ウシノシッペイ 牛の竹篦
Flora of Mikawa
イネ科 Poaceae ウシノシッペイ属
中国名 | 牛鞭草 niu bian cao |
学 名 | Hemarthria sibirica (Gandog.) Ohwi |
花 期 | 7~10月 |
高 さ | 60~100㎝ |
生活型 | 多年草 |
生育場所 | 原野、路傍の半湿地、水田、河川敷 |
分 布 | 在来種 本州、四国、九州、朝鮮、中国、パキスタン、ロシア |
撮 影 | 西尾市(吉良町) 12.8.22 |
根茎を匍匐し、やや群生する。茎は直立し、硬く、平滑、無毛、上部で密に分枝する。茎の断面はやや惰円形、中実。葉は長さ15~30(40)㎝、幅4~8㎜、粉白色、縁がざらつく。葉鞘は無毛。葉舌はごく短く、縁に細毛がある。茎の上部の葉腋に、穂状花序を普通3個つける。花序は(5)6~10㎝、先が尖った鞭のようであり、多数の節がある。各節には無梗小穂と有梗小穂をつけ、小穂は花軸の窪みに密着して埋まり、出っ張らない。無梗小穂は長さ5~8㎜、有梗小穂は長さ5.3~9.4㎜の披針形。2小花からなるが。第1小花は退化する。2n=18
多年草、まれに1年草。稈は普通、平伏し、下部の節から発根する。葉身は線形、平ら。葉舌は狭く、膜質、縁は縁毛があり。花序は1個の腋生の総状花序からなる。総状花序は単生または上部の葉腋に集まってつき、背腹性、関節の線は普通、斜めだが、総状花序は丈夫で、関節で離れないかまたは非常に遅く関節で離れる。花序軸の節間は太くなり、角張った長円状形、隣接する小花柄に付着する。無柄の小穂は花序軸のくぼみに圧着され、背側が扁平(H. sibiricaでは円柱形)。カルスは鈍形~くさび形、まれに、切形。第1苞頴(lower glume)は狭楕円形で、堅い草質~革質、平滑、縁に2竜骨があり、上部に不明瞭な翼があり、鈍形~尾状、まれに2裂する。第2苞頴(upper glume)はときに、節間につき、微突形または芒がある。下部の小花は不稔、内頴(palea)は無い。上部の小花は両性、護頴(lemma)は全縁で芒が無い。小花柄のある小穂は無柄の小穂に似るが、基部が切形で、カルスが無い。小花柄は付着する花序軸の節間に似ており、接合部は線になる。x=9, 10。
世界に14種があり、旧世界の熱帯および亜熱帯地域に分布し、アメリカで導入されている。
中国、インド、インドネシア、ミャンマー、タイ、ベトナム、アフリカ、南西アジア、地中海地域;原産。中国名は大牛鞭草 da niu bian cao。英名は limpo grass, limpograss, halt grass, Batavian quick grass, swamp couch grass, red swamp grass, red vleigrass。アメリカ、ニュージーランドに帰化。
品種) 'Bigalta' , 'Greenalta' , 'Redalta'
2 Hemarthria compressa (L.f.) R.Br. コバノウシノシッペイ 小葉の牛の竹篦
日本、中国、台湾、アフガニスタン、バングラデシュ、ブータン、インド、ラオス、マレーシア、ミャンマー、ネパール、パキスタン、スリランカ、タイ、ベトナム、南西アジア(イラク)原産。中国名は扁穗牛鞭草 bian sui niu bian cao。沼地、湿った場所、海岸に生える。
多年草。 稈は傾伏~長い匍匐茎があり、下部の節から発根し、長さ1m以下またはそれ以上、基部から多数、分枝し、節は目立ち、暗色、無毛。 葉鞘は緩く、扁平、竜骨があり、無毛または口部に沿って毛があり、しばしば節間よりも短い。葉身は線形、長さ2~15㎝×幅0.2~0.5㎝、基部は円形、先はほぼ鋭形。葉舌は長さ0.3~1mm。 総状花序は単生または各節に少数つき、軽く扁平、長さ2~10㎝、関節の線は斜めで、ゆっくりと関節が離れる。無柄の小穂は隣接する節間よりわずかに長く、長さ3~5mm。 カルスは広三角形、長さ0.5~1mm。第1苞頴(lower glume)は狭長円形、革質、平らまたは背が亜凸状であり、先は急に狭まり鈍形または凹形。第2苞頴(upper glume)は花軸につき、第1苞頴に長さが等しく、薄く、鋭形。 下側の小花は長さ2.4~3.3㎜。上側の小花は長さ2~3.2mm。内頴(palea)は小さく、まれに、有る。有柄の小穂は長さ2.4~5㎜、第1苞頴は狭く鈍形、第2苞頴は尾状尖鋭形。花期および果期は7~9月。2n=18, 27, 36。
3 Hemarthria sibirica (Gand.) Ohwi ウシノシッペイ 牛の竹篦
synonym Hemarthria japonica (Hack.) Roshev.
