ウメガサソウ 梅笠草
Flora of Mikawa
ツツジ科 Ericacea ウメガサソウ属
中国名 | 喜冬草 xi dong cao |
学 名 | Chimaphila japonica Miq. |
花 期 | 6~7月 |
高 さ | 10~15㎝ |
生活型 | 常緑小低木 |
生育場所 | 丘陵、山地の林内 |
分 布 | 在来種 北海道、本州、四国、九州、朝鮮、中国、台湾、ロシア、ブータン |
撮 影 | 足助いこいの森 06.7.2 |
イチヤクソウ科 Pyrolaceae はツツジ科に統合された。
根茎は下向きに又は這い、短い。茎は直立する。葉は長さ1~3.5㎝、幅3~15㎜の長楕円形~披針形、光沢があり、革質、縁に鋭い鋸歯があり、先が尖る。茎頂に長い花柄を出し、下向きに花を1個つける。花冠は白色、直径約1㎝、5裂する。萼片は5個。雄しべ10個。蒴果は長さ4~7㎜の扁球形。2n=26
多年草、傾伏又は矮性の低木、直立し、常緑。葉は対生又は亜輪生、短い葉柄があり、しばしば密集する。葉身は革質、縁は鋸歯縁。花は頂生、単生、1本の上に又は分枝して、1個又は2個つく。花序柄に苞があり、下向き又は普通につく。咢片は5個、宿存する。花弁は5個、凹面、花糸は直軟毛がある。葯は孔から裂開する。子房は扁球形、5室。花柱は倒円錐形、真っすぐで非常に短い。蒴果は扁球形、長く宿存し、直立する。n=13。
世界に5種があり、北半球に広く分布する。
日本(北海道、本州、四国、九州)、朝鮮、中国、台湾、ロシア、ブータン原産。中国名は喜冬草 xi dong cao。
多年草、高さ15㎝以下。根茎は下向き又は這い、やや短く、細く、直径0.5~1mm、まばらに分枝する。空気中の茎は直立、直径0.5~2㎜。葉は各2~4(~6)個の2~5亜輪生、5~7個の宿存又は脱落性の鱗片がある。葉柄は長さ3~10㎜無毛。葉身は下面が淡緑色、かなり光沢がり、上面は濃緑色で光沢がなく、中脈が淡色又は白色、披針形~広披針形、卵形又は広楕円形、長さ1~3.5㎝×幅3~15㎜、革質、無毛、基部は円形~類鋭形、縁は鋸歯縁、先は鋭形、まれに鈍形、微突形。花は普通、単生、普通、完全に開かない。花序柄は直立、長さ2~5.5(~7)㎝、細く、直径0.2~0.6㎜、パピラがあり、まれに無毛、花が1(又は2)個つく。苞は1~3個、花序柄の上部につき、広卵状披針形、長さ4~7㎜×幅1~3㎜、膜質、基部は狭く、ときに、短い柄があり、縁は不規則な歯がある。咢片は5(又は6)個、白色、乾くと脈が黒色になり、狭披針形、長さ4~6(~7)㎜×幅1.5~3㎜、膜質、縁は不規則な歯があり、先は鋭形、まれに鈍形。花弁は白色、倒卵状円形、長さ6~8㎜×幅3~6㎜、凹面、縁は不規則な歯状。雄しべは花糸の下部が広がり、倒卵形、縁と下面に直軟毛がある。葯は長さ1.2~2㎜、明瞭な筒部はなく、先は切形。子房は無毛。柱頭は丸く、5個の波打つ歯があり、直径1.5~2.5mm。蒴果は直径4~7㎜。種子は紡錘形~長円形。花期は6~8月。果期は9~10月。
2 Chimaphila maculata (L.) Pursh
北アメリカ(カナダ、USA、メキシコ)、中央アメリカ原産。英名はspotted wintergreen , striped prince's pine , pipsissewa。
3 Chimaphila menziesii (R. Brown) Sprengel
北アメリカ(カナダ、USA)原産。英名はlittle prince's-plume , Menzies' wintergreen。
4 Chimaphila monticola Andres タイワンウメガサソウ 台湾梅笠草
台湾原産。中国名は川西喜冬草 chuan xi xi dong cao。
4-1 Chimaphila monticola Andres subsp. taiwaniana (Masam.) Hideki Takah. タイワンウメガサソウ
