ウラムラサキ 裏紫
Flora of Mikawa
キツネノマゴ科 Acanthaceae イセハナビ属
別 名 | ストロビランテス・ディエリアナ |
中国名 | 波斯红草 bo si hong cao |
英 名 | Burmuda coneflower , Persian Shield |
学 名 | Strobilanthes auriculata var. dyeriana (Mast.) J.R.I.Wood synonym Strobilanthes dyeriana Mast. |
花 期 | 12~3月 |
高 さ | 90~180㎝ |
生活型 | 低木又は亜低木 |
生育場所 | 栽培種 |
分 布 | 外来種 |
撮 影 | 西尾市 21.9.6 |
ウラムラサキはキツネノマゴ科イセハナビ属の観葉植物。
低木又は亜低木。高さ90~180㎝。葉は普通、無柄、葉身は楕円形、長さ12~30㎝、基部は漸尖して耳があり、縁は小鋸歯があり、先は尖鋭形、上面には明瞭な線形の鍾乳体(cystoliths)があり、まばらに毛がある。若い時には上面は暗緑色に濃ピンク色や紫色の斑入りで、古くなると白色を帯び、銀白緑色に暗紫紅色が混じり、金属光沢がある。下面は緑色でなく、帯赤色~暗紫紅色になる。花は紫色。花序は垂れ下がる腋生又は頂生の穂状花序、小さな葉のように見える葉状の苞が基部につく。花の苞は覆瓦状、倒卵形、先は鋭形~凹形、ときに後屈し、表面に密に直軟毛と毛があり、腺毛が混じる。萼片は5個、線状へら形、後ろ側の3個はしばしば下半部が統合し、苞と同様に密に毛がある。花冠は長さ25~38㎝、青色~淡紫色、毛がある。花冠筒部は曲がり、基部の筒は狭い円筒形、のど部は顕著に便腹形。拡大部は5裂し、裂片は短く、後屈する。雄しべは4本、2強雄しべ、突き出ない。花期は冬~春。
多年草、亜低木、低木[又は小高木]、等葉性(isophyllous:節に等長の対の葉をつける)又は弱く~強く不等葉性(anisophyllousous)、木質の種は通常、プリエテシアル(pliestesial= plietesial:数年間成長し、花や果実をつけてから枯れる。長い間隔で花、実をつけ、枯れる植物)。茎と枝は普通、4角(かど)があり、しばしば、溝があり、古くなると基部は木質で中空になる。葉は対生、葉柄は有又は無。葉身は上面に普通、明瞭な線形の鍾乳体(cystoliths)があり、ときに下面にもあり、縁は様々な歯、鋸歯、円鋸歯、波打ちがあり、又は全縁。花序は腋生及び(又は)頂生、苞のある頭状花序、頭状に束生、穂状花序(ときに、明瞭な偏側生)、又はまれに花柄が開いてつく円錐花序を作る。不稔の苞(sterile bracts:花の付かない苞)は小さい葉のようであり、複合花序にしばしばある。花の苞(floral bracts)は普通、葉と異なり、開花時に宿存又は早落し、大きさや形が様々で、ときに2形があり、基部の不稔の苞(頭状花序の最も外側の苞)は内側の苞又は先の稔性の苞と異なる。小苞は花柄に2個つき、普通、小さく、ときに欠く。萼は普通、基部まで5裂し、普通、果時に大きくなり、裂片は等長又は中間の裂片が他より明瞭に長く、ときに、部分的に融着し、2深裂又は3深裂の萼となる。花冠はほとんど帯青色、まれに白色、黄色、又はピンク色、筒状又は漏斗形、内側はStrobilanthes parvifolia, S. oresbia,及び関連種では花柱に毛状突起が残り、これを除いて無毛。花冠筒部は基部から次第に幅が広くなり、又は狭い円筒形で急に幅が広くなり、鐘形又はギボス形。拡大部は5裂し、裂片は普通、卵形、等長又は不等長、広がり、蕾では捻じれる。雄しべは普通、4本、2強雄しべ(まれに2本、2本が稔性で2本が仮雄しべ、又は4本が稔性で中心に仮雄しべを1本もつ)、基部は単体(monadelphous)、普通2本の花糸は他の2本より明瞭に長い。葯は突き出ず又は突き出し、2半葯。半葯は長円形~ほぼ球形、平行、直立又は内側に曲がり、無毛、基部には芒が無く、まれに葯隔が拡大し、先端が微突形になる。