ムチゴケ 鞭苔
Flora of Mikawa
ムチゴケ科 Lepidoziaceae ムチゴケ属
別 名 | オオムカデゴケ |
学 名 | Bazzania pompeana (Sande Lac.) Mitt. Mastigobryum pompeanum Sande Lac. |
分 類 | 苔類 |
高 さ | 10㎝以上(長さ) |
生育場所 | 低地の湿った岩上、地上、樹幹 |
分 布 | 在来種 本州、四国、九州 |
撮 影 | くらがり渓谷 04.11.25 |
和名の由来は茎の腹面から細長い鞭枝が出ることから。 国外では中国など東アジアに分布するようである。中国ではBazzania pompeanaは鞭藓と呼ばれ、はっきりしない。中国名の鞭苔はBazzania trilobata を指し、エゾムチゴケである。
茎は長さ6~12㎝、二又状に分枝し、葉は茎の両側に密に重なってつき、両側に垂れ下がる。葉は長さ2.5~3.5㎜、幅2~2.5㎜、先端に歯が3個つく。葉身細胞は長さ20~40μmの多角形、平滑、厚壁、トリゴンが大きい。油体は5~15個。腹葉は幅が茎径の2~3倍の丸みを帯びた方形で、上半部に重鋸歯がある。腹葉の細胞は薄壁、トリゴンがなく、葉の下部を除いて透明。油体は5~15個/細胞。生殖器官は未知。n=9
普通に見られるコムチゴケは茎の長さが短く、葉が長さ1~1.7㎜。腹葉が全縁又は鈍波状鋸歯。油体は4~9個/細胞。
ヤマトムチゴケは葉の長さが1~1.5㎜。葉身細胞が厚壁、トリゴンが大。複葉は基部が葉と合着し、先が鋸歯状。
フォーリームチゴケは腹葉の中央が凸状に膨らみ、1/4~1/3まで不規則に裂ける。油体は4~10個/細胞。
エゾムチゴケは亜高山帯以上に分布し、葉が長さ2~3㎝、厚壁、トリゴンが明瞭。油体は4~7個/細胞。複葉の先が鋸歯状に1/8~1/4まで裂け、複葉の細胞が葉の細胞に似る。
サケバムチゴケは亜高山帯以上に分布する。葉の先端が内曲し、先端に2~3歯がある。油体が3~6個/細胞。眼点細胞がある。
茎は長さ6~12㎝、二又状に分枝し、葉は茎の両側に密に重なってつき、両側に垂れ下がる。葉は長さ2.5~3.5㎜、幅2~2.5㎜、先端に歯が3個つく。葉身細胞は長さ20~40μmの多角形、平滑、厚壁、トリゴンが大きい。油体は5~15個。腹葉は幅が茎径の2~3倍の丸みを帯びた方形で、上半部に重鋸歯がある。腹葉の細胞は薄壁、トリゴンがなく、葉の下部を除いて透明。油体は5~15個/細胞。生殖器官は未知。n=9
普通に見られるコムチゴケは茎の長さが短く、葉が長さ1~1.7㎜。腹葉が全縁又は鈍波状鋸歯。油体は4~9個/細胞。
ヤマトムチゴケは葉の長さが1~1.5㎜。葉身細胞が厚壁、トリゴンが大。複葉は基部が葉と合着し、先が鋸歯状。
フォーリームチゴケは腹葉の中央が凸状に膨らみ、1/4~1/3まで不規則に裂ける。油体は4~10個/細胞。
エゾムチゴケは亜高山帯以上に分布し、葉が長さ2~3㎝、厚壁、トリゴンが明瞭。油体は4~7個/細胞。複葉の先が鋸歯状に1/8~1/4まで裂け、複葉の細胞が葉の細胞に似る。
サケバムチゴケは亜高山帯以上に分布する。葉の先端が内曲し、先端に2~3歯がある。油体が3~6個/細胞。眼点細胞がある。