ツチノウエノコゴケ 土上の小蘚
Flora of Mikawa
センボンゴケ科 Pottiaceae コゴケ属
中国名 | 小石藓 xiao shi xian |
学 名 | Weissia controversa Hedw. |
分 類 | 蘚類 |
高 さ | 4~10㎜(長さ) |
生育場所 | 地上、岩上 |
分 布 | 在来種 日本全土、世界に広く分布 |
撮 影 | 幸田町 10.3.14 |
日本各地で普通に見られる小形の苔。植物体は小さく高さ4~6(10)㎜、明るい緑色~黄緑色。茎は中心束がある。葉は茎の先に集まり、長さ2~3㎜の披針形~線状披針形、鋭頭、葉縁の上部3/4~1/3で狭く内曲し、幅が狭く見え、通常はカールしている。乾くと葉は強く縮れ、湿っても葉の上部は内曲したままである。中肋は葉先に達し、短く突出する。葉身細胞は丸みを帯びた方形、基部の細胞は長さ
6~13 µm、しばしばV形に並ぶ。蒴柄は長さ5~8㎜、黄色~黄褐色。蒴は球形~円筒形。口環は赤色を帯びる。蒴帽は僧帽形。蒴歯は披針形、鈍頭、長さ200
µm以下、パピラがあるが、ときに未発達。
ナガハコゴケはツチノウエノコゴケと葉では区別が困難である、蒴歯が線状披針形で先端が糸状、長さ400µm以上あり、蒴が乾くと捻じれて表面に斜めのしわが出る。
ツチノウエノカタゴケは葉が披針形~舌形、鋭頭~鈍頭、葉縁はほぼ平坦、内曲が少ない。蒴歯はやや幅が広く、鈍頭、長さ200µm以下、蒴が乾くと縦のしわ出るか、平坦。
ホソバトジクチゴケは葉が狭披針形、蒴歯がない。
ナガハコゴケはツチノウエノコゴケと葉では区別が困難である、蒴歯が線状披針形で先端が糸状、長さ400µm以上あり、蒴が乾くと捻じれて表面に斜めのしわが出る。
ツチノウエノカタゴケは葉が披針形~舌形、鋭頭~鈍頭、葉縁はほぼ平坦、内曲が少ない。蒴歯はやや幅が広く、鈍頭、長さ200µm以下、蒴が乾くと縦のしわ出るか、平坦。
ホソバトジクチゴケは葉が狭披針形、蒴歯がない。