キサントソーマ・ライムジンジャー

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Flora of Mikawa

サトイモ科 Araceae アメリカサトイモ属

別 名 アロカシア・ライムジンジャー
英 名 elephant's ear
学 名 Xanthosoma 'Lime Zinger'
 synonym Xanthosoma sagittifolium 'Lime Zinger'
キサントソーマ・ライムジンジャーの葉
キサントソーマ・ライムジンジャーの茎
キサントソーマ・ライムジンジャーの基部の鞘
キサントソーマ・ライムジンジャー
キサントソーマ・ライムジンジャー葉横
花 期 7~8月
高 さ 25~80㎝
生活型 多年草
生育場所 栽培種
分 布 外来種 メキシコ、中央アメリカ、南アメリカ原産
撮 影 西尾市  21.4.4
キサントソーマ・ライムジンジャーはサトイモ科アメリカサトイモ属の園芸品種。
 高さ60~120㎝になり、大きな黄緑色~ライムグリーン色の矢じり形の葉(長さ45㎝まで)をつけることで知られる栽培品種。朝日が当たり、午後は日陰に置いたときに最も良い色になる。葉の観賞用に栽培され、花はめったに咲かない。花は緑白色の仏炎苞で、白色の長さ22.5㎝までの肉穂花序を包んでいる。花期は7~8月。

アメリカサトイモ属(キサントソーマ属)

  family Araceae - genus Xanthosoma

 地上性草本。てい幹は塊茎、地下に生える、または地表を覆い、より下部の節から根を張り、先は直立して丈夫。樹液は白色。葉:葉柄は抱茎、基部で顕著に鞘状になり、鞘の上方はほぼ円柱形、中程度に海綿状。葉身は中程度に薄く、矢じり形、矛形、3全裂または鳥足状全裂(pedatisect)、中脈は上部で凹みまたは隆起し、下部で顕著に隆起し、葉身またはその裂片の1次側脈は縁に向かって広がり、いくつかの集合脈を形成し、3次脈は顕著。花序は葉腋ごとに1~数個あり、葉よりかなり短い。仏炎苞は基部で回旋し、筒部は通常緑色で、ほとんどが楕円形、筒部より上方でやや狭まり、花後も残り、拡大部の薄膜部は中程度に薄く、通常白色で、開花時に舟形、開花後すぐに脱落する。肉穂花序は仏炎苞より短く、雌しべ部は円筒形、密に多数の花が付き、先端に向かってわずかに先細り、明るい緑色~明るい橙色、雄しべ部は棍棒形で、通常雌しべ部より数倍長く、不稔部(基部)の上部でわずかに狭まる。花は単性で裸である。雄花は不規則な4~6角形、雄しべは4~6本、合着して倒ピラミッド形の集葯雄しべ(synandrium)を形成し、半葯は長円状三角形または長円形、葯隔の先端の短い隙間から裂開する。子房は長円形~卵形、肥厚した環状の花柱で連結し、2~4室である。柱頭は円盤形または半球状円盤形で、3裂または4裂する。胚珠は数個または多数で、倒生胚珠。液果は円筒形、3~4室。種子は室ごとに多数あり、卵形、珠柄より短く、種皮には溝がある。[Memoirs of the New York Botanical Garden]
 世界に約200種があり、メキシコ、熱帯アメリカ、インドに分布する。中国名は千年芋属。
 異名はAcontias Schott、Cyrtospadix K.Koch