synonym Hemarthria compressa (L.f.) R.Br. var. japonica (Hack.) Y.N.Lee
synonym Hemarthria altissima auct. non (Poir.) Stapf et C.E.Hubb.
日本(本州、四国、九州)、朝鮮、中国、パキスタン、ロシア原産。中国名は牛鞭草 niu bian cao。原野、路傍の半湿地、水田、河川敷に生える。
多年草。高さ60~100㎝。根茎を匍匐し、やや群生する。茎は直立し、硬く、平滑、無毛、上部で密に分枝する。茎の断面はやや惰円形、中実。葉は長さ15~30(40)㎝×幅4~8㎜、粉白色、縁がざらつく。葉鞘は無毛。葉舌はごく短く、縁に細毛がある。茎の上部の葉腋に、穂状花序を普通3個つける。花序は(5)6~10㎝、先が尖った鞭のようであり、多数の節がある。各節には無梗小穂と有梗小穂をつけ、小穂は花軸の窪みに密着して埋まり、出っ張らない。無梗小穂は長さ5~8㎜、有梗小穂は長さ5.3~9.4㎜の披針形。2小花からなるが。第1小花は退化する。2n=18。花期は7~10月。
Hemarthria
Hemarthria
Hemarthria
Hemarthria
ウシノシッペイ属
family Poaceae - genus Hemarthria多年草、まれに1年草。稈は普通、平伏し、下部の節から発根する。葉身は線形、平ら。葉舌は狭く、膜質、縁は縁毛があり。花序は1個の腋生の総状花序からなる。総状花序は単生または上部の葉腋に集まってつき、背腹性、関節の線は普通、斜めだが、総状花序は丈夫で、関節で離れないかまたは非常に遅く関節で離れる。花序軸の節間は太くなり、角張った長円状形、隣接する小花柄に付着する。無柄の小穂は花序軸のくぼみに圧着され、背側が扁平(H. sibiricaでは円柱形)。カルスは鈍形~くさび形、まれに、切形。第1苞頴(lower glume)は狭楕円形で、堅い草質~革質、平滑、縁に2竜骨があり、上部に不明瞭な翼があり、鈍形~尾状、まれに2裂する。第2苞頴(upper glume)はときに、節間につき、微突形または芒がある。下部の小花は不稔、内頴(palea)は無い。上部の小花は両性、護頴(lemma)は全縁で芒が無い。小花柄のある小穂は無柄の小穂に似るが、基部が切形で、カルスが無い。小花柄は付着する花序軸の節間に似ており、接合部は線になる。x=9, 10。
世界に14種があり、旧世界の熱帯および亜熱帯地域に分布し、アメリカで導入されている。
ウシノシッペイ属の主な種と園芸品種
1 Hemarthria altissima (Poiret) Stapf & C. E. Hubbard リンポグラス中国、インド、インドネシア、ミャンマー、タイ、ベトナム、アフリカ、南西アジア、地中海地域;原産。中国名は大牛鞭草 da niu bian cao。英名は limpo grass, limpograss, halt grass, Batavian quick grass, swamp couch grass, red swamp grass, red vleigrass。アメリカ、ニュージーランドに帰化。
品種) 'Bigalta' , 'Greenalta' , 'Redalta'
2 Hemarthria compressa (L.f.) R.Br. コバノウシノシッペイ 小葉の牛の竹篦
日本、中国、台湾、アフガニスタン、バングラデシュ、ブータン、インド、ラオス、マレーシア、ミャンマー、ネパール、パキスタン、スリランカ、タイ、ベトナム、南西アジア(イラク)原産。中国名は扁穗牛鞭草 bian sui niu bian cao。沼地、湿った場所、海岸に生える。
