ヤナギイチゴ 柳苺
Flora of Mikawa
イラクサ科 Urticaceae ヤナギイチゴ属
別 名 | メグサリ、コゴメイチゴ |
中国名 | 水麻 shui ma |
学 名 | Debregeasia orientalis C.J.Chen Debregeasia edulis auct. non Wedd. |
花 期 | 4~5月 |
高 さ | 1~4m |
生活型 | 落葉低木 |
生育場所 | 海岸近くの湿った岩場、林道の道端 |
分 布 | 在来種、本州(関東地方以西)、中国、インド、ブータン、ネパール |
撮 影 | 田原市 花 13.5.1 果実 13.6.24 |
和名の由来は葉がヤナギの葉に、果実がキイチゴに似ていることから。
幹は灰褐色、細かい皮目があり、枝はよく伸び、広がる。葉は互生し、長さ5~18㎝、幅1~2.5㎝の線状披針形。葉脈が深く、葉表は光沢があり、葉裏には白色の絹毛が密生する。葉柄は長さ1~3㎝。托葉は合着し、先端が2裂し、早落性。雌雄異株又は同株。葉の展開後に開花する。雄花序も雌花序も多数の小さな花がつき、球形、長さ約1㎝の柄があり、2個ずつ対につく。雄花は花被片(3)4個、雄しべ(3)4個。雌花は花被片が壺状に合着し、柱頭に白色の毛が密生する。痩果を肥大した花被が包んで橙黄色に熟す。集合果は直径5~7㎜の球形、熟すと食べられるが、美味いものではない。
低木又は小高木、刺毛は無い。葉は互生、葉柄がある。托葉は脱落性、葉柄間につき、合着し、膜質、先は2裂する。葉身は薄い紙質又は紙質、3脈があり、下面はしばしば、雪白色又は銀色の綿毛があり、縁は小鋸歯縁。鍾乳体(cystoliths)は点状(punctiform)。花序は腋生、単性花が密に頭状に束生する(雌雄同株又は雌雄異株)。団散花序(glomerule)が単生又は二又分枝の集散花序が対になる。雄花は、花被片が (3~)4(~5)個、わずかに合着し、敷石状、蕾ではしばしば扁球形になる。雄しべは (3 ~)4(~5)本。花糸は蕾の中では内側に曲がる。未発達の子房は倒卵形、基部に羊毛状の毛がある。雌花は花被の筒部が倒卵形又は水差し形、口部は縮小し、ごく小さな3~4歯があり、果時にしばしば大きくなり、肉質、子房につき、まれに膜質で分離。仮雄しべは無い。花柱は短い。柱頭はほうき状、長い毛の房をもつ。胚珠は直生(orthotropous)。痩果はやや核果状、倒卵形、わずかに扁形、しばしば、肉質の密着する花被にぴったり包まれる。種子は胚乳をもち、子葉は小さく、幅が広い。
世界に約9種あり、主に熱帯、亜熱帯の東アジアに分布する。
synonym Debregeasia velutina auct. non Gaudich.
synonym Debregeasia edulis auct. non Wedd.
