ユリズイセン 百合水仙

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Flora of Mikawa

ユリズイセン科 Alstroemeriaceae ユリズイセン属

中国名 鸚鵡六出花 ying wu liu chu hua
英 名 New Zealand Christmas bell, parrotlily, parrot flower, red parrot beak
学 名 Alstroemeria psittacina Lehm.
 synonym Alstroemeria atrorubra Ravenna
 synonym Alstroemeria banksiana M.Roem.
 synonym Alstroemeria hassleriana Baker
 synonym Alstroemeria psittacina var. longipedunculata Regel
ユリズイセンの花序
ユリズイセンの花
ユリズイセンの花2
ユリズイセン
ユリズイセン葉
花 期 5~7月
高 さ 50~100㎝
生活型 多年草
生育場所 草地、道端、林縁
分 布 帰化種  アルゼンチン、ブラジル、パラグアイ原産
撮 影 三ヶ根山  09.7.9
ユリズイセンは観賞用に世界中で広く栽培され、USA、メキシコ、オーストラリア、ニュージーランドなどに帰化している。ニュージーランドではNew Zealand Christmas bellとして親しまれている。日本でも野生化したものが各地で見られ、三河地域の山道の道端などでもときに見かけられる。
 学名はチリ、ペルー原産のAlstroemeria pelegrina L.(syn. Alstroemeria pulchella L.f.)とされていたが、POWO(Kew)では原産地の異なるAlstroemeria psittacina Lehm.とし、Alstroemeria pelegrinaは花がピンク色で大きな紫色の斑紋がある別種としている。
 多年草、根は紡錘形の塊根をもち、塊根は広がり、直径約5㎜。茎は多数、分枝せず、弱く、直立、高さ50~100㎝。葉は緩く束生し、長さ(3)6~11㎝×幅10~35㎜、葉身は稔性のシュートでは狭披針形~楕円状へら形、不稔のシュートでは幅が広くなり、無毛、基部は楔形、先は鋭形~円形、平ら。葉柄は捻じれ、長さ2~4㎝。花序は散形花序、花が3~8個つき、苞がある。花は漏斗形、花被片は赤色~ワイン色、紫褐色の斑点があり、先は帯緑色、狭いへら形、長さ3.5~4.5(~7)㎝、先と基部の縁にわずかに微軟毛がある。花弁は咢片と同長で幅が狭い。花柄は長さ1.5~3㎝。雄しべと3裂する花柱は花被片より短い。蒴果は球形、約長さ1.3×幅1㎝、先端部分は鈍く、数個の刺のある尖りがあり、各バルブは内側に翼がある。種子は多数。花期は春~初夏。2n=16。
品種) 'Royal Star' (v) , 'Mona Lisa' , 'Variegata'
 Alstroemeria aurea(アルストロメリア)はチリ原産。観賞用の切花として世界で広く栽培され、ピンク系のハイブリッド園芸品種が雑草化している。Alstroemeria aureaもユリズイセンと呼ばれることがあり、混同されやすい。