ホウオウゴケ 鳳凰蘚

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Flora of Mikawa

ホウオウゴケ科 Fissidentaceae ホウオウゴケ属

中国名 大凤尾藓 da feng-wei xian
学 名 Fissidens nobilis Griff.
ホウオウゴケ葉
ホウオウゴケの葉先拡大
ホウオウゴケの葉縁拡大
ホウオウゴケの葉身細胞
ホウオウゴケの葉の基部
ホウオウゴケ
ホウオウゴケ葉
ホウオウゴケ葉の拡大
分 類 蘚類
高 さ 2~9㎝(長さ)
生育場所 湿った岩上、地上
分 布 在来種  日本全土、朝鮮、中国、インド、ネパール、スリランカ、ミャンマー、タイ、ベトナム、マレーシア、インドネシア、フィリピン、ニューギニア、フィジー
撮 影 三ヶ根山   10.2.25
三ヶ根山付近では、ところどころで見られる。ホウオウゴケは大形であるが、ホウオウゴケ属には小形も多い。
 植物体は大形、長さ2~9㎝(China Moss: 長さ18~60㎜、葉を含めた幅5.5~10㎜)。 茎は這い、まばらに分枝し、葉が2列に規則正しく扁平に18~46(China Moss:14–26 )対並び、下部の葉は小さい。葉の基部は茎を抱く。葉腋瘤はない。上部の葉は長さ5~9㎜(China Moss: 4.7~5.5㎜、幅1.0~1.2㎜)の披針形、鋭頭、中肋は葉先の近くまである。腹翼は葉の長さの約1/2、1細胞層。上部の葉縁の2~4細胞列は2~4細胞層があって厚く、濃色で、暗い帯状になり、縁には大きな不規則な歯牙がある。背翼の細胞は長さ6~13(China Moss:7~14)µmの方形~六角形、厚さは2細胞層。細胞壁は厚い。細胞表面は平滑、高いマミラがある。腹翼は1細胞層。雌雄異株。蒴はめったにつかない。蒴柄は長さ5~15㎜。蒴は茎の上部の葉腋につき、わずかに曲がった円筒形で、やや傾いてつく。蓋の嘴は長さ0.4~1.3㎜。蒴歯は1列、長さ約0.4㎜、基部の幅100µm。胞子は直径11~18µm。n=12