多年草。 稈は傾伏~長い匍匐茎があり、下部の節から発根し、長さ1m以下またはそれ以上、基部から多数、分枝し、節は目立ち、暗色、無毛。 葉鞘は緩く、扁平、竜骨があり、無毛または口部に沿って毛があり、しばしば節間よりも短い。葉身は線形、長さ2~15㎝×幅0.2~0.5㎝、基部は円形、先はほぼ鋭形。葉舌は長さ0.3~1mm。 総状花序は単生または各節に少数つき、軽く扁平、長さ2~10㎝、関節の線は斜めで、ゆっくりと関節が離れる。無柄の小穂は隣接する節間よりわずかに長く、長さ3~5mm。 カルスは広三角形、長さ0.5~1mm。第1苞頴(lower glume)は狭長円形、革質、平らまたは背が亜凸状であり、先は急に狭まり鈍形または凹形。第2苞頴(upper glume)は花軸につき、第1苞頴に長さが等しく、薄く、鋭形。 下側の小花は長さ2.4~3.3㎜。上側の小花は長さ2~3.2mm。内頴(palea)は小さく、まれに、有る。有柄の小穂は長さ2.4~5㎜、第1苞頴は狭く鈍形、第2苞頴は尾状尖鋭形。花期および果期は7~9月。2n=18, 27, 36。
3 Hemarthria sibirica (Gand.) Ohwi ウシノシッペイ 牛の竹篦
synonym Hemarthria japonica (Hack.) Roshev.
synonym Hemarthria compressa (L.f.) R.Br. var. japonica (Hack.) Y.N.Lee
synonym Hemarthria altissima auct. non (Poir.) Stapf et C.E.Hubb.
日本(本州、四国、九州)、朝鮮、中国、パキスタン、ロシア原産。中国名は牛鞭草 niu bian cao。原野、路傍の半湿地、水田、河川敷に生える。
多年草。高さ60~100㎝。根茎を匍匐し、やや群生する。茎は直立し、硬く、平滑、無毛、上部で密に分枝する。茎の断面はやや惰円形、中実。葉は長さ15~30(40)㎝×幅4~8㎜、粉白色、縁がざらつく。葉鞘は無毛。葉舌はごく短く、縁に細毛がある。茎の上部の葉腋に、穂状花序を普通3個つける。花序は(5)6~10㎝、先が尖った鞭のようであり、多数の節がある。各節には無梗小穂と有梗小穂をつけ、小穂は花軸の窪みに密着して埋まり、出っ張らない。無梗小穂は長さ5~8㎜、有梗小穂は長さ5.3~9.4㎜の披針形。2小花からなるが。第1小花は退化する。2n=18。花期は7~10月。
参考
1) Flora of ChinaHemarthria
http://www.efloras.org/florataxon.aspx?flora_id=2&taxon_id=114977
2) Plants of the World Online| KewscienceHemarthria
https://powo.science.kew.org/taxon/urn:lsid:ipni.org:names:18180-1
3) World Flora OnlineHemarthria
http://www.worldfloraonline.org/taxon/wfo-4000017331;jsessionid=6D4127411D68BC08C3727ABD928431E7
4) World Checklist of Vascular PlantsHemarthria
https://wcvp.science.kew.org/