ヤマウツボ 山靫

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Flora of Mikawa

ハマウツボ科 Orobanchaceae ヤマウツボ属

別 名 ゲンジウツボ
中国名 齿鳞草 chi lin cao
学 名 Lathraea japonica Miq.
ヤマウツボの蕾
ヤマウツボの花2
ヤマウツボ
ヤマウツボの花
花 期 5~7月
高 さ 10~30㎝
生活型 多年草
生育場所 落葉樹林内
分 布 在来種  本州(関東地方以西)、四国、九州、朝鮮、中国
撮 影 面ノ木 07.5.12
樹木の根に寄生する。科はゴマノハグサ科からハマウツボ科に移動された。
 太い茎を直立し、長さ10~20㎝の穂状花序に小さな白~淡紅紫色の花を多数つける。花冠は長さ15~17㎜の筒状、先が唇形。花柱は長さ12~14㎜、花冠から長く突き出る。萼は長さ7~9㎜の鐘形、先が4裂し、裂片の長さ4~5㎜、白毛が密生する。苞は長さ6~9㎜の狭卵形、膜質。蒴果は長さ5~7㎜の倒卵形、種子が4個入る。種子は直径1.8~2㎜。

ヤマウツボ属

  family Orobanchaceae - genus Lathraea

 草本。 茎は直立し、不分枝または基部から分枝する。花序は総状花序または穂状花序。苞は1個。小苞は無い。花柄は非常に短いか、ほとんど無い。萼は鐘形、先で4裂する。花冠は2唇形。 雄しべは4本、わずかに突き出る。葯は2室、両方とも稔性。子房は1室、普通、基部に蜜腺をもつ。伴う基部。側膜胎座2個。花柱は細い。柱頭は円盤形。蒴果は2バルブに裂開する。種子はほぼ球形、4個(2個または多数)。
 世界に約5種があり、日本、中国、ロシア、ヨーロッパに分布する。

ヤマウツボ属の主な種と園芸品種

1 Lathraea japonica Miq. ヤマウツボ 山靫
  synonym Lathraea nakaharae Makino
 日本(本州の関東地方以西、四国、九州)、朝鮮、中国原産。中国名は齿鳞草 chi lin cao。別名はゲンジウツボ
 多年草、高さ10~30㎝。太い茎を直立し、長さ10~20㎝の穂状花序に小さな白~淡紅紫色の花を多数つける。花冠は長さ15~17㎜の筒状、先が唇形。花柱は長さ12~14㎜、花冠から長く突き出る。萼は長さ7~9㎜の鐘形、先が4裂し、裂片の長さ4~5㎜、白毛が密生する。苞は長さ6~9㎜の狭卵形、膜質。蒴果は長さ5~7㎜の倒卵形、種子が4個入る。種子は直径1.8~2㎜。花期は5~7月。

1-1 Lathraea japonica Miq. var. miqueliana (Franch. et Sav.) Ohwi  ケヤマウツボ 
 現在では変種としなでヤマウツボに含められる。
1-1-1 Lathraea japonica Miq. var. miqueliana (Franch. et Sav.) Ohwi f. alba Hid.Takah. et Katsuy.  シロケヤマウツボ 

参考

1) Flora of China
 Lathraea
http://www.efloras.org/florataxon.aspx?flora_id=2&taxon_id=117714
2) Plants of the World Online| Kewscience
 Lathraea
http://www.plantsoftheworldonline.org/taxon/urn:lsid:ipni.org:names:326182-2
3) World Flora Online
 Lathraea
http://www.worldfloraonline.org/taxon/wfo-4000020716
4) 植物研究雑誌 11(10): 720–723(1935)
 吉田裕:ヤマウツボは食虫植物なりや
http://www.jjbotany.com/pdf/JJB_011_720_723.pdf