ツクバネ 衝羽根

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Flora of Mikawa

ビャクダン科 Santalaceae ツクバネ属

学 名 Buckleya lanceolata (Sieb. et Zucc.) Miq.
ツクバネの雄花
ツクバネの雌花
ツクバネの果実の苞
ツクバネの冬の果実
ツクバネの幹
ツクバネ
ツクバネ雄花序
ツクバネ雌花
ツクバネ葉2
花 期 5~6月
高 さ 1~2m
生活型 半寄生落葉低木
生育場所 山地
分 布 在来種(日本固有種)  本州(関東地方以西)、四国、九州
撮 影 設楽町  13.11.1(果実)
       14.5.29(花)
和名の由来は実が羽根突きの羽根に似ていることから。やせた山地に生える半寄生植物で、アセビ、ツガ、モミなどの他の植物の根などに寄生する。葉は対生し、長さ3~7㎝、幅1~4㎝の卵形~長卵形、全縁、縁に細かい毛が生え、ときに波打ち、枝先の葉ほど長く、先は尾状に尖る。雌雄異株。雄花、雌花とも淡緑色。雌花は長柄の先に1個つき、幅3~4㎜、長さ約18㎜の長い苞が4個ある。雄花は直径約4㎜、枝先の小さな集散花序に数個つく。果実は長さ7~10㎜の堅果、葉状の大きな苞が最後まで残る。果実は冬に茶色になり、春まで見られる。

ツクバネ属

  family Santalaceae - genus Buckleya

 低木、落葉性、根の半寄生植物。冬芽は鋭く、2~5対の芽鱗がある。葉は対生、葉柄は短からほぼ無柄、しばしば披針形~卵形、膜質、羽状脈、縁は全縁または非常に微細な鋸歯があり、最初に形成される葉の先端は著しく薄膜質で鱗片状。花序は腋生および頂生。雄花序は集散花序または散形花序。苞はない。花は単性(雌雄異株の植物)。雄性の花は小さく、花被は4(または5)裂し、鐘形。雄しべは4(または5)本、短い。花糸は糸状で、葯室は平行で、縦に裂開する。 。花盤は上位、花被筒につき、縁が湾曲する。雌性の花は頂生、ときに、また、腋生し、単生。苞は萼片状、4(または5)個、子房にほぼ頂生し、葉状、花被片に互生し、花後に大きくなり、±宿存する。花被筒は子房につき、花被片は4(または5)個、小さい。仮雄しべはない。子房は下位、8うねがあるか、または若いときは平滑。胚珠は3または4個。花柱は短い。柱頭は2~4本。果実は核果、花被片は脱落性、外果皮は±薄い肉質、内果皮は骨質。苞は4(または5)個、目立ち、果実の先に近く、果時に大きくなり、芒があり、宿存性または脱落性。
 世界に4種あり、東アジアに3種、北アメリカに1種分布する。

ツクバネ属の主な種と園芸品種

1 Buckleya lanceolata (Siebold et Zucc.) Miq. ツクバネ 衝羽根
 日本固有種。本州(関東地方以西)、四国、九州に分布する。。中国名は虻眼 meng yan。英名はhorsefly's eye。和名の由来は実が羽根突きの羽根に似ていることから。やせた山地に生える半寄生植物で、アセビ、ツガ、モミなどの他の植物の根などに寄生する。
 半寄生落葉低木、高さ1~2m。葉は対生し、長さ3~7㎝、幅1~4㎝の卵形~長卵形、全縁、縁に細かい毛が生え、ときに波打ち、枝先の葉ほど長く、先は尾状に尖る。雌雄異株。雄花、雌花とも淡緑色。雌花は長柄の先に1個つき、幅3~4㎜、長さ約18㎜の長い苞が4個ある。雄花は直径約4㎜、枝先の小さな集散花序に数個つく。果実は長さ7~10㎜の堅果、葉状の大きな苞が最後まで残る。果実は冬に茶色になり、春まで見られる。花期は5~6月。
1-1 Buckleya lanceolata (Siebold et Zucc.) Miq. f. tanigawaensis (Ohki) Sugim. タニガワツクバネ 谷川衝羽根
  synonym Buckleya lanceolata (Siebold et Zucc.) Miq. var. tanigawaensis (Ohki) Honda
 ツクバネの花柄に毛のあるもの。

参考

1) Flora of China
 Buckleya
http://www.efloras.org/florataxon.aspx?flora_id=2&taxon_id=104796
2) Plants of the World Online| Kewscience
 Buckleya
https://powo.science.kew.org/taxon/urn:lsid:ipni.org:names:331435-2
3) World Flora Online
 Buckleya
http://www.worldfloraonline.org/taxon/wfo-4000005681
4) Bull. Fukui Bot. Gard. No. 7, March 2011
  p32 タニガワツクバネ
https://www.fukui-bot.jp/research/pdf/Bulletin-of-the%20Fukui-Botanical-Garden-7.pdf