アメリカサトイモ属(キサントソーマ属)の主な種と園芸品種

1 Xanthosoma robustum Schott キサントソーマ・ロブストゥム

 メキシコ、中央アメリカ(グアテマラ、ベリーズ、ニカラグア、コスタリカ、ホンジュラス)、インド原産。英名はarrowleaf elephant ear, elephant ear , capote , ampazo, mafafa, Eeephant'ear, poor man's umbrella。ハワイに帰化している。庭や公園の装飾用によく植えられる。巨大な葉は、突然の雨から身を守るために使われる。塊茎は毒性があり食用とされないが、若葉は食用とされ、煮た葉は、授乳中の母親に与えると、自然な乳の出を良くするといわれている。粗い乳白色の樹液は、レインコートの製造で野生ゴム(カスティーリャ)を凝固させる硫黄の代用として、一部の地域で使用されている。標高900m以下の温帯および低地の、流れの緩やかな小川や湿地の隣接する平地、沼地または湿原、開けた場所、茂み、または薄い森林に生える。
 植物は非常に大きく目立つ。通常、てい幹(caudex)は傾伏し、しばしば長さ1~4m、太さ10~20㎝になる。葉柄は長さ40~180(~400)㎝、中央部まで(全長の50%)鞘に覆われ、粉白色、鞘を越えるとほぼ円筒形。葉身は単葉、矢じり状卵形、通常、長さ50~110㎝×幅48~100㎝、最大長さ2mになり、先は短い尖端形で、基部の裂片は四角形、前部の裂片の半分の長さで、葉身は無毛、上面は草緑色、下面は淡色(粉白色または帯白色)、1次側脈は約7~9対、上面で凹み、後側の肋は約長さ1~7㎝で無毛。花序は腋に少なくとも5個までつく。花序柄は長さ11~35㎝。仏炎苞は直立し、筒部があり、仏炎苞の筒部は長さ6~10㎝、幅6㎝、長円形~卵形、均一な明るい帯緑色、舷部(lamina)との間が明瞭にくびれ、舷部は2倍の長さで、卵状披針形、先が鋭形、外側は帯緑色または帯白色、内側は白色またはピンク色、長さ12~25㎝、幅10~25㎝。肉穂花序は長さ20~24㎝×幅1~1.5㎝、稔性の雄性ゾーンは白色~クリーム色、雄花が隙間なくつく。不稔部分は白色またはピンク色、稔性の雌性ゾーン(柱頭)は長さ3~4.5㎝、幅約2㎝。果実は熟した色が不明。
品種) 'Variegata'

2 Xanthosoma sagittifolium (L.) Schott ヤバネイモ 矢羽根芋
  synonym Xanthosoma aureum E.G.Gonç.
  synonym Alocasia alboviolacea Veitch ex J.Dix
  synonym Xanthosoma roseum Schott
  synonym Alocasia talihan Elmer ex Merr.
  synonym Xanthosoma nigrum (Vell.) Mansf. ムラサキセンニンイモ

  synonym Xanthosoma violaceum Schott ムラサキセンニンイモ (blue tannia)

  synonym Xanthosoma atrovirens K.Koch et C.D.Bouché  ミドリセンニンイモ (west indian kale)

  synonym Xanthosoma mafaffa Schott
 南アメリカ(ブラジル、コロンビア、コスタリカ、エクアドル、パナマ、ペルー、ベネズエラ)原産。英名はarrow-leaved spoonflower, tannia, new cocoyam, arrowleaf elephant's ear, American taro, yautía, malanga, uncucha。別名はアメリカサトイモ、ココヤム。
 茎は地下にあるか、ほとんど出ていない、少なくとも幅は2.5㎝、ほぼ球形。葉柄は長さ29~90(~125)㎝、鞘は全長の35~60%の長さ、ときに紫色を帯び、鞘を越えると円筒形。葉身は単純、長さ37~61(~100)㎝×幅25~48(~96)㎝、三角形、基部は矢じり形、下面は粉白色または帯白色、約5~8本の主側脈があり、上面で凹み、後側の肋は0~0.5cmが裸出。花序は葉液に1~13個つく。花序柄は長さ10.5~30(~44)㎝、扁平。仏炎苞は筒部の内側が緑色(ときに肉穂花序の基部にピンク色の斑点がある)、外側が緑色、ブレードはクリーム色(ときにピンク色を帯びまたはピンク色の脈がある)。肉穂花序は長さ14.3~16.3(~22)㎝×幅0.7~1.2(~1.6)㎝、稔性の雄性部分は白色または淡ピンク色。不稔の雄性部分はピンク色。稔性の雌性の部分(柱頭)は淡黄色。果期は不明。[Manual de Plantas de Costa Rica]
品種) 'Chartreuse Giant' , 'Dwarf Green' , 'Lineatum' , 'Lime Zinger'(Xanthosoma mafaffa) , 'Ppixan002'PBR' , 'Variegata'

