ハサナダゴケ 葉条蘚

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Flora of Mikawa

サナダゴケ科 Plagiotheciaceae  サナダゴケ属

中国名 棉藓 mian xian
英 名] toothed plagiothecium moss
学 名 Plagiothecium denticulatum (Hedw.) Schimp.
ハサナダゴケ湿った葉
ハサナダゴケ乾いた葉
ハサナダゴケの葉先
ハサナダゴケの葉の基部
ハサナダゴケ
ハサナダゴケ葉
ハサナダゴケ葉身細胞
分 類 蘚類
高 さ 2~4㎝(長さ)
生育場所 土上、岩上
分 布 在来種  北海道、本州、四国、九州、中国、ロシア、ヨーロッパ、北アメリカ
撮 影 幸田町   10.10.3
植物体はやや大形、柔らかく、淡緑色~黄緑色、ときに暗緑色、平らなマット状となる。茎は普通5㎝より長く、不規則に分枝する。中心束は不明瞭。葉は長さ1~1.6㎜(China Moss:長さ1.0~2.0㎜、幅0.6~0.9㎜)の非相称の卵状披針形、やや光沢があり、茎に扁平につく。葉先は鋭く、全縁、葉先付近にだけ微歯があり、葉の基部は茎に下垂する。中肋は2叉し、短く、まれに葉長の半分ほどになる。中部の葉身細胞は長さ80~120µm、幅10~15 µmの長菱形~長六角形、平滑。上部の葉身細胞は短い。基部の葉身細胞は幅が広く、短く、長さ約25µmの矩形~円形、下延する最下端の細胞は三角形にならない。雌雄同株。蒴柄は長さ1.2~2.2㎝、赤褐色。蒴は長さ約2㎜、傾いてつき、やや曲がり、非対象。蓋は短い嘴がある。胞子は直径10~13µm、パピラは少ない。n=10
 マルバハサナダゴケは葉が凹み、茎に丸くつき、葉先が鈍頭~広く尖る。オオサナダゴケモドキは茎が不規則に分枝し、葉幅が広く、卵状惰円形~卵形。