タチヒダゴケ 立襞蘚
Flora of Mikawa
タチヒダゴケ科 Orthotrichaceae タチヒダゴケ属
別 名 | コダマゴケ |
中国名 | 丛生木灵藓 cong sheng mu ling xian |
学 名 | Orthotrichum consobrinum Cardot |
分 類 | 蘚類 |
高 さ | 0.5~1.5㎝ |
生育場所 | 樹幹 |
分 布 | 在来種 本州、四国、九州、朝鮮、中国 |
撮 影 | 豊田市 05.3.6 |
植物体は小形、オリーブ色~暗緑色。茎は短く、長さ1(1.5)㎝以下、直立するか二又に分枝し、樹幹に群生する。葉は長さ1.5~2(2.5)㎜、幅0.4~0.5㎜の披針形~楕円状披針形、乾いても茎にくっつくだけで、縮れない。葉の縁は全縁。中肋は葉先近くに達するが、突き出ない。葉身細胞は長さ8~12(China
Moss: 長さ10~14µm、幅7~14μm)の丸みを帯びた方形~惰円形、厚壁、厚角、1~2個のパピラがある。葉の基部の細胞は長さ20~45
µm、幅10~14µmと長く、翼部では細胞が短くなる。雌雄同株。蒴柄は長さ0.5~1㎜と短く、葉の間から蒴が少し出る程度。蒴は葉の割りに大きく、長さ約1㎜の卵形、乾くと8本の縦条が見える。蒴歯は2列。外蒴歯は黄色、8対、気孔は沈生、外面にパピラがある。内蒴歯は8対、透明~淡黄色。蒴帽は尖帽、縦の深い襞があり、無毛。
胞子は直径13~23µm。n=11
樹幹でよく見られるサヤゴケは蒴帽に縦の襞があってやや似ている。サヤゴケは蒴が小さく、蒴帽の襞が浅く、蒴柄が長くてサヤがあり、葉の中肋が葉先から突き出る。キンモウゴケ属(カラフトキンモウゴケ、エゾキンモウゴケなど)は葉が乾縮し、蒴帽に毛がある。
樹幹でよく見られるサヤゴケは蒴帽に縦の襞があってやや似ている。サヤゴケは蒴が小さく、蒴帽の襞が浅く、蒴柄が長くてサヤがあり、葉の中肋が葉先から突き出る。キンモウゴケ属(カラフトキンモウゴケ、エゾキンモウゴケなど)は葉が乾縮し、蒴帽に毛がある。