3 Xanthosoma wendlandii (Schott) Schott キサントソマ・ウェンドランディー

  synonym Xanthosoma pedatum Hem
  synonym Acontias wendlandii Schott Heterotypic
  synonym Acontias hoffmannii Schott
 メキシコ、中央アメリカ(コスタリカ、グアテマラ、ホンジュラス、ニカラグア、パナマ)、南アメリカ(ベネズエラ)原産。英名はWendland's elephant ear , Wendland's taro。
 茎は地下にあり、球茎は幅1.5~3㎝、半球形または扁球形。葉柄は長さ49~130㎝、鞘は全長の26~36%、細かい条線があり、密に斑が入りまたは紫色を帯び、鞘を越えると円筒形。葉身は複葉、鳥足状、小葉は5~9枚。中小葉は長さ17~50㎝×幅6~17.5㎝、各側に主側脈が4~9本ある。後ろ側の肋は長さ0~0.5㎝が裸です。花序は腋ごとに1個。花序柄は長さ23~37㎝。仏炎苞は筒部の内側が淡緑色(ときに肉穂花序の基部に紫色の斑点または襟がある)、外側は緑色。仏炎苞の薄膜部は帯白色。肉穂花序は長さ11~16.5㎝×幅1.1~1.3㎝、稔性の雄部分は白色。不稔の雄部分は色が不明、稔性の雌部分(柱頭)は非常に淡い緑色。熟した果実は白色。[Manual de Plantas de Costa Rica]

4 ハイブリッド
品種) 'Dr. Elliott'

※学名のXanthosoma lindeniiはかつてチェルシー薬草園の学芸員を務め、英国の園芸雑誌数誌の編集者でもあったMooreによって確立され、1871 年にロンドンで展示された新しい植物について再び報告された(Moore, 1872)。これには妥当性を裏付ける記述情報が添えられていた。「...Xanthosoma Lindeniは、直立した矢じり状の深緑色の葉を持ち、葉脈はアイボリーホワイトである」。Xanthosoma lindeniiのT.Moore の発表は、Andréが Phyllotaenium lindeniiを発表したのと同じ月(1872年1月)であり、AndréはXanthosoma lindeni Hortをシノニムとして提案したが、Xanthosoma の組み合わせが P. lindenii の発表(1月1日) 以前に検証されていたという証拠は見つからなかった。さらに、Moore氏は Phyllotaenium lindeniiについてまったく言及していないため、2 つの名前の正式な作成は独立したものとみなされるべきである。つまり、一方が他方の基名ではない。数年後、Englerは、今度は明らかに Phyllotaenium lindenii に基づいており(Engler, 1878: 191)、X. lindenii T.Moore にはまったく言及していない Xanthosoma lindeniiという組み合わせを新たに作り、この立場は Panzenreich の説明まで維持された (Engler in Engler & Krause, 1920: 57)。Englerは、Xanthosoma lindenii T.Moore を知っていたなら、それが適切に [有効に] 公表されたものとは考えなかったであろうが、今日のルールでは、Englerの組み合わせ[Xanthosoma lindenii (André) Engl]は後世の同名で非合法とみなさなければならない。(参考5)
 これにより学名はPhyllotaenium lindenii Andréとすべきである。POWOではこれに従っている。GBIF, GRINではカラジューム属のCaladium lindenii (André) Madisonとしている。

フィロタエニウム属

  family Araceae - genus Phyllotaenium

 Phyllotaenium lindenii André 1 種だけの属である。

フィロタエニウム属の主な種と園芸品種

1 Phyllotaenium lindenii André シロスジカイウ
  synonym Xanthosoma lindenii (André) Engl
  synonym Phyllotaenium lindenii var. lindenii [POWO]

  synonym Phyllotaenium lindenii var. magnificum Pynaert [POWO]

  synonym Caladium lindenii 'Magnificum'

