クシノハゴケ 櫛の歯蘚

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Flora of Mikawa

ハイゴケ科 Hypnaceae クシノハゴケ属

中国名 毛叶梳藓 mao ye shu xian
学 名 Ctenidium capillifolium (Mitt.) Broth.
クシノハゴケの乾いた状態
クシノハゴケの濡れた状態
クシノハゴケの葉歯
クシノハゴケの葉基部
クシノハゴケ
クシノハゴケ葉
クシノハゴケ葉先
クシノハゴケ葉身細胞
分 類 蘚類
高 さ 1~2㎝(長さ)
生育場所 山地の岩上、木の根元、朽木上
分 布 在来種  本州、四国、九州、沖縄、朝鮮、中国
撮 影 新城市   10.3.3
植物体は中形~大形、黄色を帯びた淡緑色。茎は長さ2~3㎝、這って、短い枝を羽状にやや不規則に出す。枝の葉を含めた幅は1~2㎜。茎の表皮細胞は小さく、厚壁。枝は葉を密につけ、幅1~2㎜。茎葉は長さ(1.4)1.6~2(2.7)㎜、幅約1㎜の三角形で、先がしだいに細くなって長く尖る。葉先は乾くと、こより状にねじれる。中肋は細く、2本あり、葉身の長さの1/5と短い。葉の全周に明瞭な細歯がある。葉身細胞は長さ50~75μm、幅4~5μmの線形。細胞壁はやや厚く平滑。葉の翼部の細胞は明瞭な区画をつくらず、方形の細胞が縁に沿って数個、並ぶ。枝葉は小さく、長さ1.4~1.7㎜、幅0.3~0.6㎜の狭卵形~三角状披針形、基部がわずかに下垂する。 雌雄異株。蒴柄は長さ2.5~3.5㎝、黄褐色~赤褐色、ほぼ平滑。蒴は長さ1.2~1.5㎜、幅0.5~0.6㎜の長卵形、非相称で、曲がる。蓋は短い嘴状。口環は明瞭。蒴歯は2列、ハイゴケ型。蒴帽は僧帽形で、長毛がある。胞子は直径11~16µm。n=11