リボンゴケ りぼん藓
Flora of Mikawa
ヒラゴケ科 Neckeraceae リボンゴケ属
中国名 | 光叶拟平藓 guang ye ni ping xian |
学 名 | Neckeropsis nitidula (Mitt.) M. Fleisch. |
分 類 | 蘚類 |
高 さ | 1~5㎝(長さ) |
生育場所 | 湿った岩上、倒木、地上 |
分 布 | 在来種 日本全土、朝鮮、中国 |
撮 影 | 新城市 14.8.6 |
黄緑色~黄褐色、光沢があり、粗なマットとなる。一次茎は短く、這い、2次茎は長さ5㎝以下、わずかに分枝し、枝は長さ1.5㎝程度、葉を含めた枝の幅は2~4㎜、先は鈍い。葉は扁平に擬4列的につく。茎葉と枝葉は似て、リボンのように扁平で、光沢があり、横しわはなく、乾いても縮れない。葉は長さ約2㎜の不相称なへら状、葉先には短い突起と小歯がある。中肋は葉の中ほどで終わり、ときに短く、叉状になる。上部の葉身細胞は長さ10~20µm、幅約8µm、卵形~長披針形、厚壁。中部~下部の細胞は長さ約30μm、幅約10µmの偏菱形、やや薄壁。基部の翼細胞は長い偏菱形~線形。雌雄異株。蒴柄は長さ約0.5㎜と短い。蒴は埋没し、楕円状卵形。胞子は直径13~20µm、わずかにパピラがある。
セイナンヒラゴケ Neckeropsis calcicola は愛知県では絶滅危惧ⅠB類。中国にも分布し、中国名は东亚拟平藓。葉が4列に扁平につき、著しい横しわがあり、光沢がない。葉先は普通、切形、ときに微突頭になる。葉先の近くには歯がある。蒴柄は赤褐色、長さ1.5~2㎜。胞子は直径約15µm。
トサヒラゴケNeckeropsis obtusata は日本、中国、ベトナムに分布する。中国名は钝叶拟平藓。葉は長さ約3㎜、幅1.0~1.2 ㎜、扁平度がやや弱く、擬4列的に8列につく。葉は先が円く、横しわがやや弱い。蒴柄は褐色、長さ約0.5㎜。胞子は褐色、直径15~25µm。
ヤマトヒラゴケ Homalia trichomanoides var. japonica は中国名が扁枝藓日本变种。枝先が尾状に長くなることがあり、葉先が広い鈍形。中肋は葉の2/3に達する。上部の葉身細胞は幅5~8µmの丸みを帯びた方形~多角形、厚壁。蒴柄は平滑、赤褐色、長さ1㎝以下。胞子は直径10~15 µm。
ナガエタチヒラゴケHomalia trichomanoides var.trichomanoides はアジア、ヨーロッパ、北アメリカにも分布する。一次茎は薄いが、二次茎の断面が円形に近い。中肋は葉の中部に達し、ときに、叉状になる。上部の葉身細胞は丸みを帯びた、直径6~12µmの方形~菱形。中部の葉身細胞は長さ30~40µm、幅8~12 µm。蒴柄は長さ1㎝以下。
セイナンヒラゴケ Neckeropsis calcicola は愛知県では絶滅危惧ⅠB類。中国にも分布し、中国名は东亚拟平藓。葉が4列に扁平につき、著しい横しわがあり、光沢がない。葉先は普通、切形、ときに微突頭になる。葉先の近くには歯がある。蒴柄は赤褐色、長さ1.5~2㎜。胞子は直径約15µm。
トサヒラゴケNeckeropsis obtusata は日本、中国、ベトナムに分布する。中国名は钝叶拟平藓。葉は長さ約3㎜、幅1.0~1.2 ㎜、扁平度がやや弱く、擬4列的に8列につく。葉は先が円く、横しわがやや弱い。蒴柄は褐色、長さ約0.5㎜。胞子は褐色、直径15~25µm。
ヤマトヒラゴケ Homalia trichomanoides var. japonica は中国名が扁枝藓日本变种。枝先が尾状に長くなることがあり、葉先が広い鈍形。中肋は葉の2/3に達する。上部の葉身細胞は幅5~8µmの丸みを帯びた方形~多角形、厚壁。蒴柄は平滑、赤褐色、長さ1㎝以下。胞子は直径10~15 µm。
ナガエタチヒラゴケHomalia trichomanoides var.trichomanoides はアジア、ヨーロッパ、北アメリカにも分布する。一次茎は薄いが、二次茎の断面が円形に近い。中肋は葉の中部に達し、ときに、叉状になる。上部の葉身細胞は丸みを帯びた、直径6~12µmの方形~菱形。中部の葉身細胞は長さ30~40µm、幅8~12 µm。蒴柄は長さ1㎝以下。