ユリ(アジアティック・ハイブリッド)
Flora of Mikawa
ユリ科 Lilium ユリ属
別 名 | スカシユリ |
中国名 | 亚洲百合杂种系 |
英 名 | Asiatic Hybrids Lily |
学 名 | Lilium sp. |
花 期 | 5~6(7~8)月 |
高 さ | (30)60~150㎝ |
生活型 | 多年草 |
生育場所 | 庭園、畑地、林下、林縁、草地 |
分 布 | 在来種系園芸品種 |
撮 影 | 静岡県 17.6.11 |
アジアティック・ハイブリッドは園芸種 のユリ中でDivision 1に分類される。亜属分類ではスカシユリ亜属(Lilium subgenus
Pseudolirion)に含まれるsection Sinomartagon 及び section Daurolirion の種のハイブリッド。 section
Sinomartagon及び section Daurolirion はアジア中央~東部に分布する。スカシユリやエゾスカシユリを主とし、スカシユリ系と呼ばれる。
スカシユリの学名がLilium pseudolirion とされていることがあるがこれは亜属名である。スカシユリの学名はLilium maculatum。スカシユリは栽培種であり、野生種は変種に分類されている。スカシユリ日本の古くからの栽培種であり、江戸時代にはユリも日本中から江戸に集められて栽培され、とくにスカシユリは多くの品種が作り出された。現在では昔の品種で名前が残っているものはほとんどない。20世紀になってから作り出されたアジアティック・ハイブリッドが栽培されるようになり、これもスカシユリと呼ばれている。アジアティック・ハイブリッドは1941年 オランダの園芸家 Jan de Graaffがオレゴン州に移り、1938年に交配をはじめ、1941年に'Enchantment(エンチャントメント)'を作り出したのがアジアティック・ハイブリッドの始まりである。
高さ60~150㎝の中型、矮性種もあり、高さ30~60㎝、ほとんどが無香。花は上向き又は下向き。花期は初夏。'Citronella(シトロネラ)'、 'Geneve'が有名品種。園芸種の中で最も品種数が多い。最近ではテッポウユリ系ハイブリッド (Longiflorum )とアジアティック・ハイブリッド (Asiatic)の交雑種である LA hybrid(Division 8)も多く、これもオリエンタル系に含めていることもある。
ハイブリッドではないスカシユリ
鱗茎は直径4~5㎝、白色、卵型。茎は直立し、高さ20~60㎝。葉は互生し、無柄、披針形。野生種は静岡県以北の太平洋岸に分布するものをイワトユリと呼び、新潟県以北の日本海側に分布するものをイワユリと呼ぶ。茎頂の短い総状花序に花を上向きにつける。花は直径約10㎝、橙色に赤褐色の斑点がある。和名は花被片の下部がやや細く、隙間が見えることに由来する。エゾスカシユリはやや大型、花柄や蕾に綿毛がある。
栽培種
【ナツスカシユリ】は関西に多くみられ、花が濃橙紅色。7~8月
【ハルスカシユリ】は関東に多く黄紅色。5~6月
スカシユリの変種
【ミヤマスカシユリ】Lilium maculatum var. bukosanense
【ヤマスカシユリ】Lilium maculatum var. monticola
近縁種
【エゾスカシユリ、ヒメユリ】
写真はアジアティック・ハイブリッド'Delicate Joy'.、Apricot Fudge、'Summer Breeze'濃淡黄色、'Brunello'(ブルネロ)上向き橙色、'Bright Diamond Navona' 白色
スカシユリの学名がLilium pseudolirion とされていることがあるがこれは亜属名である。スカシユリの学名はLilium maculatum。スカシユリは栽培種であり、野生種は変種に分類されている。スカシユリ日本の古くからの栽培種であり、江戸時代にはユリも日本中から江戸に集められて栽培され、とくにスカシユリは多くの品種が作り出された。現在では昔の品種で名前が残っているものはほとんどない。20世紀になってから作り出されたアジアティック・ハイブリッドが栽培されるようになり、これもスカシユリと呼ばれている。アジアティック・ハイブリッドは1941年 オランダの園芸家 Jan de Graaffがオレゴン州に移り、1938年に交配をはじめ、1941年に'Enchantment(エンチャントメント)'を作り出したのがアジアティック・ハイブリッドの始まりである。
高さ60~150㎝の中型、矮性種もあり、高さ30~60㎝、ほとんどが無香。花は上向き又は下向き。花期は初夏。'Citronella(シトロネラ)'、 'Geneve'が有名品種。園芸種の中で最も品種数が多い。最近ではテッポウユリ系ハイブリッド (Longiflorum )とアジアティック・ハイブリッド (Asiatic)の交雑種である LA hybrid(Division 8)も多く、これもオリエンタル系に含めていることもある。
ハイブリッドではないスカシユリ
鱗茎は直径4~5㎝、白色、卵型。茎は直立し、高さ20~60㎝。葉は互生し、無柄、披針形。野生種は静岡県以北の太平洋岸に分布するものをイワトユリと呼び、新潟県以北の日本海側に分布するものをイワユリと呼ぶ。茎頂の短い総状花序に花を上向きにつける。花は直径約10㎝、橙色に赤褐色の斑点がある。和名は花被片の下部がやや細く、隙間が見えることに由来する。エゾスカシユリはやや大型、花柄や蕾に綿毛がある。
栽培種
【ナツスカシユリ】は関西に多くみられ、花が濃橙紅色。7~8月
【ハルスカシユリ】は関東に多く黄紅色。5~6月
スカシユリの変種
【ミヤマスカシユリ】Lilium maculatum var. bukosanense
【ヤマスカシユリ】Lilium maculatum var. monticola
近縁種
【エゾスカシユリ、ヒメユリ】
写真はアジアティック・ハイブリッド'Delicate Joy'.、Apricot Fudge、'Summer Breeze'濃淡黄色、'Brunello'(ブルネロ)上向き橙色、'Bright Diamond Navona' 白色