フトリュウビゴケ 

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Flora of Mikawa

イワダレゴケ科 Hylocomiaceae リュウビゴケ属

中国名 船叶假蔓藓 chuan ye jia man xian
学 名 Loeskeobryum cavifolium (Sande Lac.) M.Fleish. ex Broth.
フトリュウビゴケの枝
フトリュウビゴケの葉先
フトリュウビゴケの葉基部
フトリュウビゴケの葉基部の鋸歯
フトリュウビゴケの毛葉
フトリュウビゴケ
フトリュウビゴケ茎葉
フトリュウビゴケ枝葉
フトリュウビゴケ葉身細胞
分 類 蘚類
高 さ 5~10㎝(長さ)
生育場所 日影の土上、岩上
分 布 在来種  北海道、本州、四国、九州、朝鮮、中国
撮 影 豊田市   10.8.17
植物体は大形、強く、緑褐色、ときに光沢がある。茎は赤褐色、不規則あるいは1~2回羽状に分枝し、10㎝以上になる。枝先は細い。茎には中心束がある。毛葉は1細胞列、枝分れし、密につく。茎葉は葺瓦状に重なってつき、長さ3~4㎜、幅約1.5㎜の広卵形~楕円状卵形、丸く凹み、先は急に尖り、基部は下垂して茎を抱く。中肋は2本、短く、葉長の1/3以下。葉縁には鋭いはっきりした微歯がある。枝葉は長さ1.5~2㎜、幅約0.8㎜、開出してつく。葉中部の葉身細胞は長さ50~65 µm、幅4~5 µmの長楕円形~線形。内雌苞葉は長さ約3㎜。蒴柄は長さ2~2.5㎝、赤褐色。蒴は長さ1.8~2.2㎜、幅1.0~1.3㎜、非相称、傾いてつく。蓋の嘴は長さ1~1.2㎜。蒴歯は2列。外蒴歯は長さ約0.65㎜、内蒴歯は同長、シリアは2本。蒴帽は長さ約3㎜の僧帽形。胞子は直径15~22 µm。n=6,7