中国名は台湾喜冬草 tai wan xi dong cao
普通、高さ10㎝以下。最も大きい葉は狭楕円形、長さ1.5~2.5㎝×幅6~11mm、花序は花が1~2個。
5 Chimaphila umbellata (L.) W.P.C.Barton オオウメガサソウ 大梅笠草
日本、中国、ロシア、北半球に広く分布。中国名は伞形喜冬草 san xing xi dong cao。英名はumbellate wintergreen , pipsissewa , prince's pine。
低木又は多年草。高さ15以下、栄養系、しばしば、広いマットになる。根茎は長く這い、直径1~2㎜、分枝する。空気中の茎は直立又は斜上し、直径1~2.2㎜、1本又は分枝し、角(かど)があり、無毛。葉は茎葉、各4~9本の2~6亜輪生、早落性の鱗片を互生する。葉柄は長さ3~6mm、無毛。葉身は下面が淡緑色、上面が濃緑色、倒披針形、長さ1~5㎝ ×幅6~8㎜、厚い革質、光沢があり、上面は無毛、脈が凹み、基部はくさび形、縁は中間より先に鋸歯があり、先は鈍形~類鋭形。花序柄は直立、長さ3~6㎝、パピラがあり、花が2~7個つく。苞は広線形、長さ3~4㎜。咢片は5個、宿存し、卵状円形、長さ1~2㎜×幅1~2㎜、縁に不規則な歯があり、縁毛がある。花弁は白色、ときにローズ色、ほぼ円形、長さ4~6㎜× 幅3~5㎜、凹面、縁は不規則な歯があり、完全に開く。雄しべは花糸の下部が広がり、広楕円形、まばらにパピラがある。葯は長さ1.5~2.3㎜、基部にパピラがあり、筒部は短く、孔は幅約0.4㎜。子房は縦にパピラがあり、5室。柱頭は丸く、浅く5裂し、直径1.5~2.5㎜。蒴果は直径4~7㎜、繊維は無いか又は長円形、長さ0.6~0.7㎜。花期は7月。果期は9~10月。2n=26。
Chimaphila
Chimaphila
根茎は下向きに又は這い、短い。茎は直立する。葉は長さ1~3.5㎝、幅3~15㎜の長楕円形~披針形、光沢があり、革質、縁に鋭い鋸歯があり、先が尖る。茎頂に長い花柄を出し、下向きに花を1個つける。花冠は白色、直径約1㎝、5裂する。萼片は5個。雄しべ10個。蒴果は長さ4~7㎜の扁球形。2n=26
ウメガサソウ属
family Ericacea - genus Chimaphila多年草、傾伏又は矮性の低木、直立し、常緑。葉は対生又は亜輪生、短い葉柄があり、しばしば密集する。葉身は革質、縁は鋸歯縁。花は頂生、単生、1本の上に又は分枝して、1個又は2個つく。花序柄に苞があり、下向き又は普通につく。咢片は5個、宿存する。花弁は5個、凹面、花糸は直軟毛がある。葯は孔から裂開する。子房は扁球形、5室。花柱は倒円錐形、真っすぐで非常に短い。蒴果は扁球形、長く宿存し、直立する。n=13。
世界に5種があり、北半球に広く分布する。
ウメガサソウ属の主な種と園芸品種
1 Chimaphila japonica Miq. ウメガサソウ 梅笠草日本(北海道、本州、四国、九州)、朝鮮、中国、台湾、ロシア、ブータン原産。中国名は喜冬草 xi dong cao。
多年草、高さ15㎝以下。根茎は下向き又は這い、やや短く、細く、直径0.5~1mm、まばらに分枝する。空気中の茎は直立、直径0.5~2㎜。葉は各2~4(~6)個の2~5亜輪生、5~7個の宿存又は脱落性の鱗片がある。葉柄は長さ3~10㎜無毛。葉身は下面が淡緑色、かなり光沢がり、上面は濃緑色で光沢がなく、中脈が淡色又は白色、披針形~広披針形、卵形又は広楕円形、長さ1~3.5㎝×幅3~15㎜、革質、無毛、基部は円形~類鋭形、縁は鋸歯縁、先は鋭形、まれに鈍形、微突形。花は普通、単生、普通、完全に開かない。花序柄は直立、長さ2~5.5(~7)㎝、細く、直径0.2~0.6㎜、パピラがあり、まれに無毛、花が1(又は2)個つく。