花粉は球形~楕円形、いがぐり状又は様々なうねがあり、普通、三溝粒(tricolporate) 。子房は長円形~倒卵形、2室、各室に胚珠が2(~8)個。花柱は糸状、長く、細く、単純、ときに花冠が落ちた後に宿存し、花冠筒部の片側の毛状突起の場所に残る。柱頭は2裂し、1本の枝が長い。蒴果は長円形~狭倒卵形、ときに紡錘形~狭楕円形になり、種子は(2~)4(~16)個、網目は強く、曲がる。種子は普通、外形が卵形~円形で扁平になりレンズ形、普通、粘る伏した毛状突起があり、湿ったときに広がり、ごく少数の種では毛状突起が早落性で無毛になる。アレオラ(areola:種子頂部の環状模様)は普通、非常に小さいが、たまに種子のかなりの無毛の部分に広がる。
世界に約400(453)種があり、熱帯のアジアに分布する。中国には128種ある。
低木。 高さ約1.5mまで。茎は顕著にうねがあり、しばしば、断面が正方形で、無毛、節が膨らむ。葉は対生し、無毛で、大きさが大きく不均等で、小さい葉はしばしば落葉し、葉は互生に見える。葉身は狭卵形~披針形、約・長さ11㎝×幅2㎝。以下、縁には浅歯があり、上面は下面より暗緑色、両面に線形の鍾乳体が多数あり、葉の色が濃いため上面の方が目立つ。葉柄は長さ8㎜以下。花序は腋生、長い花序柄の集散花序からなり、円錐花序を形成し、長さ5cmまで。小花柄は長さ約1㎜。苞は通常長さ2~3㎜、ときに葉状になる。萼片は長さ5~8㎜、基部で合着し、腺毛があり、帯赤色、先は紫色。花冠は藤色、無毛。花冠筒部は紫色の脈があり、長さ約2㎝。唇弁は長さ約5㎜。蒴果は長さ7~10㎜、腺毛がある。花期は春~秋(PlantNET NSW)。 品種) Brunetthy = 'Lankveld15' (PBR)
多年草、高さ30~50(~100)㎝、よく分枝し、等葉性(isophyllous)またはわずかに不等葉性(anisophyllous)。茎は細く、4角(かど)があり、節から発根し、無毛または軟毛がある。根生葉は葉柄があり、先の葉は無柄。葉柄は長さ0~2㎝、翼があり、無毛または思春期。 葉身は卵形、楕円形、または狭い槍形、長さ1~6(~16)㎝×幅0.5~3.5(~6.5)㎝、微軟毛があるかまたは無毛、上面に線形の鍾乳体があり、中脈の両側に二次脈が5~6本あり、基部は円形~葉柄に向かって漸尖して短く沿下し、縁は鋸歯~粗い円鋸歯があり、先は鋭形~尖鋭形。 花序は腋生、穂状花序、長さ2~7㎝、ジグザグになり、 偏側生、少数の花がつき、しばしば、かなり縮小され、主茎の葉腋に単生または双生する。苞は葉状、卵形~心形、長さ8~10㎜×幅約3㎜、先端より小さく、持続性、無毛、3 脈または羽状脈。 小苞は線状~長楕円形、約・長さ5×幅2mm。 萼は長さ1~1.5 cm、果時には長さ2~2.5㎝に大きくなり、ほぼ基部まで5裂する。萼片は線形、長さ11~20㎜×幅1~1.5㎜、1個が他よりわずかに大きく、無毛または直軟毛があり、まれに先端に腺のある毛があり、内面に線形の鍾乳体がある。花冠は淡紫色、青紫色、まれに白色、長さ2.5~3.5㎝、外側は無毛、内側は花柱を除いて無毛。花冠筒部は基部が円筒形、幅約2mm、長さ約1㎝が膨れ、幅1.5~1.8㎝に広がり、口の部分で曲がる。花冠裂片は長円形、約・長さ3㎜×幅4mm、先は鈍形。雄しべは4本、含まれる(花冠から突き出ない)。花糸は無毛で、短い対は長さ約4㎜、長い対は長さ約7㎜。葯の半葯は長円形、長さ約2㎜。花粉はタイプ3。子房は無毛。花柱は長さ約2cm、無毛。柱頭は鋭形。蒴果は紡錘形、長さ1.2~1.8㎝、無毛、種子は4つ。 種子は卵形、約・長さ3㎜×幅3㎜、毛があり、毛は伏せた毛状突起。アレオラ(areola)は長さ0.2~0.3㎜。花期は6~10月。
Strobilanthes atropurpurea がヒマラヤ西地域ではプリエテシアル(pliestesial= plietesial:数年間成長し、花や果実をつけてから枯れる。長い間隔で花、実をつけ、枯れる植物)であることがよく知られているが、中国やヒマラヤ東地域ではプリエテシアル(pliestesial)であるという報告は無い。
