ジャゴケ 蛇苔

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Flora of Mikawa

ジャゴケ科 Conocephalaceae ジャゴケ属

中国名 蛇苔 she tai
英 名] great scented liverwort
学 名 Conocephalum conicum (L.) Dumort.
ジャゴケの葉表
ジャゴケの葉裏
ジャゴケの蒴
ジャゴケ葉状体表面
ジャゴケ
ジャゴケ裏の鱗片
分 類 苔類
高 さ 3~15㎝(長さ)
生育場所 湿った岩上、土上
分 布 在来種  日本全土、朝鮮、中国、ロシア、ヨーロッパ、北アメリカ
撮 影 猿投山   04.12.24
和名の由来は葉状体の表面が蛇の鱗に似ていることから。葉状体は灰緑色、表面に多角形の鱗を並べたような網状の模様があり、長さ3~15㎝、幅1~2㎝、独特の青臭い臭いがする。気室は1層、気室孔はアーチ形、同化糸がある。腹鱗片は2列につき、三日月形、付属体は円形。雌雄異株。雌器托は葉状体の先端につき、6~10㎝の長柄があり、柄の溝は1本。雌器床は円錐形、5~8裂し、包膜は裂片の下部につく。偽花被は欠く。雄器托も葉状体の先端につき、無柄の円盤状。胞子は直径70~90μmの球形、表面に大小2個の突起が密生し、褐色。
 同属のヒメジャゴケは葉状体の幅が2~3㎜で、無性芽がつき、胞子が惰円体。
 ゼニゴケはゼニゴケ科に分類されている。気室孔が樽形。葉状体の幅がやや狭く、表面の模様が網目状でない。葉状体の表面に杯状の無性芽器をよくつける。雌器床は破れ傘のように多裂し、雄器托にも柄があり、雄器托は浅皿状。
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