リョウブ科 Clethraceae

分類 被子植物(angiosperm)-真正双子葉類(Eudicots)-コア真正双子葉類(Core eudicots)-キク上群(Superasterids)-キク類(Asterids) -ツツジ目(Ericales)
Purdiaea属はキリラ科(Cyrillaceae)とされることもあったがリョウブ科に入れられるようになった(2004)。
【リョウブ科の属】
Clethra(リョウブ属)、Purdiaea
分布 アジア、南北アメリカ、マデイラ諸島の熱帯、温帯地域に2属約75種が分布する。日本にはリョウブ1種だけがが自生している。
特徴 低木、高木。落葉、常緑。葉は互生、単葉、托葉は無い。葉柄はある。葉身は鋸歯縁。花序は頂生、総状花序、花が単生又は束生。花は両性。花被と雄しべは子房下生。萼片は5個、基部が合着。花弁は5個、下部の1/2が合着。花冠は円筒状つぼ形。蜜腺のある花盤は無い。雄しべは10個、2輪につき、外輪は花弁の前につき、離生、分離又はわずかに花弁に着生する。葯は先の孔状の隙間から裂開する。雌しべは1個、3心皮。子房は上位、3室、中軸胎座。胚珠は倒生胚珠、一珠皮性、4珠心。花柱は1個、中空。柱頭は3個、線形。果実は胞背裂開蒴果、宿存性の萼に包まれる。種子は(6~)40~100個、褐色、長楕円状卵形、胚は直線状、胚乳は油性、よく分化。
栽培 リョウブは丈夫で、割れにくいので、建築用材料などとして使われる。新芽を山菜として、食べる地方もある。また、幹がきれいで、花も多数つくので、公園樹としても植えられている。
リョウブ属 リョウブ Clethra barbinervis Siebold et Zucc.