アマクサシダ 天草羊歯

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Flora of Mikawa

オシダ科 Dryopteridaceae イノデ属

中国名 刺齿半边旗 ci chi ban bian qi
学 名 Pteris dispar Kunze
イノモトソウ科 Pteridaceae イノモトソウ属
アマクサシダの葉表
アマクサシダの葉裏
アマクサシダの葉裏のソーラス
アマクサシダの羽先
アマクサシダ
アマクサシダ側羽片
高 さ 30~80㎝
生活型 常緑性
生育場所 人里、平地、低山
分 布 在来種 本州(関東地方以西)の太平洋岸、 四国、九州、沖縄、朝鮮、中国、台湾、タイ、ベトナム、マレーシア、フィリピン
撮 影 五井山  04.8.29
根茎は直径7~10㎜、斜上する。根茎の上部と葉柄の基部は鱗片が密生する。鱗片は褐色を帯びた黒色、先に毛があり、カールする。葉は10~1個束生し、類二形。葉柄は長さ15~40㎝、直径約2㎜、栗色、光沢がある。中軸も同様である。葉身は無毛、草質、緑色~淡緑色、外形が長さ25~40㎝、幅15~20㎝の卵状長楕円形、2回羽状深裂又は片側だけ2回深裂。側羽片は5~8対、形は頂羽片に似て、対生~類対生して傾いてつき、最下の対は長さ6~12㎝、幅2.5~4㎝、短柄があり、基部は斜めになり、両側又は基部側で中肋近くまで深裂し、先は尾状尖鋭形。頂羽片は小片となるが、下側の裂片は上側の裂片よりわずかに長く、下側の基部に最も近い裂片が最も長い。ときに基部の1~2の小片は下側で櫛状に小羽片に分裂する傾向がある。頂羽片は中肋近くまで櫛状に深裂し、外形は披針形、長さ12~18㎝、幅2~3㎝、基部は円形、先は尖鋭形。裂片は12~15対つき、対生し、広がり、近接し、広披針形~線状披針形、少し鎌形、長さ10~20㎜、幅3~5㎜、基部の下側はわずかに沿下するか又はしない。栄養葉の縁は長い刺状の尖った鋸歯があり、先は鈍く、ときに尖る。羽軸は裏面が凸(とつ)面状、基部が栗色、先はわら色、背面に溝があり、薄く縁が盛り上がり(小さな不規則な歯がある)、脈は明瞭、傾伏し、2叉分岐し、細脈は鋸歯の軟骨質部分に達する。葉身は緑色~淡緑色、乾いたときに草質、無毛。ソーラスは裂片の縁に沿ってつく。葉の縁が折れ曲がってつく擬胞膜にソーラスが包まれる。2n= 58, 116
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