品種) 'Out of the Ocean'
synonym Strobilanthes alatus Nees
synonym Strobilanthes urticifolia Kuntze
パキスタン、バングラデシュ、インド、ブータン、ネパール原産。英名はblue nettle , nettle leaved strobilanthes。
低木、直立し、茎はやや4稜木、毛がある。葉は卵状心形、長さ15㎝以下、鋸歯縁、先は尖鋭形。葉柄は上部に翼がある。花は暗青色、円錐花序状に穂状花序につく。苞は萼より短く、早落性。萼片は不等長、果時に大きくなる。蒴果は楕円状長円形、長さ約16㎜、4種子を持つ。
品種) 'Aquarella' , 'Blue Carpet' , 'Blue and White' , 'Cally Bicolor' , 'Latham's Form' , 'Out of the Ocean' , 'Pieter'
4 Strobilanthes auriculata Nees ストロビランテス・アウリクラータ
中国、バングラデシュ、インド、マレーシア(ランカウイ島)、ミャンマー、ネパール、パキスタン、タイ原産。中国名は耳叶马蓝 er ye ma lan。英名は eared leaf coneflower , aluminium plant。
(低木又は)亜低木。亜低木、高さ0.5~2m、多数分枝し、弱く~強く不等葉性(anisophyllous)。茎は4角(かど)があり、ときにジグザグに曲がり、無毛又はまばらに粗毛がある。葉は無柄。葉身は狭~広長円状楕円形又は長円状倒披針形、まれに小さい葉は卵形、長さ2~20㎝×幅1.5~6㎝、両面にまばらに直軟毛があり、下面は淡緑色又は若いときに帯赤色、上面は緑色、2次脈は中脈の各側に12~15本、基部は漸尖形、くさび形、円形、又は耳があり、縁は鋸歯縁形波打ち、先は尖鋭形。花序は腋生又は頂生、穂状花序、長さ3~10㎝、ときに分枝する。花序柄は長さ2~4㎝、4角(かど)があり、溝があり、苞がある。不稔の苞は長さ1.8~2㎝×幅約1.5㎝、花の苞は覆瓦状、広卵形~倒卵状へら形、長さ4~9㎜、しばしば、反曲し、宿存し、密に絨毛があり、縁毛があり、先は普通、短突起があるが、ときに円形~凹形。小苞は無い。萼は長さ6~12mm、先に腺のある直軟毛があり、ほとんど基部まで5裂する。萼片は線形、不等長、2本は他よりわずかに短く、普通、縁毛があり、先はほぼ鋭形。花冠は淡紫色~バイオレット、漏斗形、長さ2.5~3㎝、曲がり、花冠裂片の外側に先に腺のある直軟毛があり、内側は無毛。花冠筒部は基部が円筒形、約4mmが狭くなり、それから弱く~強く曲がり、急に膨らみ、口部で約2.5㎝以下に広がる。拡大部は弱い2唇形、下唇は3裂し、上唇は2裂する。裂片は長さ約3㎜。雄しべは4本、突き出ない。花糸は無毛、短い対は長さ約2mm、長い対は長さ約4mm。葯は半葯が長円形、約・長さ1.5mm×幅1㎜、花粉は三溝粒。子房は無毛。花柱は長さ約3.2㎝。蒴果は狭長円状倒卵形、長さ8~10㎜×幅約2㎜、無毛、4種子があり、先には短突起がある。種子は外形が卵状類円形、約・長さ2㎜×幅1.8㎜、毛があり、アレオラ(areola)はごく小さい。花期は9~1月。果期は1~2月。
ミャンマー、タイ原産。中国名は波斯红草 bo si hong cao。英名はBurmuda coneflower , Persian Shield。別名はストロビランテス・ディエリアナ、ストロビランテス・ダイエリアヌス。観葉植物として栽培される。
低木又は亜低木。高さ90~180㎝。葉身は下面が緑色でなく、帯赤色~暗紫紅色。上面は銀白緑色に暗紫紅色が混じり、金属光沢がある。花は紫色。花期は冬~春。
5 Strobilanthes sinuata J.R.I.Wood ストロビランテス・シヌアタ
synonym SRuellia repanda L.
