マユハケゴケ
Flora of Mikawa
シッポゴケ科 Dicranaceae ツリバリゴケ属
中国名 | 脆枝曲柄藓 cui-zhi qu-bing xian |
英 名] | fragile campylopus moss |
学 名 | Campylopus fragilis (Brid.) Bruch et Schimp. |
分 類 | 蘚類 |
高 さ | 5~30㎜(長さ) |
生育場所 | 山地~亜高山帯の樹陰の土上 |
分 布 | 在来種 本州、四国、朝鮮、中国、ロシア、ヨーロッパ、北アメリカ、中央アメリカ |
撮 影 | 幡豆町 10.11.26 |
植物体は小形~中形、高さ5~30㎜、緑色~黄緑色。茎は直立し、少数、分枝する。葉は長さ3~6㎜、基部がやや広く、先が針状。中肋は、葉先から短く突出し、透明尖はなく、基部では幅の1/3~2/3を占め、上部ではほとんどを占める。葉縁は先端の細歯を除いて全縁で、内曲する。中肋はヤマトフデゴケに似て、背側にだけガイドセルがある。葉身細胞は上部では方形~短矩形、基部は矩形、やや薄壁。翼部の細胞はは透明になる。雌雄異株。蒴柄は黄色~黄褐色。蒴は直立し、やや曲がる。胞子は直径9~20µm。日本では蒴は確認されていない。茎頂に小葉状の多くの無性芽を固まってつけ、花のように見える。無性芽の長さは0.5~2.0㎜。
類似のシシゴケ Brothera leana は高さ3~8㎜、緑色~黄緑色~白銀色。葉は長さ1~3(China Moss:3~3.6)㎜とやや小さくて細く、中肋が葉の基部で幅の3/4(China Moss:1/3~1/2以上、幅のほとんど)を占め、葉先に歯がない。葉身細胞は矩形。蒴柄は赤褐色、胞子は直径10~15µm。日本では蒴は稀。
写真のものは林の隣にある駐車場の敷石の間やロープに生えていたもので、葉の長さが約3㎜であった。マユハケゴケは絶滅危惧種とされていたが、愛知県では新種のイクタマユハケゴケ Campylopus gemmiparus の誤りとして2009年のレッドデータブックから除外している。写真のものもイクタマユハケゴケの可能性が高いが、イクタマユハケゴケは深緑色、茎の先に多くの無性芽をつけ、無性芽には中肋がある。情報不足のため、マユハケゴケとして掲載した。
類似のシシゴケ Brothera leana は高さ3~8㎜、緑色~黄緑色~白銀色。葉は長さ1~3(China Moss:3~3.6)㎜とやや小さくて細く、中肋が葉の基部で幅の3/4(China Moss:1/3~1/2以上、幅のほとんど)を占め、葉先に歯がない。葉身細胞は矩形。蒴柄は赤褐色、胞子は直径10~15µm。日本では蒴は稀。
写真のものは林の隣にある駐車場の敷石の間やロープに生えていたもので、葉の長さが約3㎜であった。マユハケゴケは絶滅危惧種とされていたが、愛知県では新種のイクタマユハケゴケ Campylopus gemmiparus の誤りとして2009年のレッドデータブックから除外している。写真のものもイクタマユハケゴケの可能性が高いが、イクタマユハケゴケは深緑色、茎の先に多くの無性芽をつけ、無性芽には中肋がある。情報不足のため、マユハケゴケとして掲載した。