キンチャクソウ科 Calceolariaceae
分類 | 被子植物(Angiosperm)-真正双子葉類(Eudicots)-コア真正双子葉類(Core eudicots)-キク上群(Superasterids)-キク類(Asterids)-シソ類(Lamiids)-シソ目(Lamiales) |
新分類(AGPⅢ)でScrophulariaceae(ゴマノハグサ科)から独立した。 【キンチャクソウ科の属】 キンチャクソウ属(Calceolaria):約250種、南アメリカ~メキシコ ジョベラナ属(Jovellana):5種、チリ、ニュージーランド |
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分布 | 世界に2属、約60種があり、アメリカ(南アメリカ~メキシコ)、ニュージランドに分布委する。 |
特徴 | 多年草又は1年草、亜低木又は蔓性木、毛が密生又は単純な毛状突起がある。葉は対生又は輪生、羽状中裂又は羽状複葉、葉柄は有又は無、縁にしばしば歯があり、ときに基部で結合する。托葉は無い。花序は対の集散花序又は密錘花序、又はときに単生の花に減じる。花は両性、4数性、ひどく不規則。咢は4深裂。咢片は敷石状。花弁は融合し、2唇形(又は3裂 Calceolaria triandra オーストラリアではない)。上唇はアーチ状又はフード状(まれに袋状)、全縁又は2全裂(C. triandra)。下唇は普通、大きく、袋状で±スリッパに似るか、又は袋状にならない(C. triandra と Jovellana、どちらもオーストラリアではない)。下唇の内側には普通、油を分泌する腺毛のパッチ (elaiophore)が密にある。首部分にはしばしば赤色又は褐色の斑点がある。雄しべは2本又はまれに3本(いくつかのCalceolaria)。花糸は互いに分離するが、花弁に接する。葯は底着、4室。半葯は合流し、各葯はしばしば1本の隙間から裂開するか、又は先端から裂開する(C. triandra)。仮雄しべは無い。蜜腺は無い。雌しべは2個の合着心皮。子房は上位~半下位、中軸胎座、2室。花柱は1本、頂点につき、単純。柱頭は小さく、又は頭状又は不明瞭に2裂、ときに下部に有柄の腺がある。胚珠は多数。果実は蒴果、胞間裂開で2次的に胞背裂開、4バルブに裂開する。種子は小さく、楕円形、縦に、しばしば横にうねがあり、重なる網目をもち、めったに小隆起(colliculate:丸い丘状の小隆起)にならない。 |
栽培 | キンチャクソウ (Slipper Flowers) が普通に観賞用に栽培される。 C. cana, C. corymbosa とC. crenatifoliaのハイブリッドである Calceolaria Herbeohybrida Groupなどのハイブリッドがよく栽培されている。 |
キンチャクソウ属 | キンチャクソウ | Calceolaria hybrid |