synonym SHemigraphis repanda (L.) Hallier f.
マレーシア原産。英名はdragon's tongue , give a thumbs up , waffle plant , narrow flame leaf ivy , dragon's breath , narrow leaf hemigraphis。
低木または亜低木、乱雑に広がるか、直立し、高さ8mまで。茎はよく分枝し、角(かど)があり、紫色、剛毛がある。葉は対生、長い葉柄がある。葉身は線形、基部は楔形、先は鈍形~鋭形、葉縁には不規則な波状歯があり、上面は緑色~紫色を帯びた緑色、無毛、下面は暗紫色~赤紫色、少なくとも脈上に剛毛がある。花は葉腋に単生し、細い小花柄がある。花冠は小さく、白色、喉部に紫色の条線がある。雄しべは花冠着生、花冠の喉部につき、喉部に雄しべに対生して2個の帯黄色の斑点がある。
品種) 'Acanthus'
6 その他ハイブリッド
品種) 'Orizaba' , 'Silver Star' , 'Wollerton'
Strobilanthes
Strobilanthes
低木又は亜低木。高さ90~180㎝。葉は普通、無柄、葉身は楕円形、長さ12~30㎝、基部は漸尖して耳があり、縁は小鋸歯があり、先は尖鋭形、上面には明瞭な線形の鍾乳体(cystoliths)があり、まばらに毛がある。若い時には上面は暗緑色に濃ピンク色や紫色の斑入りで、古くなると白色を帯び、銀白緑色に暗紫紅色が混じり、金属光沢がある。下面は緑色でなく、帯赤色~暗紫紅色になる。花は紫色。花序は垂れ下がる腋生又は頂生の穂状花序、小さな葉のように見える葉状の苞が基部につく。花の苞は覆瓦状、倒卵形、先は鋭形~凹形、ときに後屈し、表面に密に直軟毛と毛があり、腺毛が混じる。萼片は5個、線状へら形、後ろ側の3個はしばしば下半部が統合し、苞と同様に密に毛がある。花冠は長さ25~38㎝、青色~淡紫色、毛がある。花冠筒部は曲がり、基部の筒は狭い円筒形、のど部は顕著に便腹形。拡大部は5裂し、裂片は短く、後屈する。雄しべは4本、2強雄しべ、突き出ない。花期は冬~春。
イセハナビ属
family Acanthaceae - genus Strobilanthes多年草、亜低木、低木[又は小高木]、等葉性(isophyllous:節に等長の対の葉をつける)又は弱く~強く不等葉性(anisophyllousous)、木質の種は通常、プリエテシアル(pliestesial= plietesial:数年間成長し、花や果実をつけてから枯れる。長い間隔で花、実をつけ、枯れる植物)。茎と枝は普通、4角(かど)があり、しばしば、溝があり、古くなると基部は木質で中空になる。葉は対生、葉柄は有又は無。葉身は上面に普通、明瞭な線形の鍾乳体(cystoliths)があり、ときに下面にもあり、縁は様々な歯、鋸歯、円鋸歯、波打ちがあり、又は全縁。花序は腋生及び(又は)頂生、苞のある頭状花序、頭状に束生、穂状花序(ときに、明瞭な偏側生)、又はまれに花柄が開いてつく円錐花序を作る。不稔の苞(sterile bracts:花の付かない苞)は小さい葉のようであり、複合花序にしばしばある。花の苞(floral bracts)は普通、葉と異なり、開花時に宿存又は早落し、大きさや形が様々で、ときに2形があり、基部の不稔の苞(頭状花序の最も外側の苞)は内側の苞又は先の稔性の苞と異なる。小苞は花柄に2個つき、普通、小さく、ときに欠く。萼は普通、基部まで5裂し、普通、果時に大きくなり、裂片は等長又は中間の裂片が他より明瞭に長く、ときに、部分的に融着し、2深裂又は3深裂の萼となる。花冠はほとんど帯青色、まれに白色、黄色、又はピンク色、筒状又は漏斗形、内側はStrobilanthes parvifolia, S. oresbia,及び関連種では花柱に毛状突起が残り、これを除いて無毛。