  synonym Caladium lindenii (André) Madison [GBIF, GRIN] Fragrant taro

 コロンビア、パナマ原産。英名はangel wings, angel's wing, indian kale, spoon flower, white vein arrow leaf, yautia。別名はシラフセンニンイモ。パナマの東半分(コロン、パナマ、ダリエンの各州とグナ ヤラ コマルカ)、コロンビアの太平洋沿岸低地のチョコ県とバジェデルカウカ県、アンティオキアの中部マグダレナ渓谷の西側沿いに多少散在する。 1種の可変種を含むと認識されてる。湿った低地の森林の林床に生息し、伐採後も残ることがある。通常は土手や斜面で、標高800m以下に生息する。
 常緑多年草、葉柄は直立し、高さ30~60(~95)㎝、長い縦の紫黒色の縞があり、ふけ状毛がある。葉鞘は葉柄の長さの約1/3~1/2。 葉は大きく、通常長さ45(最大60)㎝以下、薄い革質、明かるい~暗緑色、葉縁は全縁、狭い矛形~やや卵状矢じり形、葉の基部(後部)に2個の楕円形の裂片があり、主脈に沿って帯白色になる。花序は単生、まれに2個の合成花序。花序柄は短く、長さ約17㎝。仏炎苞は下部の卵形部と長さ約8㎝の上部の舷部の間にくびれがあり明確に分化する。卵形部は外側が光沢のある緑色で、ときに紫褐色に染まり、内側は緑色。舷部は外側が帯緑色、ときに紫褐色に染まり。内側は帯白色、最初は直立し、披針形。オランダカイウの花序に似る。肉穂花序は緑色の棒状、肉穂花序を取り囲み、果時にも宿存する。果実は肉質の帯白色の液果。
【詳細な解説】
 常緑の根茎性地中植物。根茎は這い、地下茎で、直径約2.5㎝まで。節間は短いが目立って凝縮しておらず、全長にわたって強く根を張り、根は明らかに長寿命で、赤/オレンジ色の内部組織を折ると赤い樹液が染み出る。葉は少数~数枚まとまって生え、長寿命。葉柄は長さ95㎝以下(Grayum, 1986)だが、通常はそれより短く、ほぼ常に長い縦の紫黒色の縞または帯があり、ザラつき、さび色のふけのような毛 (葉の下面の主脈と副脈の上にもある) がある。上面には狭い溝があり、鞘の上部でより広い溝状になる。鞘は宿存し、葉柄の長さの約1/3~1/2。葉身は丈夫な例では長さ60㎝に達するが、それ以下の場合も多く、裂けても白い樹液がほとんど出ずまたは全く出ず、薄い革質、上面は艶がなく(蝋質の粉白色ではない)、暗緑色~中緑色、狭い矛形(Croat & Gaskin 80509)~多少、卵状矢じり形、全縁、幼植物でも盾状ではなく、後側の肋は後側裂片の先端まで走り、切れ込みは裸でなくまたはかろうじて裸で、同じ植物上で鋭角~鈍角に様々に散開するが、鋭角の場合は後裂片が重なり合う。後裂片は通常突出し、長さは前裂片の約半分であるが、かなり短縮することもある(特に未成熟植物)。大部分はかすかにまたは強く外向きに曲がっている。一次脈は多数で密にあり、丈夫な例では前側の肋の片側に約30本まである。後側の肋ではしばしば多数でより密にある。前側の葉片では一次脈間と不規則に交互に並び、主に縁に向かって不規則に分岐し、通常は葉身の片側の方が他側よりわずかに分岐が多い。上面ではは狭く陥入し、下面ではやや突出し、稀に(野生では; 栽培では普通)象牙色または葉身よりはるかに薄緑色 var. lindenii)であるか、またはそうでない (var. sylvestre)。二次脈は細かく、上面ではむしろ顕著で、一次脈から生じ、縁の吻合(anastomoses)脈と1個の亜葉縁集合脈(submarginal collective vein)になる。花は単生または稀に2個の合成花序(synflorescence)につく。花序柄は短く、長さ約17㎝、基部につく葉鞘または鱗片葉からほんの少しだけ露出し、しばしば葉柄と同じように紫色の縞がある。仏炎苞は長さ約14㎝、肉穂花序の隙間の上部にある狭窄部によって下部の仏炎苞と舷部に明確に分化する。下部の仏炎苞は卵形で、長さ約6㎝、光沢のある緑色で、ときに外側は紫褐色に染まることもあり、内側は緑色である。舷部は長さ約8㎝で、外側は帯緑色、紫褐色に染まることもあり、内側は帯白色、最初は直立し、披針形、頭巾状ではなく、先端は微突形、しばしば(常にではない)雌花の開花の終わりまでに、完全にまたは部分的に外巻きし、すぐに枯れてやがて落ちる。肉穂花序は仏炎苞とほぼ同長か、またはわずかに大きく、長さ約15㎝まで、非常に短い柄があり(柄は斜めに挿入されたパッド以下)、その後すぐに枯れて最終的に落ちる。雌ゾーンは黄色で、先細りの円筒形、長さ約3㎝、直径1㎝、先は隙間(interstice)の基部より明らかに狭い。雌花は密集したほぼ角柱状で、隣接しているが合流していない。子房は1室で、偽中軸胎座、直径約0.8㎜。花柱は広がらず、短く、子房とほぼ同じ幅。柱頭は円盤形、無柄、子房と同じ幅で、隣接する柱頭は (ほぼ) 連続する。胚珠は多数、倒生胚珠。不稔の隙間は顕著で、基部は雌ゾーンより明らかに広く、直径約1.5㎝、長さは雌性ゾーンをわずかに超える程度で、かなり急激に分化し、大きな軟骨状に見える (わずかに半透明の)下側のゾーンになり、不規則な菱形六角形で、ときにピンクがかった赤色の直径約3㎜の圧縮した不稔花(synandrodes)と、それより狭い上側のゾーンの不透明でやや小さい - 直径約2㎜の、やはりほぼ菱形六角形(細長くない)の圧縮した不稔花(synandrodes)に分化し、これが仏炎苞の狭窄部に相当し、上側のゾーンは稔性の雄性ゾーンの基部と等直径である。稔性の雄性ゾーンは先細りの円筒形で、白色、先の少数の未熟な集葯雄しべ(synandria)以外は肉穂花序の先端まで伸びる。集葯雄しべ(synandria)は密集し、ほぼ菱形六角形で、直径約2.5㎜、ほぼ)無柄、雄しべは4~6個、半葯の先端が見えることにより、縁は上から波状(scalloped)に見える。複合葯隔(synconnective)は切形~わずかに凸型、微細な縁毛がある。半葯萼は側着、先端の隙間から裂開する。花粉は糸状に押し出され、帯白色、単一花粉粒(monads)で落ち、無口粒(inaperturate)、亜球形、完全な平滑形(psilate)、直径34~43µm(平均38µm)、デンプンを含み、3核性(trinucleate)(Grayum, 1986)。傾むいた花序柄(Croat & Watt 70309)に果序がつき、下部の宿存する仏炎苞に包まれる。成熟した果実と種子は観察されていない。
品種)  'Albescens' ,‘Angel Wings' , 'Cream Cheese’, 'Magnificum' , 'Sea Mist' , 'Variegata'