苞は1~3個、花序柄の上部につき、広卵状披針形、長さ4~7㎜×幅1~3㎜、膜質、基部は狭く、ときに、短い柄があり、縁は不規則な歯がある。咢片は5(又は6)個、白色、乾くと脈が黒色になり、狭披針形、長さ4~6(~7)㎜×幅1.5~3㎜、膜質、縁は不規則な歯があり、先は鋭形、まれに鈍形。花弁は白色、倒卵状円形、長さ6~8㎜×幅3~6㎜、凹面、縁は不規則な歯状。雄しべは花糸の下部が広がり、倒卵形、縁と下面に直軟毛がある。葯は長さ1.2~2㎜、明瞭な筒部はなく、先は切形。子房は無毛。柱頭は丸く、5個の波打つ歯があり、直径1.5~2.5mm。蒴果は直径4~7㎜。種子は紡錘形~長円形。花期は6~8月。果期は9~10月。
2 Chimaphila maculata (L.) Pursh
北アメリカ(カナダ、USA、メキシコ)、中央アメリカ原産。英名はspotted wintergreen , striped prince's pine , pipsissewa。
3 Chimaphila menziesii (R. Brown) Sprengel
北アメリカ(カナダ、USA)原産。英名はlittle prince's-plume , Menzies' wintergreen。
4 Chimaphila monticola Andres タイワンウメガサソウ 台湾梅笠草
台湾原産。中国名は川西喜冬草 chuan xi xi dong cao。
4-1 Chimaphila monticola Andres subsp. taiwaniana (Masam.) Hideki Takah. タイワンウメガサソウ
中国名は台湾喜冬草 tai wan xi dong cao
普通、高さ10㎝以下。最も大きい葉は狭楕円形、長さ1.5~2.5㎝×幅6~11mm、花序は花が1~2個。
5 Chimaphila umbellata (L.) W.P.C.Barton オオウメガサソウ 大梅笠草
日本、中国、ロシア、北半球に広く分布。中国名は伞形喜冬草 san xing xi dong cao。英名はumbellate wintergreen , pipsissewa , prince's pine。
低木又は多年草。高さ15以下、栄養系、しばしば、広いマットになる。根茎は長く這い、直径1~2㎜、分枝する。空気中の茎は直立又は斜上し、直径1~2.2㎜、1本又は分枝し、角(かど)があり、無毛。葉は茎葉、各4~9本の2~6亜輪生、早落性の鱗片を互生する。葉柄は長さ3~6mm、無毛。葉身は下面が淡緑色、上面が濃緑色、倒披針形、長さ1~5㎝ ×幅6~8㎜、厚い革質、光沢があり、上面は無毛、脈が凹み、基部はくさび形、縁は中間より先に鋸歯があり、先は鈍形~類鋭形。花序柄は直立、長さ3~6㎝、パピラがあり、花が2~7個つく。苞は広線形、長さ3~4㎜。咢片は5個、宿存し、卵状円形、長さ1~2㎜×幅1~2㎜、縁に不規則な歯があり、縁毛がある。花弁は白色、ときにローズ色、ほぼ円形、長さ4~6㎜× 幅3~5㎜、凹面、縁は不規則な歯があり、完全に開く。雄しべは花糸の下部が広がり、広楕円形、まばらにパピラがある。葯は長さ1.5~2.3㎜、基部にパピラがあり、筒部は短く、孔は幅約0.4㎜。子房は縦にパピラがあり、5室。柱頭は丸く、浅く5裂し、直径1.5~2.5㎜。蒴果は直径4~7㎜、繊維は無いか又は長円形、長さ0.6~0.7㎜。花期は7月。果期は9~10月。2n=26。
参考
1) Flora of ChinaChimaphila
http://www.efloras.org/florataxon.aspx?flora_id=2&taxon_id=106695
2) Flora of North America @ efloras.orgChimaphila
http://www.efloras.org/florataxon.aspx?flora_id=1&taxon_id=106695