花冠筒部は基部から次第に幅が広くなり、又は狭い円筒形で急に幅が広くなり、鐘形又はギボス形。拡大部は5裂し、裂片は普通、卵形、等長又は不等長、広がり、蕾では捻じれる。雄しべは普通、4本、2強雄しべ(まれに2本、2本が稔性で2本が仮雄しべ、又は4本が稔性で中心に仮雄しべを1本もつ)、基部は単体(monadelphous)、普通2本の花糸は他の2本より明瞭に長い。葯は突き出ず又は突き出し、2半葯。半葯は長円形~ほぼ球形、平行、直立又は内側に曲がり、無毛、基部には芒が無く、まれに葯隔が拡大し、先端が微突形になる。花粉は球形~楕円形、いがぐり状又は様々なうねがあり、普通、三溝粒(tricolporate) 。子房は長円形~倒卵形、2室、各室に胚珠が2(~8)個。花柱は糸状、長く、細く、単純、ときに花冠が落ちた後に宿存し、花冠筒部の片側の毛状突起の場所に残る。柱頭は2裂し、1本の枝が長い。蒴果は長円形~狭倒卵形、ときに紡錘形~狭楕円形になり、種子は(2~)4(~16)個、網目は強く、曲がる。種子は普通、外形が卵形~円形で扁平になりレンズ形、普通、粘る伏した毛状突起があり、湿ったときに広がり、ごく少数の種では毛状突起が早落性で無毛になる。アレオラ(areola:種子頂部の環状模様)は普通、非常に小さいが、たまに種子のかなりの無毛の部分に広がる。
世界に約400(453)種があり、熱帯のアジアに分布する。中国には128種ある。
イセハナビ属の主な種と園芸品種
1 Strobilanthes anisophylla (Wall. ex Hook.) T.Anderson ストロビランテス・アニソフィルス
インド(アッサム)、バングラデシュ、ブータン、ネパール原産。英名はgoldfussia , gold fussia。低木。 高さ約1.5mまで。茎は顕著にうねがあり、しばしば、断面が正方形で、無毛、節が膨らむ。葉は対生し、無毛で、大きさが大きく不均等で、小さい葉はしばしば落葉し、葉は互生に見える。葉身は狭卵形~披針形、約・長さ11㎝×幅2㎝。以下、縁には浅歯があり、上面は下面より暗緑色、両面に線形の鍾乳体が多数あり、葉の色が濃いため上面の方が目立つ。葉柄は長さ8㎜以下。花序は腋生、長い花序柄の集散花序からなり、円錐花序を形成し、長さ5cmまで。小花柄は長さ約1㎜。苞は通常長さ2~3㎜、ときに葉状になる。萼片は長さ5~8㎜、基部で合着し、腺毛があり、帯赤色、先は紫色。花冠は藤色、無毛。花冠筒部は紫色の脈があり、長さ約2㎝。唇弁は長さ約5㎜。蒴果は長さ7~10㎜、腺毛がある。花期は春~秋(PlantNET NSW)。 品種) Brunetthy = 'Lankveld15' (PBR)
2 Strobilanthes atropurpurea Nees ストロビランテス・アトロプルプレア
中国(重慶市、広東省、広西省、貴州省、湖北省、湖南省、江西省、四川省、西蔵、雲南省、浙江省)、台湾、ブータン、インド、ミャンマー、ネパール、パキスタン、ベトナム原産。中国名は翅柄马蓝 chi bing ma lan。英名はdeep-blue curved bells , hardy persian shield。標高700~2900mの山の斜面、森林、川沿いの湿った場所に生える。多年草、高さ30~50(~100)㎝、よく分枝し、等葉性(isophyllous)またはわずかに不等葉性(anisophyllous)。茎は細く、4角(かど)があり、節から発根し、無毛または軟毛がある。根生葉は葉柄があり、先の葉は無柄。葉柄は長さ0~2㎝、翼があり、無毛または思春期。 葉身は卵形、楕円形、または狭い槍形、長さ1~6(~16)㎝×幅0.5~3.5(~6.5)㎝、微軟毛があるかまたは無毛、上面に線形の鍾乳体があり、中脈の両側に二次脈が5~6本あり、基部は円形~葉柄に向かって漸尖して短く沿下し、縁は鋸歯~粗い円鋸歯があり、先は鋭形~尖鋭形。 