ヒメクジャクゴケ 姫孔雀蘚

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Flora of Mikawa

ウニゴケ科 Symphyodontaceae  クジャクゴケ属

中国名 东亚孔雀藓 dong-ya kong-que xian
学 名 Hypopterygium japonicum Mitt.
ヒメクジャクゴケの枝
ヒメクジャクゴケの蒴
ヒメクジャクゴケの葉
ヒメクジャクゴケ
分 類 蘚類
高 さ 1~2cm
生育場所 岩上、朽木上
分 布 在来種  日本全土、朝鮮、中国
撮 影 新城市  06.11.3
和名のクジャクゴケは茎の上部で枝がうちわ状に平たく広がり、くじゃくが羽を広げた様を思い起こすことに由来する。クジャクゴケに似て、やや小さい。クジャクゴケ属は葉に側葉(lateral leaf)と腹葉(amphigastria)の2形ある。
 一次茎は這い、密に仮根がある。二次茎は直立し、上部で樹状に広がって分枝し、長さ3~4㎝、幅約3㎝。側葉は長さ0.9~1.6㎜の広卵形、わずかに非相称、先は尖り、葉先付近に歯があり、葉縁には細長い細胞が1~2列並んだ舷がある。 中肋は葉先近くに達するか葉長の約3/5の長さ。葉身細胞は長さ18~25µm、幅11~14 µm。腹葉は長さ0.4~1㎜、幅0.2~0.8㎜と小さく、中肋は葉先に達する。蒴柄は長さ1~2㎝、わら色。蒴は長さ約2.8㎜。蓋は長い嘴がある。蒴帽は僧帽形。n=9,18
 クジャクゴケは側葉の縁の歯がほぼ全周にあり、中肋は葉長の約2/3。葉身細胞は長さ25~40µm。蒴柄は長さ2~3㎝、褐色~赤褐色。複葉の中肋は葉先から突出する。n=9,18