ツリガネツツジ 釣鐘躑躅

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Flora of Mikawa

ツツジ科 Ericaceae ツツジ属

別 名 ウスギヨウラク 薄黄瓔珞
学 名 Rhododendron benhallii Craven
Menziesia ciliicalyx (Miq. ) Maxim.
ツリガネツツジの花序
ツリガネツツジの花
ツリガネツツジの花内側
ツリガネツツジ葉
ツリガネツツジ
ツリガネツツジ葉
花 期 4~6月
高 さ 1~2m
生活型 落葉低木
生育場所 山地
分 布 在来種(日本固有種) 本州(山梨県、長野県以西)、四国(徳島)
撮 影 駒ケ原林道     05.5.7
ツリガネツツジはウスギヨウラクとも呼ばる。ヨウラクツツジ属Menziesiaに分類され、Menziesia ciliicalyxとされていたが、ツツジ属のRhododendron benhallii が現在の学名である。
 「瓔珞」(ようらく)は珠玉や貴金属に糸を通して作った装身具のことで、仏像や寺院の装飾品として用いられているものである。
 幹は灰褐色、樹皮が縦に浅く裂ける。葉は長さ2~5㎝、幅1.5~2.5㎝の楕円形~長楕円形、互生し、枝先にかたまってつく。葉の基部は楔形、葉裏は白色を帯び、脈に粗毛が散生する。葉柄はごく短く、長さ1~3㎜。花は枝先に1~8個、固まってつく。花冠は名のとおり淡黄色で、紅色の斑点があり、長さ1.2~1.8㎜の筒形、内面に短毛が密生する。花冠の先は浅く5裂し、裂片が円形、やや開出する。萼は円形。花柄と萼片に長い腺毛が密生する。蒴果は直径5~7㎜の球形、熟すと5裂する。
 ムラサキツリガネツツジ Menziesia lasiophylla は富士山周辺の山梨県、神奈川県、静岡県に分布する。花冠が筒形、淡紅紫色~濃紅紫色、花柄や萼に腺毛がある。ハコネツリガネツツジ Menziesia lasiophylla form. bicolor は花冠の色が淡紅紫色、花柄に腺毛を欠く品種。
 ウラジロヨウラク Rhododendron multiflorumは北海道、本州中部地方以北、四国に分布し、日本海側に多い。花冠が狭鐘形、淡紅紫色。