに似た葉をつける。水があると水面に葉が浮かぶ。小葉は長さ0.8~1.6㎝、幅0.7~1.5㎝の倒三角形~ファン形、4個つき、田の形になるためデンジソウという。胞子嚢果は葉状体に(1)2~5(7)個つき、褐色~黒色、長さ3.5~4㎜、幅2.9~3.2㎜、厚さ約2㎜ の惰円形、早落性の毛が密生し、中に胞膜で区切られた数個の胞子嚢群がある。胞子嚢果の柄は分岐し、長さ5~12.5㎜(胞子嚢果が2~3個、柄が長さ2~8㎜のときもある)、分岐までの柄が長さ約1.5㎜。胞子嚢果の柄は根茎の節から出る葉柄につき、基部の節からやや離れた位置(上側25㎜まで)につく。胞子嚢群の中にやや小さな大胞子嚢とやや大きい小胞子嚢が混在する。それぞれ1個の雄性の大きい胞子と多数の雌雄性の小さい胞子をもつ。
ナンゴクデンジソウ Marsilea minuta L.は中国名も南国田字草 nan guo tian zi caoである。節間は6.5㎝まで。節から出る長さ1~3㎜の芽の短いものは長さ約1㎜の淡赤褐色の毛が密生することが多い。胞子嚢果が1~2個と少なく、胞子嚢果の柄のつく位置が葉柄の基部の上、5㎜までである。