カラジューム属

  family Araceae - genus Caladium
 植物は低く、無茎またはほぼ無茎で、塊茎の根茎から生じ、通常、1個の塊茎から同時に1枚の葉と1個の花序が生じる。葉柄は長く、葉身は主に矢じり形または盾状で、主脈は少数で広がり、葉脈は密に網状である。花序柄は長く、単生。仏炎苞の筒部は回旋状で、宿存性があり、喉部で狭まり、舷部は舟形、白色である。肉穂花序は仏炎苞よりわずかに短く、最下部は裸で柄状(stipitiform)、雌花序は円筒状円錐形または楕円形、密に多数の花がつく、肉穂花序の不稔性の雄ゾーンはほぼ円錐形で雌ゾーンより長く、稔性の雄ゾーンは不稔性に連続し、ほぼ棍棒形、花が密につき、雌ゾーンの2倍の長さがある。花は単性、裸である。雄花には3~5本の雄しべがあり、これが合着して先が曲がりくねった6角形の切形の倒ピラミッド形の集葯雄しべを形成し、葯隔は厚く先が平らである。葯細胞は長円状披針形、丸く基部で窪み、短い先端隙間によって裂開する。子房は2または3室、胚珠は各室に数個あり、倒生胚珠(anatropous)で2列。花柱はない。柱頭は凹んだ半球形、不明瞭に3または4本の溝がある。果実は液果状、帯白色、柱頭の残骸を冠り、2または3室、種子は多数。種子は卵形、非常に短い珠柄につく。(Flora de Panama)
 世界に19種あり、中央アメリカ、南アメリカに分布する。

参考

1) World Flora Online
 Xanthosoma
https://www.worldfloraonline.org/taxon/wfo-4000040897;jsessionid=D57515EF78C5CEC5C7BA49822936D28A
2) Flora & Fauna Web
 Phyllotaenium lindenii André
https://www.nparks.gov.sg/florafaunaweb/flora/1/7/1745
3) GRIN
 Xanthosoma
https://grin-global.warwick.ac.uk/gringlobal/taxon/taxonomyspecieslist?id=12943&type=genus
4) Plant Finder - Missouri Botanical Garden
 Xanthosoma 'Lime Zinger'
https://www.missouribotanicalgarden.org/PlantFinder/PlantFinderDetails.aspx?kempercode=b911
5) Journal of the International Aroid Society 46(1):2023
 Notes on Phyllotaenium André (Araceae-Caladieae)
https://www.researchgate.net/publication/369361897_Notes_on_Phyllotaenium_Andre_Araceae-Caladieae
6) flaar mesoamerica
TOXIC ROOT (TUBER)? ARROWLEAF ELEPHANT EAR;Xanthosoma robustum
https://flaar-mesoamerica.org/wp-content/uploads/2022/12/Xanthosoma-robustum-Toxic-root-tuber-Arrowleaf-elephant-ear-PDF-FLAAR-June-2021-english-NH.pdf