ミヤマハネゴケ

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Flora of Mikawa

ハネゴケ科 Plagiochilaceae ハネゴケ属

中国名 齿萼羽苔 chi e yu tai.
学 名 Plagiochila hakkodensis Steph.
ハネゴケ科 Plagiochilaceae ハネゴケ属
ミヤマハネゴケの枝
ミヤマハネゴケの葉の鋸歯
ミヤマハネゴケの葉の基部
ミヤマハネゴケの葉の基部細胞
ミヤマハネゴケ
ミヤマハネゴケ葉片
ミヤマハネゴケ葉身細胞
分 類 苔類
高 さ 3~5㎝(長さ)
生育場所 ブナ帯~亜高山帯の水辺
分 布 在来種  北海道、本州、四国、九州、中国、ロシア
撮 影 長野県白馬大池登山道の麓 10.8.28
茎は斜上し、葉は接在する。葉は背縁がやや弱く外曲し、円形で、葉の長さと幅がほぼ等しい。葉縁の歯は小さく、不規則で10個以上。葉の背側の基部は短く下垂し、ビッタ状の細胞(vitta=葉の基部中央付近にある伸長した細胞群)は不明瞭で、2~3列つく。
 ヒメハネゴケ(Plagiochila satoi=Plagiochila porelloides)はミヤマハネゴケに似る。葉が重なり、背縁が著しく外曲する。
 ヒメマルバハネゴケ Plagiochila orbicularis は葉の背縁基部が長く、下垂し、葉基部に不明瞭なややビッタ状の細胞が4~5列つく。マルバハネゴケと同一とする見解がある。
 マルバハネゴケ Plagiochila ovalifolia は葉が重なり、葉の長さが幅より長く、背縁がほぼ直線、卵形。トリゴンが小さい。葉の背縁基部が長く、下垂する。
 タカネハネゴケ Plagiochila semidecurrens はマルバハネゴケに似て、黒褐色。葉基部に明瞭な長いやビッタ状細胞がある。葉身細胞のトリゴンが大きい。