日本(本州の関東地方以西)、中国、インド、ブータン、ネパール原産。中国名は水麻 shui ma。別名はメグサリ、コゴメイチゴ
落葉低木。高さ1~4m。幹は灰褐色、細かい皮目があり、枝はよく伸び、広がる。葉は互生し、長さ5~18㎝、幅1~2.5㎝の線状披針形。葉脈が深く、葉表は光沢があり、葉裏には白色の絹毛が密生する。葉柄は長さ1~3㎝。托葉は合着し、先端が2裂し、早落性。雌雄異株又は同株。葉の展開後に開花する。雄花序も雌花序も多数の小さな花がつき、球形、長さ約1㎝の柄があり、2個ずつ対につく。雄花は花被片(3)4個、雄しべ(3)4個。雌花は花被片が壺状に合着し、柱頭に白色の毛が密生する。痩果を肥大した花被が包んで橙黄色に熟す。集合果は直径5~7㎜の球形、熟すと食べられるが、美味いものではない。花期(2~)4~5月。果期は5~9月。
Debregeasia
http://www.efloras.org/florataxon.aspx?flora_id=2&taxon_id=109401
2) Plants of the World Online | Kew Science
Debregeasia
http://www.plantsoftheworldonline.org/taxon/urn:lsid:ipni.org:names:40768-1
3)GRIN
Debregeasia
http://tn-grin.nat.tn/gringlobal/taxonomygenus.aspx?id=3428
幹は灰褐色、細かい皮目があり、枝はよく伸び、広がる。葉は互生し、長さ5~18㎝、幅1~2.5㎝の線状披針形。葉脈が深く、葉表は光沢があり、葉裏には白色の絹毛が密生する。葉柄は長さ1~3㎝。托葉は合着し、先端が2裂し、早落性。雌雄異株又は同株。葉の展開後に開花する。雄花序も雌花序も多数の小さな花がつき、球形、長さ約1㎝の柄があり、2個ずつ対につく。雄花は花被片(3)4個、雄しべ(3)4個。雌花は花被片が壺状に合着し、柱頭に白色の毛が密生する。痩果を肥大した花被が包んで橙黄色に熟す。集合果は直径5~7㎜の球形、熟すと食べられるが、美味いものではない。
ヤナギイチゴ属
family Urticaceae - genus Debregeasia低木又は小高木、刺毛は無い。葉は互生、葉柄がある。托葉は脱落性、葉柄間につき、合着し、膜質、先は2裂する。葉身は薄い紙質又は紙質、3脈があり、下面はしばしば、雪白色又は銀色の綿毛があり、縁は小鋸歯縁。鍾乳体(cystoliths)は点状(punctiform)。花序は腋生、単性花が密に頭状に束生する(雌雄同株又は雌雄異株)。団散花序(glomerule)が単生又は二又分枝の集散花序が対になる。雄花は、花被片が (3~)4(~5)個、わずかに合着し、敷石状、蕾ではしばしば扁球形になる。雄しべは (3 ~)4(~5)本。花糸は蕾の中では内側に曲がる。未発達の子房は倒卵形、基部に羊毛状の毛がある。雌花は花被の筒部が倒卵形又は水差し形、口部は縮小し、ごく小さな3~4歯があり、果時にしばしば大きくなり、肉質、子房につき、まれに膜質で分離。仮雄しべは無い。花柱は短い。柱頭はほうき状、長い毛の房をもつ。胚珠は直生(orthotropous)。痩果はやや核果状、倒卵形、わずかに扁形、しばしば、肉質の密着する花被にぴったり包まれる。種子は胚乳をもち、子葉は小さく、幅が広い。
世界に約9種あり、主に熱帯、亜熱帯の東アジアに分布する。
ヤナギイチゴ属の主な種
1 Debregeasia orientalis C.J.Chen ヤナギイチゴ 柳苺synonym Debregeasia velutina auct. non Gaudich.
synonym Debregeasia edulis auct. non Wedd.
日本(本州の関東地方以西)、中国、インド、ブータン、ネパール原産。中国名は水麻 shui ma。別名はメグサリ、コゴメイチゴ
落葉低木。高さ1~4m。幹は灰褐色、細かい皮目があり、枝はよく伸び、広がる。葉は互生し、長さ5~18㎝、幅1~2.5㎝の線状披針形。葉脈が深く、葉表は光沢があり、葉裏には白色の絹毛が密生する。葉柄は長さ1~3㎝。托葉は合着し、先端が2裂し、早落性。雌雄異株又は同株。葉の展開後に開花する。雄花序も雌花序も多数の小さな花がつき、球形、長さ約1㎝の柄があり、2個ずつ対につく。雄花は花被片(3)4個、雄しべ(3)4個。雌花は花被片が壺状に合着し、柱頭に白色の毛が密生する。痩果を肥大した花被が包んで橙黄色に熟す。集合果は直径5~7㎜の球形、熟すと食べられるが、美味いものではない。花期(2~)4~5月。果期は5~9月。
参考
1) Flora of ChinaDebregeasia
http://www.efloras.org/florataxon.aspx?flora_id=2&taxon_id=109401
2) Plants of the World Online | Kew Science
Debregeasia
http://www.plantsoftheworldonline.org/taxon/urn:lsid:ipni.org:names:40768-1
3)GRIN
Debregeasia
http://tn-grin.nat.tn/gringlobal/taxonomygenus.aspx?id=3428