オタルヤバネゴケ 

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Flora of Mikawa

ヤバネゴケ科 Cephaloziaceae ヤバネゴケ属

中国名 薄壁大萼苔 bo bi da e tai
学 名 Cephalozia otaruensis Steph.
Cephalozia bicuspidata (L.) Dumort. subsp. otaruensis (Steph.) S.Hatt.
オタルヤバネゴケの葉
オタルヤバネゴケの枝葉の接剤~重なり
オタルヤバネゴケの細胞
オタルヤバネゴケの雌包葉
オタルヤバネゴケ
オタルヤバネゴケの枝の先
オタルヤバネゴケの花被
分 類 苔類
高 さ 0.5~1㎝
生育場所 低地~高地の土上、倒木上
分 布 在来種  日本全土、中国、台湾、カラフト、北アメリカ
撮 影 幸田町  10.9.11
茎は匍匐又は斜上し、長さ0.5~1㎝、葉を含めた幅約2㎜以下と小型。全体に赤味を帯びることも多い。葉は接在~重なることが多く、やや斜めについて開出し、枝先の葉は小さくなる。葉の幅は茎の直径の約2倍まで。葉の先がU字型に2裂し、裂片の先は尖り、三角形。腹葉はない。葉身細胞は長さ30~70μm、薄壁、トリゴンはない。油体は小さく、各細胞に5~10個。雌雄異株。花被は頂生し、口部が長毛状。雌包葉は2裂し、裂片は狭三角形、ほぼ全縁で縁に刺はない。n=9
 類似のカタヤバネゴケは葉先の切れ込みが1/3~2/5とやや浅く、葉身細胞が長さ15~35μm、油体は稀で、あっても2~3個。また、雌包葉は短腹枝だけにつき、縁に2~4個の刺がある。