チヂレゴケ 縮蘚
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Flora of Mikawa
ギボウシゴケ科 Grimmiaceae チヂレゴケ属
中国名 | 东亚缩叶藓 dong-ya suo-ye xian |
学 名 | Ptychomitrium sinense (Mitt.) A. Jaeger |
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分 類 | 蘚類 |
高 さ | 1~2㎝(長さ) |
生育場所 | 低山地の露岩、転石 |
分 布 | 在来種 本州、四国、九州、朝鮮、中国、ロシア、北アメリカ、メキシコ |
撮 影 | 幸田町 05.1.22 |
チヂレゴケ Ptychomitrium sinense は高さ(0.2)0.5~1.1㎝。上部は緑色~黄緑色、下部は暗緑色~褐色。葉はやや折れ畳まれ、長さ2.0~4.1㎜の披針形、全縁。中肋は葉先近くに達する。上部の葉身細胞は幅8~14µm、
下部の葉身細胞は長さ 13~26µm、幅8~14(18)µm。雌雄異株。蒴柄は黄褐色、長さ2~9㎜。蒴は長さ1~2.5㎜の卵形、黄色~橙褐色。蒴帽は尖帽、縦ひだがあり、深く、蒴をほとんど覆う。口環がある。蒴歯は1列、16個、線形、長さ0.13~0.23
㎜、基部近くまで2裂し、細かいパピラが密生する。胞子は黄緑色、直径13~18(約20)µm。
ヒダゴケ Ptychomitrium fauriei は植物体が暗緑色~黒色を帯びた緑色、高さ1~2(China Moss: 1以下))㎝。茎は単生又はわずかに分枝する。中心束がある。葉は長さ3~4(China Moss:2.8~3.5)㎜の線状披針形、中肋がキール状に上部で強く折り畳まれる。全縁、ときに若葉に鈍鋸歯が見られることがある。中肋は葉先の直下で終わる。上部の葉身細胞は幅5~6µmの丸みのある方形、厚壁。中部の葉身細胞は長さ7~9 µm、幅5~7µmの短い矩形、厚壁。下部の縁近くの葉身細胞は長さ26~39µm、幅11~14µm、薄壁。雌雄異株。蒴柄は長さ3~4㎜、赤褐色、上部で捻じれる。蒴は黄褐色、長さ約1㎜の楕円状卵形、相称、直立。蓋は長い嘴状。蒴帽は尖帽、縦ひだがあり、深く被る。口環は未発達。蒴歯は1列、16個。蒴歯は線形、基部近くまで2裂し、細かいパピラが密生する。胞子は直径10~13µm、細かいパピラがある。n=13。
写真のものは低山の麓の道路側溝の縁に密なマットを作っていたものである。暗緑色、高さ約5㎜、蒴柄は橙褐色、長さ4~5.5㎜、上部で捻じれる。蒴は長さ約1.5㎜、褐色。赤色の口環が明瞭に見える。葉の長さ3.6㎜。上部細胞の長さ9~12µm。胞子の直径15~20µm。蒴歯は基部近くまで2裂し、パピラが密生する。植物体の色と蒴柄の色がヒダゴケに近いが他はチヂレゴケに近い。
ナガバチヂレゴケやハチヂレゴケは植物体が長く、葉先に明瞭な歯があり。蒴帽がやや浅く、蒴の中間までしか覆わない。
ヒダゴケ Ptychomitrium fauriei は植物体が暗緑色~黒色を帯びた緑色、高さ1~2(China Moss: 1以下))㎝。茎は単生又はわずかに分枝する。中心束がある。葉は長さ3~4(China Moss:2.8~3.5)㎜の線状披針形、中肋がキール状に上部で強く折り畳まれる。全縁、ときに若葉に鈍鋸歯が見られることがある。中肋は葉先の直下で終わる。上部の葉身細胞は幅5~6µmの丸みのある方形、厚壁。中部の葉身細胞は長さ7~9 µm、幅5~7µmの短い矩形、厚壁。下部の縁近くの葉身細胞は長さ26~39µm、幅11~14µm、薄壁。雌雄異株。蒴柄は長さ3~4㎜、赤褐色、上部で捻じれる。蒴は黄褐色、長さ約1㎜の楕円状卵形、相称、直立。蓋は長い嘴状。蒴帽は尖帽、縦ひだがあり、深く被る。口環は未発達。蒴歯は1列、16個。蒴歯は線形、基部近くまで2裂し、細かいパピラが密生する。胞子は直径10~13µm、細かいパピラがある。n=13。
写真のものは低山の麓の道路側溝の縁に密なマットを作っていたものである。暗緑色、高さ約5㎜、蒴柄は橙褐色、長さ4~5.5㎜、上部で捻じれる。蒴は長さ約1.5㎜、褐色。赤色の口環が明瞭に見える。葉の長さ3.6㎜。上部細胞の長さ9~12µm。胞子の直径15~20µm。蒴歯は基部近くまで2裂し、パピラが密生する。植物体の色と蒴柄の色がヒダゴケに近いが他はチヂレゴケに近い。
ナガバチヂレゴケやハチヂレゴケは植物体が長く、葉先に明瞭な歯があり。蒴帽がやや浅く、蒴の中間までしか覆わない。