花序は腋生、穂状花序、長さ2~7㎝、ジグザグになり、 偏側生、少数の花がつき、しばしば、かなり縮小され、主茎の葉腋に単生または双生する。苞は葉状、卵形~心形、長さ8~10㎜×幅約3㎜、先端より小さく、持続性、無毛、3 脈または羽状脈。 小苞は線状~長楕円形、約・長さ5×幅2mm。 萼は長さ1~1.5 cm、果時には長さ2~2.5㎝に大きくなり、ほぼ基部まで5裂する。萼片は線形、長さ11~20㎜×幅1~1.5㎜、1個が他よりわずかに大きく、無毛または直軟毛があり、まれに先端に腺のある毛があり、内面に線形の鍾乳体がある。花冠は淡紫色、青紫色、まれに白色、長さ2.5~3.5㎝、外側は無毛、内側は花柱を除いて無毛。花冠筒部は基部が円筒形、幅約2mm、長さ約1㎝が膨れ、幅1.5~1.8㎝に広がり、口の部分で曲がる。花冠裂片は長円形、約・長さ3㎜×幅4mm、先は鈍形。雄しべは4本、含まれる(花冠から突き出ない)。花糸は無毛で、短い対は長さ約4㎜、長い対は長さ約7㎜。葯の半葯は長円形、長さ約2㎜。花粉はタイプ3。子房は無毛。花柱は長さ約2cm、無毛。柱頭は鋭形。蒴果は紡錘形、長さ1.2~1.8㎝、無毛、種子は4つ。 種子は卵形、約・長さ3㎜×幅3㎜、毛があり、毛は伏せた毛状突起。アレオラ(areola)は長さ0.2~0.3㎜。花期は6~10月。
Strobilanthes atropurpurea がヒマラヤ西地域ではプリエテシアル(pliestesial= plietesial:数年間成長し、花や果実をつけてから枯れる。長い間隔で花、実をつけ、枯れる植物)であることがよく知られているが、中国やヒマラヤ東地域ではプリエテシアル(pliestesial)であるという報告は無い。
品種) 'Out of the Ocean'
3 Strobilanthes attenuata (Wall. ex Nees) Jacq. ex Nees ストロビランテス・アッテヌアタ
synonym Pteracanthus urticifolius (Kuntze) Bremek.synonym Strobilanthes alatus Nees
synonym Strobilanthes urticifolia Kuntze
パキスタン、バングラデシュ、インド、ブータン、ネパール原産。英名はblue nettle , nettle leaved strobilanthes。
低木、直立し、茎はやや4稜木、毛がある。葉は卵状心形、長さ15㎝以下、鋸歯縁、先は尖鋭形。葉柄は上部に翼がある。花は暗青色、円錐花序状に穂状花序につく。苞は萼より短く、早落性。萼片は不等長、果時に大きくなる。蒴果は楕円状長円形、長さ約16㎜、4種子を持つ。
品種) 'Aquarella' , 'Blue Carpet' , 'Blue and White' , 'Cally Bicolor' , 'Latham's Form' , 'Out of the Ocean' , 'Pieter'
4 Strobilanthes auriculata Nees ストロビランテス・アウリクラータ
中国、バングラデシュ、インド、マレーシア(ランカウイ島)、ミャンマー、ネパール、パキスタン、タイ原産。中国名は耳叶马蓝 er ye ma lan。英名は eared leaf coneflower , aluminium plant。
(低木又は)亜低木。亜低木、高さ0.5~2m、多数分枝し、弱く~強く不等葉性(anisophyllous)。茎は4角(かど)があり、ときにジグザグに曲がり、無毛又はまばらに粗毛がある。葉は無柄。葉身は狭~広長円状楕円形又は長円状倒披針形、まれに小さい葉は卵形、長さ2~20㎝×幅1.5~6㎝、両面にまばらに直軟毛があり、下面は淡緑色又は若いときに帯赤色、上面は緑色、2次脈は中脈の各側に12~15本、基部は漸尖形、くさび形、円形、又は耳があり、縁は鋸歯縁形波打ち、先は尖鋭形。花序は腋生又は頂生、穂状花序、長さ3~10㎝、ときに分枝する。花序柄は長さ2~4㎝、4角(かど)があり、溝があり、苞がある。不稔の苞は長さ1.8~2㎝×幅約1.5㎝、花の苞は覆瓦状、広卵形~倒卵状へら形、長さ4~9㎜、しばしば、反曲し、宿存し、密に絨毛があり、縁毛があり、先は普通、短突起があるが、ときに円形~凹形。小苞は無い。萼は長さ6~12mm、先に腺のある直軟毛があり、ほとんど基部まで5裂する。萼片は線形、不等長、2本は他よりわずかに短く、普通、縁毛があり、先はほぼ鋭形。花冠は淡紫色~バイオレット、漏斗形、長さ2.5~3㎝、曲がり、花冠裂片の外側に先に腺のある直軟毛があり、内側は無毛。花冠筒部は基部が円筒形、約4mmが狭くなり、それから弱く~強く曲がり、急に膨らみ、口部で約2.5㎝以下に広がる。拡大部は弱い2唇形、下唇は3裂し、上唇は2裂する。裂片は長さ約3㎜。雄しべは4本、突き出ない。花糸は無毛、短い対は長さ約2mm、長い対は長さ約4mm。葯は半葯が長円形、約・長さ1.5mm×幅1㎜、花粉は三溝粒。子房は無毛。花柱は長さ約3.2㎝。蒴果は狭長円状倒卵形、長さ8~10㎜×幅約2㎜、無毛、4種子があり、先には短突起がある。種子は外形が卵状類円形、約・長さ2㎜×幅1.8㎜、毛があり、アレオラ(areola)はごく小さい。花期は9~1月。果期は1~2月。
4-1 Strobilanthes auriculata var. dyeriana (Masters) J. R. I. Wood ウラムラサキ 裏紫
synonym Strobilanthes dyeriana Mast.ミャンマー、タイ原産。中国名は波斯红草 bo si hong cao。英名はBurmuda coneflower , Persian Shield。別名はストロビランテス・ディエリアナ、ストロビランテス・ダイエリアヌス。観葉植物として栽培される。
低木又は亜低木。高さ90~180㎝。葉身は下面が緑色でなく、帯赤色~暗紫紅色。上面は銀白緑色に暗紫紅色が混じり、金属光沢がある。花は紫色。花期は冬~春。
5 Strobilanthes sinuata J.R.I.Wood ストロビランテス・シヌアタ
synonym SRuellia repanda L.
synonym SHemigraphis repanda (L.) Hallier f.
マレーシア原産。英名はdragon's tongue , give a thumbs up , waffle plant , narrow flame leaf ivy , dragon's breath , narrow leaf hemigraphis。
低木または亜低木、乱雑に広がるか、直立し、高さ8mまで。茎はよく分枝し、角(かど)があり、紫色、剛毛がある。葉は対生、長い葉柄がある。葉身は線形、基部は楔形、先は鈍形~鋭形、葉縁には不規則な波状歯があり、上面は緑色~紫色を帯びた緑色、無毛、下面は暗紫色~赤紫色、少なくとも脈上に剛毛がある。花は葉腋に単生し、細い小花柄がある。花冠は小さく、白色、喉部に紫色の条線がある。雄しべは花冠着生、花冠の喉部につき、喉部に雄しべに対生して2個の帯黄色の斑点がある。
品種) 'Acanthus'
6 その他ハイブリッド
品種) 'Orizaba' , 'Silver Star' , 'Wollerton'
参考
1) Flora of ChinaStrobilanthes
http://www.efloras.org/florataxon.aspx?flora_id=2&taxon_id=131740
2) Plants of the World Online | Kew ScienceStrobilanthes
http://www.plantsoftheworldonline.org/taxon/urn:lsid:ipni.org:names:327189-2